4回目のワクチン接種をしてきました。
4回目ともなると慣れてくる。

まず予約。
これまでの経験から、接種した日と翌日は体調不良になると予想されるので、それを見越した上で希望日を出す。
かかりつけ医はいないので、役所が設定した集団接種会場を調べる。
役所のサイトには予約開始は、とある日の18時からと書かれていました。
その日は18時に予約と付箋に書き、マグカップの定位置の横に貼っておきます。
どうせアクセスが殺到して、予約ページにまで辿り着けないのだろうと思いながらも、開始直後にアクセスしてみる。
すると何故かスルスルと目的ページに無事到着。
なにか私は大きな勘違いをしていて、実は予約開始は先週からスタートしていた、なんてオチでしょうか。
希望日の予約状況をチェックしてみると・・・どの時間帯も空きがたっぷりある。
そうなの?
もう皆さんは4回目は打たないと決めたの?
疑問をもちながらも、取り敢えず希望の日時で予約。
2日間は仕事を入れないようスケジューリングをして、いざ接種会場へ。
そこには大勢の人が。
あらあら。
ネット予約があまりにスムーズだったので、ワクチン接種をしない人が増えているのかと思ったら、そうではなかったみたい。
アルバイトでしょうか。
大学生のような若い男性たちが「こちらです」「ここでお待ちください」と、どんどん指示を出してくるので、ひたすらその指示に従う。
アルバイトたちは慣れている。
そして接種希望者たちも慣れている。
はいはいと指示に素直に従っている。
もう皆が慣れている。
次はいよいよ注射だなと判断すると、上着を脱いだり、シャツから片腕を抜いたりして、指示されるより前に準備しちゃうぐらい。
私の番になったのでブース内へ。
ドクターが事前に記入してあった問診票をざっと見る。
恐らくなんにも見ちゃいない。
医者も慣れ過ぎていて、一人ひとりに寄り添った対応なんてことをする気はゼロ。
こっちも期待していない。
「前回ワクチン接種をして問題ありませんでしたか」と医者から聞かれたので、「3回とも当日と翌日は体調不良になって寝込みました」と答えましたが、「あぁ、そうですかぁ」と言われただけ。
この医者との儀式って、いる?
実際に注射を打つのは看護師さんだし。
接種が終わると、待機所に置かれたパイプ椅子に座り、もう帰ってもいいと言われるのを待つ。
大型モニター画面では何故かパンダが生まれて、育っていく様子を追った映像が流されていて、それを3回見させられたところで、やっと呼ばれて帰宅を許される。
帰宅後は体調不良になるのを待ちながら、読書をしたり、DVDで映画を観たりする。
が、なかなか体調不良にならない。
これまでとは違う。
気が付けば普段の就寝時刻に。
明日か。
きっと明日、一気に体調不良に襲われるんだよと、自分を慰めているんだか、励ましているんだか、よくわからない事態に。
で、翌日。
ひたすら体調不良になるのを待ちながら、読書と映画を堪能。
ただののんびりした休日状態になっている。
結局、4回目にして初めて、体調不良にはなりませんでした。
身体もワクチンに慣れたということなんでしょうかね。
ネット通販でロングコートを買いました。
届いたコートを早速羽織ってみる。
と、ここで我が家に姿見がないことに気付き「あぁ」と後悔の声が出る。
引越しをした時に姿見を処分してしまったのです。
そもそもその姿見は、着物を着るために必要だと思って購入しました。
これで簡単に一人で着られると謳ったDVDを買い、それを見ながら着付けを練習した時期がありました。
自分の状態を確認するために買ったのです。

が、一人で着られなかった。
気が付けば、近所の着付けして貰える店を探すように。
やがて着物そのものへの興味もだだ減りし、姿見は邪魔者に。
そして姿見の存在は忘却の彼方へ。
引越しの準備として、処分して貰うリストを作成している時、姿見を発見して驚いたぐらいでした。
引越しの際に着物も、それを収納していた桐のケースも処分。
同時に姿見も処分。
もう着物は着ないし、問題なしと思っていたのです。
しかしネットで買った服の丈感を見るには、姿見があれば便利でした。
でも一度捨てたのに、また買うって、なんか口惜しい。
どうする、私。
そうだ、スマホで自撮りして、その写真でチェックすればいいのかと気付く。
で、スマホを設置して、全身が映るかどうかをチェック。
すると結構距離を取らないと、全身は映らないと知る。
シャッターボタンを押して3秒以内に、その距離まで移動出来そうに思えないのですが、ひとまずトライ。
シャッターボタンを押して移動を始めたら、背後でカシャと音が。
全然間に合わない。
次にシャッターボタンを押して、早足で目的地点に移動。
くるりと身体を回している途中でカシャ。
生半可な気持ちでは全身を映せないと思い知る。
今度はシャッターボタンを押して、小走りで移動。
猛スピードで身体を回し切ったところでカシャ。
やっと撮れた。
撮った写真を見てみたら・・・身体は正面を向いているものの、裾はまだ動いている途中だったため波打っていて、肝心の丈感がわからない。
3秒って、短くない?
私がトロいのか?
スマホを弄ってみましたが、シャッターが下りるまでの秒数を変えるやり方がわからない。
ドタバタとスマホと目標地点の間を何往復もして、やっと丈感がわかるショットを撮影。
姿見って必要でした。
脳も衰えているようです。
友人と話をしていて固有名詞が浮かばない。
「ほら、あれに出ていた俳優さんの、奥さん」などと言い、ヒントが1つもないとツッコまれたりしています。
そんな私を友人、A子が心配してくれた。
そしてこれで頭の体操をしたらと、クロスワードの専門雑誌をプレゼントしてくれました。

専門雑誌があるんですね。
更に驚いたことに、ただ問題と解答が載っているのではなかった。
問題を解いたら応募するスタイルだった。
正解者の中から抽選で賞品が貰えるという。
旅行券や家電品などちょっと嬉しい品がずらり。
そしてそして、品物ではなく現金が貰える問題もある。
俄然やる気になる私。
問題はそれほど難しくはない。
以前新聞に掲載されていたクロスワードを解こうとしたら、問題が難し過ぎて1問も解答出来ず、愕然とした経験があります。
が、この専門雑誌の問題はそこまで難しくはないので、大丈夫そう。
囲碁を趣味にしようとしたものの挫折した私としては、クロスワードを趣味に出来るかもしれないと期待する。
が、なかなか時間を取れません。
お湯が沸くのを待つ間といった、ちょっとした隙間時間に雑誌を開いて、いくつか解くのがせいぜい。
そうした時間は結構楽しい。
えっとね、なんていったっけ。4文字で? 5文字じゃなくて? 4文字ということは違う言い方なんだな・・・なんて、普段使っていない脳のエリアを動かしている気がする。
楽しいのは楽しいのだけれど、お湯はあっという間に沸くので、クロスワードタイムはすぐに終了になる。
このため完成させるまでに、結構な日にちが経っていました。
さてさて応募しようかなと思って応募方法を確認したら・・・締切日が過ぎていた。
オーマイガー。
そもそもA子が雑誌をくれた時点で、発売日から日にちが経っていたと判明。
そうだった。
A子は「これで家電品を揃えてね」とは言わなかった。
「頭の体操をしたら」と言ったのでした。
この言い方からもわかるように、A子は賞品を当てることに、重きを置いていなかったのでしょう。
だから応募の締切日が迫っていることに、注意を払わなかったのでは。
A子よ、私はあなたが思うより俗物的です。
とはいうものの、せっかく貰った雑誌なので、応募は諦めて問題を解くのを楽しむことに。
隙間時間にせっせとクロスワードを解いています。
賞品は当たらないけど。
目の調子が悪くなったので眼科クリニックへ。
片道1時間を掛けて眼科へ向かいます。
以前住んでいた街の近くのため、引っ越してからは通院時間が掛かるようになってしまいました。
でもその女医を信頼しているので、浮気せずに通っています。

電車を乗り換えるためホームを歩きます。
下りのエスカレーターの前には、大勢の人が順番待ちの列を作っていました。
そこで私は階段を選択。
自分でええっと驚く。
生まれてからこれまで、階段とエスカレーターの2択があった時には、必ずエスカレーターを選んできました。
どっちにしようかと迷う瞬間さえありませんでした。
それなのに。
取り立てて急いでいる訳でもないのに、階段を選んだ自分にびっくりです。
そうして1時間ほどで、眼科クリニックが入るビルの前に到着。
クリニックは2階です。
ここでも私はエレベーターではなく、階段を選択。
階段を上りながら、人間の慣れというものに感動する。
先日このブログに書きましたが、健康のために4階の自宅からマンションの1階まで、エレベーターではなく階段を利用するようにしています。
これによって階段を上り下りする行為に慣れてきた。
それで、これまでは検討することもなかった階段の利用を選択した模様。
慣れって凄い。
眼底検査をすることになり、瞳孔を開く目薬をスタッフに差して貰う。
薬が効くまでぼんやりと、壁に設置されたテレビを眺める。
やがて辺りが光り輝くように見えてきて、天国にいるような気分に。
その後、検査をして貰い、診察室でドクターから説明を受ける。
問題なしとの説明を受けて、ほっとして席を立つ。
ドアを開けて振り返ったら、ドクターが私を見ながら「瞳孔が開いているので、気を付けてお帰りくださいね」と言う。
そうなんです。
このドクターはちゃんと最後まで、私と目を合わせてくれる人なのです。
パソコン画面ばかり見ていて、目の合う時間が短い医者が多い中、こういうドクターは稀です。
説明も丁寧だし、私が半年前にした話を覚えていたりする。
名医だと思っているのですが、半年に一度検査に行く度に、スタッフが全取り換えになっている。
こんなにコロコロとスタッフが変わる原因ってなに?
謎を抱えたまま会計を済ませてクリニックを出る。
ここでも調子に乗って階段を選択し、はっとする。
まだ天国にいるような状態の私に、階段は厳しかった。
手摺りをがしっと摑み恐る恐る下りました。