ケトルの頑張り

  • 2023年02月20日

我が家には働き者の家電がたくさんあります。
今だとエアコンが頑張ってくれていますし、レンジもよく働いてくれています。
そうした中でも頑張り具合が群を抜いているのが、電気ケトル。

手足末端冷え性の私は、ほぼ1年中湯たんぽを使っています。
皆さんが想像するのは、布団に入れるタイプのものでしょうか。
それも使用していますが、ここで私が言っているのは違う形のもの。
ブーツタイプと、枕のような形をしたものです。
ブーツタイプはその名の通り、ブーツの形をしています。
その内側に湯が入るようになっています。
湯を入れたブーツタイプの湯たんぽに足を突っ込めば、足と足首全体が温かい。
まるで足湯に浸かっているかのようなヌクヌクさです。
もう1つの枕形の方にも湯を入れて、こちらは膝に載せます。
パソコンのキーボードから時折手を離して、枕形の湯たんぽに手を載せて温めます。

湯たんぽのヘビーユーザーである私を支えているのが、電気ケトルです。
湯たんぽに入れた湯は3、4時間ほどで冷めてしまうので、入れ替える必要が。
朝1回、昼に1回、夕方に1回、夜に1回と、1日4回湯を沸かさなくてはなりません。
左右のブーツと枕形の合計3つに毎回入れるため、4×3となり、1日で12回電気ケトルで湯を沸かしています。

先週のこと。
電気ケトルの蓋を開けたらカチッと嫌な音が。
蓋を開ける時には、持ち手の上部にある窪んだところを親指で押すのですが、そこの部品が壊れた模様。
親指で押しても、それまでのようにカパッと気持ち良く開かなくなってしまいました。
2ミリぐらい蓋が上がるだけに。

もう寿命でしょう。
よくやった。
最高のパフォーマンスを見せてくれた。
そう言いたい。
素晴らしい現役生活を続けた電気ケトルに、花束と色紙を渡して送り出したい気持ちです。
が、「もう少しイケるんじゃない? 引退したら一気に老け込むっていうし。今は生涯現役が格好いいんだし」などと、電気ケトルに話し掛けている自分がいました。

2ミリだけ浮いた蓋の間に人差し指の先を引っ掛けて、手動で持ち上げるという策に出てみました。
危険はあります。
湯を捨てた直後なので、蓋は結構な高温になっています。
だからこそ手で触らずに済むように、メーカーは持ち手の上部を押して、開けるような構造にしたはず。
それがわかっていながら、引退を先延ばしにしたい私は挑戦を選択したのです。
私のことだから「あちっ」となって、なんて馬鹿なことをしたんだろうと反省・・・という展開になると思っていたのですが、意外にも問題なく蓋を開けることに成功。
良い子の皆は真似しないでね。

ということで、今は1日12回、火傷をしないよう慎重に指先で蓋を開けています。
電気ケトルの引退を認めず、現役続行を強いる悪いコーチです、私は。

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