苔を愛でる
- 2024年03月04日
苔活が人気らしい。
苔を育て愛でる活動のようです。
そしてガラス容器の中で苔を育て、インテリアの一部とする「苔テラリウム」。
これを楽しむ人が多いんだそうです。
そういえば近所のクリニックの受付カウンターに、苔テラリウムがありました。
なにか育てようとして失敗したか、途中なのかと思ってスルーしてしまいましたが、あれは苔を鑑賞するものだったみたい。
温度と湿度を保てる密閉空間の容器内は、育てるのに向いている環境らしい。
新聞記事によれば、水遣りは月に2回でいいという。
それ、いいですね。
サボテンを枯らした私としては、水遣りがたまにでいいというのは魅力的です。
またちゃんとメンテナンスを続ければ、半永久的に育てられるというのいい。
専門店が増えているそうで、初心者向けの製作体験コースもある模様。
興味を覚えて専門店の店名をメモしました。
私が書いた小説の中に、主人公が子どもの頃に大人から「大きくなったら、なにになりたいか?」と聞かれて、「苔になりたい」と答えたというシーンがあります。
その答えを聞いた親はどう解釈したらいいのか困惑し、我が子の行く末を案じます。
でもすくすくと成長してくれたと、親は昔を振り返って語る・・・そんな場面です。
執筆の際になぜ苔と答えることにさせたのか・・・記憶がありません。
子どもは突飛なことを言うとの思いから、出したアイデアだったような気がします。
A子の娘、B子が5歳ぐらいの時の話。
「大きくなったら、なにになりたい?」と私は尋ねました。
しばらく考えてからB子は答えました。
「チンジャオロース」と。
「好きな食べ物じゃなくて、大きくなったら、B子ちゃんがなりたいもの」と、私は質問の内容を説明。
するとB子はしっかりと頷いて「B子、大きくなったらチンジャオロースになりたいの」と明言しました。
「そうなんだぁ」と言うしかなかった私。
どういうリアクションが正解だったんでしょう。
それから約20年。
B子はチンジャオロースになる夢は諦め、歯科衛生士として働いています。