来週の6月9日に新刊が発売になります。
タイトルは「残された人が編む物語」。
詳細はまだ語れないので次回のブログで。
今年は作家デビューして20年目の年。
小説を発表出来る場を頂けていることに感謝しています。
これね、心から思っています。
有り難いなぁって。
応援してくださる方たちのお蔭です。
そしてもう1つお知らせが。
「総選挙ホテル」の文庫版が増刷されるので、これまでより入手し易くなります。
「増刷」。
なんて甘美な言葉。
間違いなく作家が1番好きな言葉です。
この言葉で作家のモチベーションは、一気に上がります。

電子書籍で読む方が増えているようですが、紙で印刷された本もまだまだ頑張っています。
紙版を作ると、出版社さんにとっては在庫を抱えることになります。
それでも印刷しましょうと考えてくれたことが嬉しいですし、紙派の人たちに本を届けやすくなるのも嬉しいことです。
「総選挙ホテル」は2016年に単行本として発売されました。
それから6年。
今も興味をもってくださる方がいることもまた、嬉しいです。
「総選挙ホテル」の舞台は、その名の通りホテルです。
様々な人たちが働いています。
このホテルは残念ながら傾きかけています。
立て直しをするために新社長がやって来ます。
新社長が言い出すのは「はぁ?」と聞き返したくなるようなことばかり。
従業員たちは翻弄されまくります。
不満を覚えるし不安にもなる。
従業員たちがどうやって倒産の危機を、また新社長の無理難題を乗り越えていくのかが描かれています。
興味をもたれた方は本書をぜひ。
今住んでいる街に引っ越してきて驚いたのは、信号機がない横断歩道の多さでした。
小学校や保育園などがあり、たくさんの子どもたちが行き来するエリアなのに。
信号機は高いのでしょうか。

「危ないしいつまで経っても渡れなくて、時間が掛かっちゃうじゃない」と思いました。
車は停まってくれないものだとの認識があったから。
ところが。
横断歩道の端に立ち右を見て左を見ます。
車が走って来るのが見えたので、それが通過するのを待とうと立っていると・・・車が停まる。
「あらまぁ、有り難う」とぺこりとお辞儀をして、渡り始める。
一応急いでいますよと見せるために、早足で歩道を渡りました。
数日後、また横断歩道を渡ろうとすると車が。
歩道の端に立つ私を認めた車は停まりました。
もしかしてここら辺は、車を停める親切な人たちが住んでいるエリアなのか?
それで信号機を設置しないのか?
善意におんぶにだっこで大丈夫なのか?
たくさんの疑問が頭に浮かぶ。
前に住んでいた街の横断歩道には、必ず信号機がありました。
そして小道がクロスしているようなところを、車はガンガン左折、右折して、歩行者の私はガン無視されていました。
歩行者優先と教習所で習わなかった? と何度聞きたくなったことか。
こんな状態に馴染んでいたため、歩行者のために車を停めるドライバーが、天使のように見える。
当たり前っちゃ、当たり前なのですが。
先日、近所を探索していた時のこと。
片側一車線の道路を、次から次へと車が走り抜けて行きます。
交通量がハンパない。
さすがにそこの横断歩道には信号機がありました。
立ち止まり向かいの信号機を見上げたら・・・押しボタン式と書かれた掲示板が。
押しボタン式?
なんだそれは。
動揺する。
こちら側の信号機の柱に目を向けたらボックスのようなものがあり、そこにボタンを発見。
そのボタンを押せば青信号になると書いてあります。
多分私は初体験。
恐る恐るボタンを押す。
するとすぐに車側の青信号が点滅。
と思ったら、あっという間に赤に。
私がイメージしていた時間よりも短時間で信号が切り替わりました。
こっちの心の準備が間に合わないほどの秒速で。
車が停まり私はおずおずと渡り始めます。
ドライバーたちからしたら、信号を変えた張本人が、目の前を横切っていくといった状態ではないでしょうか。
悪いことをしている訳じゃないのに、胸には恐縮感が溢れます。
信号機を設置するのか、しないのか、どの種類の信号機を設置するのか・・・どんな基準で判断しているんでしょうね。
郵便受けに投げ込まれているチラシ。
目を通しますか?
私が住むマンションの1階には、郵便受けに投げ込まれたチラシを捨てる、専用の箱が用意されています。
郵便受けを開けてチラシが入っていたら、その箱に捨てて、自分の部屋まで持ち上がらない人が多い模様。
でもチラシ好きな私は必ず自室に持ち帰ります。
先日、自室に持ち帰ったチラシを眺めていたら・・・72歳までOKとの文字が。
それは近所のマンションの管理人を募集するものでした。
週に3日、午前中だけの勤務で、わからないことは本部に電話をして判断を仰げばいいらしい。
案件によっては簡単な掃除もして貰うとあり、応募条件の欄に72歳までの人と書かれていました。
72歳かぁと、思わず声がもれました。

元気な人は70代でも元気なので、本人に働く気があればこの仕事は魅力的かも。
20年ぐらい前からでしょうか。
働くベテランさんの姿を見掛けるようになりましたよね。
ファストフード店で人生の先輩から「ポテトも一緒にいかがですか?」と聞かれ、「えっと、じゃあ、はい」と頷いてしまった時には、これが店の戦略かと呟いたものでした。
若いスタッフから勧められたら平気で断れるところが、人生の大先輩からいかがですか? と言われると、断り難くて、つい「じゃあ」と言ってしまうもんです。
それからも日本の高齢化はどんどん進みました。
ドアフォンが鳴ったのでドアを開けたら、70代ぐらいの男性が。
宅配便の配達員にもベテランさんが。
いつもなら「中に入れてください」と言うところなのですが、「えっと、はい」と重い荷物を受け取ってしまいました。
今やこんな風に元気に活躍する先輩たちを目にするのが、日常となりましたね。
70代・・・私はどうしているでしょう。
100歳まで生きて、死ぬその日まで小説を書いていたいなぁと思っていますが、果たしてそれが叶うでしょうか。
早期リタイアしてのんびりと過ごしたい人。
身体が動くうちは働いていたいと思う人。
ずっと社会との接点を持ち続けたいと願う人。
生涯設計は十人十色。
それぞれが願う人生が、叶う世の中であればいいと思います。
エアコンを買いました。
2部屋あるうちの1つにはエアコンが設置されていたのですが、もう1つにはありませんでした。
エアコンを取り付けるためと思しきフックや、専用コンセントはあるので、必要だったら自分で買って設置しろということなのでしょう。

その部屋は寝室。
寝る時だけしか使いません。
以前から冬場は乾燥するので、エアコンは使わずにオイルヒーターを稼働させていました。
だから今冬、エアコンがなくても困りませんでした。
でもどう考えても、夏場の寝室にエアコンがないってのは無理。
そこでエアコンを買うことにしました。
取り敢えずネットショップで調べてみたら・・・たくさんの種類があると知る。
前に住んでいた部屋にも、その前に住んでいた部屋にも備え付けのエアコンがあったため、自分で購入するのは初めて。
皆は一体どうやって、このたくさんの種類の中から選んでいるのでしょう。
HPには素晴らしい品だということしか書かれていなくて、メーカーごとの違いがわからない。
各メーカーのサイトを見れば見るほど、どれにすればいいのか、わからなくなってしまい、大雑把にこの辺りかなといくつかピックアップだけして、一旦保留に。
現実逃避しているうちに季節は進み、もう買わないとヤバいっしょって時期に。
再びネットショップにアクセスし、以前ピックアップした時の商品ページを見てみたら・・・前に見た時より3万円ぐらい高い。
ど、どうして。
下がることはあっても、上がるってことはないと思っていたのに。
よくよくサイトを見てみたら、前に見た時はちょうど今年のモデルが出た直後だった模様。
昨年のモデルも売られていて、私はそっちの値段を記憶していたらしい。
が、もう昨年のモデルは完売してしまったようで、今年のモデルしか売られていない。
それは私が記憶していた価格よりも、3万円高いものだったのです。
後悔の激しい波が打ち寄せてきて、溺れそうになる。
あの時に買っておけば。
3万円あったら結構幸せになれるのに。
この間見つけて、買うのを保留にしているブローチをゲット出来る。
それに3万円というのは、私の1ヵ月分の食費より高いし。
エアコンを買うのを保留にした自分を、呪いそうになる。
しょうがないので、その予定していた額より3万円高い今年のモデルを購入しました。
今回の教訓。
結論を先延ばしにすると損をする。