小説「腕が鳴る」の発売まであと1週間ほどになりました。
3月12日発売ではありますが、お住まいの地域や、入手方法によって、購入出来る日は前後します。
あらかじめお含みおきください。
私の手元に届いた見本がこちら。

どうでしょう。
このイラストの女性のキリっとした表情。
なにかやってくれそうな感じがプンプンします。
この装幀、私は大好きです。
これは祥伝社さんのWEBマガジン「コフレ」で連載していた小説です。
連載中は違うタイトルでした。
単行本化するにあたり、タイトルを再考することに。
これだというものが、なかなか思い浮かばず、苦労しました。
なんとか50個ぐらい捻り出し、その中から10個に絞り込みました。
その10個の中から1つを選び出そうとしたのですが、どれもいいようで、どれも良くないようで。
そんな時、突然「腕が鳴る」という言葉が落ちてきました。
ごくたまにこういう瞬間があります。
動詞の現在形で終わるタイトルには、強さがあり、リズミカルでもあると感じました。
編集者も賛成してくれて、このタイトルに決まりました。
この言葉は、小説に登場する整理収納アドバイザーの真穂が、散らかった部屋を見た時に吐く台詞の1つでもあります。
手前味噌で恐縮ですが、タイトルとイラストとデザインが、ぴたっとハマった装幀だと思っています。
いかがでしょう。
電子書籍版も3月12日に配信開始予定です。
お好みのスタイルをお選びください。
取り敢えず、取っておくことにしています。
だから書類や物がどんどん溜まっていきます。
取扱説明書などを保管しているクリアファイルは、35冊あります。
凄い数です。
大きめの物入れにとにかく突っ込んでいたのですが、他に入れたい物があり、この35冊のクリアファイルをなんとかすることで、スペースを作ることに。
クリアファイルを引っ張り出し、毎日少しずつ中身を確認して、不用な書類を処分していきます。
すでに壊れて捨てたデスクライトの取扱説明書や、すでに解約した生命保険会社との契約書などが、どんどん出てくる。
また服を買った時の控えが大量にありました。
なんでこんなものを取っておくことにしたのか・・・。

ボタンなどの付属品があった時にフォルダーに入れ、それだけだと分からなくなるので、ネットショップの商品ページを印刷したものと、タグも一緒に保存したのでしょう。
いざ必要になった時に便利だろうからと、考えた気がします。
それがいつの間にか残しておくということが習慣化され、ボタンなどの付属品がない服のタグも、保管するようになったのでしょう。
なにやってんだか。
これじゃあ、ファイルが35冊にもなるはずです。
自分に呆れながらコツコツとファイル整理を進め、おおよそのゴール地点が見えてきました。
今の感じだと、残しておく必要のある書類を入れたファイルは3冊で済みそう。
物入れに結構なスペースを作れそうです。
3月12日に発売予定の小説「腕が鳴る」では、整理収納アドバイザーが登場します。
彼女は依頼者とがっぷりよつで向き合うため、片付けには時間が掛かります。
なにを捨てるのか、なにを残すのか。
どんな人生だったのか、これからどんな人生にしたいのか。
それが問われる行為だと彼女は思っているからです。
この整理収納アドバイザーの活躍を、楽しんで欲しいと思っています。