研修
- 2023年12月25日
あなたの職場に研修制度はありますか?
私が以前働いていた会社には、研修はありませんでした。
最近の学生さんにとっては手厚い研修があるかどうかは、とても重要らしい。
学生さんから研修制度について必ず質問が出ると、採用担当をしている知人が言っていました。
その知人によれば、若い人は電話を掛けること、受けることを難しいと感じる人が多いのだとか。
1人が1台の携帯電話をもつ時代。
誰が出るか分からない電話を掛けるのも、受けるのも慣れていなくて戸惑っている模様。
だから新入社員向けの研修には、電話の掛け方、受け方というレッスンがあるそう。
こうした研修を受けた後でも自信がない若手。
なるべくならメールで遣り取りをしようとする。
普段はメールのやり取りで業務を進められていたとしても、トラブルの気配などがある場合には、電話で説明した方がいいことも。
そんな時でもメールを選択してしまうらしい。
苦手意識があるからでしょうか。
それで小さなトラブルが、大きくなってしまうこともあるそうです。
昔は一家に1台しか電話がなかった。
だから友人に連絡を取るために、その家の電話に掛ける。
誰が出るかは分からない。
お兄ちゃんか、お母さんか、お父さんなんてことも。
そんな時には取り次いで貰えるように挨拶し、名乗り、友人は在宅かを聞く・・・なんてことをしなくてはいけなかった。
誰かに教わった記憶はないので、こうした経験を何度も重ねているうちに、どうしたら友人の家族から合格点を貰えて、スムーズに取り次いで貰えるのかを、学習していったような気がします。
こういう経験がないと電話を掛けるのも、受けるのも、難しく感じてしまうのかもしれませんね。
小説「この会社、後継者不在につき」には、社員が研修を受けさせられるシーンがあります。
積極的に参加している社員は少なく、大多数の人は上から言われたから渋々といった感じ。
「こんな研修がなんの役に立つんだよ」と思っている社員がほとんど。
無作為に選ばれた人は営業部長の役を与えられ、製造部長の役を与えられた社員と、即興で芝居をさせられたりする。
恥ずかしいし。やだよ、これ。
なんて思っていたはずなのですが、この体験がきっかけの一つとなって、会社に対する見方を変えてみるように。
すると・・・。
興味をもたれた方は「この会社、後継者不在につき」をお読みください。