洗濯乾燥機を買おうとしています。
今使っている洗濯機が気に入らないのです。
前に住んでいた時は、部屋に備え付けの洗濯乾燥機を利用していました。
引越しをして、自分で購入する必要に迫られました。
洗濯乾燥機の値段を調べてみたら、その高さにびっくり。
今度の部屋はベランダは広いので、乾燥機能はない洗濯機にして安くあげようと判断。
この時、己の面倒臭がりの性格を考慮せず、ネットショップで洗濯機を購入しました。
聞いたことがないブランドの洗濯機でした。
とても安く、値段に一目惚れしたといって過言ではありません。
が、脱水が甘い。
そういえば、脱水が甘いといったレビューがいくつか上がっていたなと思い出す。
それを読んだ時は深く考えず、スルーしてしまいました。
脱水が甘いとどういうことになるかというと、天日干しした時に硬くなるのです。
ごわごわというよりはカチカチに近い。
これまで洗濯乾燥機を使っていたため、ふわふわの洗濯物に慣れていた身としては、信じられない硬さです。
昔外干ししていた時には、ここまでの硬さではなかった記憶があるので、やはりこれは脱水が甘いせいだと思われます。
そこで浴室についている乾燥機能で、洗濯物を干してみました。
やはり硬い仕上がり。
でも外干しと大差なし。
であるならば、ダウンを着て外干しするよりも、楽な浴室乾燥を選択した方がいいと判断。
今はこの方法を採用しています。

でもこの硬さに耐えきれなくなってきました。
そもそも肌が弱い私。
敏感肌用の洗濯洗剤や柔軟剤を使っているのに、タオルやTシャツがこれほど硬くなってしまうのであれば、そうしたものは意味がないことに。
そこで洗濯乾燥機を買おうと決意。
が、調べ始めたらラビリンス。
各メーカーの公式サイトには素晴らしいことばかりが並んでいて、どれも最高の品に思えてしまい、選べなくなってしまいました。
時間を掛けて、ようやくこれにしようと決めて、設置に必要だというサイズが、我が家にあるかどうか計測してみたら・・・サイトに書かれているサイズの数字は誤植か? と疑うほど、扉を開けるために必要な長さが長い。
そんなに扉はでかいのか? と動揺する。
我が家の洗濯機置き場は、洗面台の反対側にあります。
扉を開けた時の場所と、洗面台の差が10センチぐらいしかないと判明。
その10センチの隙間に私の身体が入るはずもなく、正面から洗濯物を出し入れするのは無理なので、斜め右から出し入れしないと無理。
しょうがないので、また一から調べ直し。
今度は洗濯機本体のサイズではなく、扉を開けた時に必要なサイズを比べる。
するとコンパクトなものを発見。
それだと扉を全開しても洗面台との距離があるので、正面から洗濯物を出し入れ出来そう。
値段も予算内。
胸を撫で下ろし、念のためにとレビューをチェックしてみたら・・・乾燥が甘いとの言葉がちらほら。
これは弱った。
私が望んでいるのは乾燥機能なのに、それが甘いというのは困る。
乾燥機能は高評価だけれど、洗濯物の出し入れは斜め右からのもので手を打つか、正面から洗濯物を出し入れできるが、もしかしたら乾燥に不満を覚える危険性のあるものに賭けてみるか・・・どうしよう。
ドラム式を選択したのが間違いだったのかもしれないと、今度は縦型の洗濯乾燥機を調べ始める。
洗濯乾燥機を探す旅が終わらない。
そして今日も私は、カチカチのタオルで顔を拭いています。
午後に仕事をしていたら、消防車のサイレンが聞こえてきました。
通り過ぎるかと思っていたら、割と近いところで停まった感じがする。
そして「有り難うございます」と男性の声が。
ん?
窓越しに外を眺めたら、3台の消防車がマンションの向かいの通りに停まっていました。
ぎょっとして周囲を見回してみる。
どこが火事なのかわからない。
消防車から下りた隊員たちが、きょろきょろとし始める。
そして隊員たちはそれぞれ、周囲のマンションに散って行きました。
それって・・・もしかして火事の現場を探していますか?
道行く人たちも立ち止まり、辺りをきょろきょろ。
同じように現場を探している様子。

しばらくすると散っていた隊員たちが、消防車に戻って来ました。
何事か話をすると、今度は3人1組となって、向かいのマンションの外壁をぐるっと回り始める。
それが終わると、隣のマンションを同じようにぐるっと回る。
やっぱり現場を探していると確信する。
通報があったから出動したものと思われますが、その通報はこの辺りといった、曖昧なものだったのでしょうか。
以前カフェでお茶をしていた時のこと。
救急車がサイレンを鳴らして向かいのマンションの前に。
その時の隊員たちは一切迷いを見せず、そのマンションの外観をチェックしてから中へ。
そのマンションで火事が発生したという通報だったのでしょう。
一見したところ炎も煙も上がっていません。
カフェの客たちも通行人たちもそのマンションを見上げて、事の成り行きを見守りました。
10分ほどが経過した頃、男性の声が辺りに響き渡りました。
「こちらは〇〇消防署です。火事の通報がありましたので出動しましたが、フライパンを焦がしたことで、マンションの火災報知器が反応したためでした。現在火災が発生している状況ではありませんので、ご安心ください」
と、説明してくれました。
フライパンかぁ。
まぁ、何事もなくて良かったよね。
などと私は呟きましたっけ。
こんな風に説明してくれるのは、有り難いですよね。
不安な時間を過ごした者としては、理由と結果を教えて貰えると安心出来ます。
こうした経験があったため、今、火事の現場を探してうろうろしている隊員たちも、説明してくれるのではないかと期待して待つことに。
そして私は仕事に戻りました。
しばらくしてから外の様子を探ったら・・・3台いた消防車のうち、2台が消えていました。
残った1台に隊員は乗車しておらず、その姿は見えません。
居残ってまだ探しているのでしょうか。
それから1時間後に外を見たら・・・消防車は消えていました。
説明なし・・・でした。
なんだったんでしょうね。
いたずらだったのか、間違いだったのか。
謎のままです。
プロ棋士、藤井聡太さんが五冠を達成されましたね。
凄いことです。
将棋をする家族を描いた小説「僕は(金)になる」を出したせいか、私自身も将棋を嗜むと思われがちなのですが、全然です。
全然わからないながらも、藤井さんが物凄いことはよくわかります。
将棋の勝負だけで生きるプロ棋士たち。
彼らはほとんどの時間を将棋にあてて、精進しています。
そして人生を賭けて勝負。
そんな真剣勝負で勝ち続けるというのは、とんでもない実力があるから。
その実力の裏には、とんでもない努力があるのでしょう。
とんでもない努力を続けている人が、報われるとは限らない。
もっとはっきり言うと多くの人は報われない。
報われるのはごく一部。
それがわかっているからこそ努力を続ける姿に、私たちは感動する。
だから勝負は公平に行われて欲しいと思うのです。
公平に行われた勝負だと思えれば、負けても次への気持ちに繋がるでしょう。
でもちらっとても公平じゃないと思ったなら、これまでの努力はなんだったのかって話になるし、努力を続ける気持ちは折れてしまう。
これは誰も幸せにしない。
北京で行われている冬季オリンピックでは、残念ながらフェアとは思えない事態が頻発。
これはとても哀しいことです。
選手は勿論、見ている私たちも哀しくなります。

人は完璧じゃない。
そんな人が決めたルールだから完璧とは程遠い。
でも完璧に近付けるよう努力して欲しい。
人生を賭けている選手たちが、フェアだと思えるような環境を整え運営して欲しい。
真面目に努力している人が、馬鹿を見るようなジャッジを見た子どもたちが、その競技に関心をもったり、やってみようと思ったりはしないでしょう。
それは結局競技人気を減らし、競技人口を減らし、衰退へ。
そうさせないためにはフェアに。
これが大事だと私は思います。
今回のオリンピックを見ていて、こんなことを感じました。
最寄り駅の前に数軒の店舗があります。
その中にインド料理店が。
外観がとってもインド。
看板の色使いや、そこに書かれた文字の書体なんかがインドっぽい。
本格的な料理を出すんだろうなと思わせる風情。
テイクアウトもやっているようです。
でも私にはちょっと敷居が高い。
それでまだ一度も利用していません。

カレーは子どもの頃から好きで食べてきました。
が、それは日本風にアレンジされたもの。
市販のカレールーを使って野菜と肉を煮込んだもの。
それは大好きです。
いつの頃からか巷ではカレー店が増殖するように。
独自に進化していく、そうした最先端のカレーには馴染めずにいます。
何十年も前のこと。
本場のカレーを食べられる店があると知人から聞き、友人と食べに行ったことがあります。
確か銀座の地下にある店でした。
訪れたのは午後七時。
かき入れ時のはずなのに、何故か客は私たちだけでした。
ホールスタッフはインド人っぽい男性でした。
この店は話通り本格的のようだなと期待感がアップ。
彼がメニューと水を持って来てくれました。
ドリンク付きのセットメニューを注文。
店内に漂うカレーの匂いは美味しそうで、増々期待感が上昇。
胃が準備整いましたよとシグナルを送ってきます。
少しして注文した品がテーブルに。
ナンを千切り、それにカレーを付けて口に運びました。
すると・・・辛いのなんのって。
口から火が出るかと思うほど。
すぐにコップの水を飲みました。
目の前に友人がいなければ、コップの水に舌を浸したいところです。
見れば、友人もコップの水をがぶ飲みしていました。
辛いね。
うん、辛いね。
と、言い合う。
本格的なのは辛いのだと思い知った私たち。
それまで何度もカレー店を訪れては、そこのこだわりのカレーを食べてきました。
しかしその味は日本の枠内でのこと。
日本人の舌に合うようにアレンジされたのものでした。
でもオリジナルはパンチ力が凄まじかった。
ナンに付けるカレーの量をほんの少しにしても、辛さが口中で暴れ回ります。
やがてナンだけを食べるように。
そしてナンを食べ終えました。
カレーは大量に残った状態。
この残し方は料理人が怒るレベルだと思うのですが、私たちには無理でした。
もう帰ろうと話していると、ホールスタッフが飲み物を運んで来ました。
そういえば、ドリンク付きのセットメニューだったと思い出す。
そのドリンクに口を付けてみたら・・・激甘でびっくり。
砂糖を飲んでいるのかと思うほどの甘さ。
インドの方たちは、極端なものが好きなのでしょうか。
激辛のカレーの後で激甘のドリンクを飲み、プラマイゼロという感覚なのでしょうか。
結局ドリンクもひと口飲んだだけで、ギブアップ。
店を出ようと席を立ったら、ホールスタッフが「帰りマスカ?」と尋ねてきました。
「はい」と答えると、その濃い顔に哀しそうな表情が。
彼に哀しい思いをさせたことを申し訳なく思いながら、店を後にしました。
この経験以降、本格的なものには用心しろと思うように。
それが駅前のインド料理店の利用を躊躇わせるのです。
私には敷居が高い店なのでした。