映画を
- 2025年04月07日
映画を生まれて初めて観たのは3歳の時。
さすがに記憶はありません。
母親に連れられて映画館に行ったのが最初。
この日から今日まで、何作の映画を観てきたのか・・・そこそこの数になっていると思います。
映画を観ようとすると、1本2時間だとして、映画館への往復時間を考慮するとおよそ3時間が必要になります。
この3時間の空き時間を作るのは、今はちょっと難しい。
なのでDVDや配信で観ています。
それでも1本を一気に観られる訳じゃない。
今日はここまでと、1本の映画を連続ドラマのように、数日に分けて観ることになります。
この観方をするようになった当初は、作品の鑑賞方法として邪道だとの思いがあったのですが、こうでもしないと映画を観ることは出来ないので、次第に開き直るようになりました。
小説の場合は、1冊を一気に読む人は稀で、何日にも分けて読むスタイルの人がほとんどでしょう。
友人のA子はこのちょっとずつ小説の世界に浸るのが、とても心地よくて、その時間が心のリフレッシュに役立っていると言います。
小説「腕が鳴る」には映画好きな男性が登場します。
64歳の三森泰久は喫茶店の雇われ店長。
理不尽な目に遭った時、辛い時、現実逃避するために映画館に行きました。
そうしてたくさんの映画を観てきました。
この泰久が引っ越しをすることに。
大量の映画のパンフレットやグッズなどを、新居に運び入れはしたものの、収納しきれず、部屋は大量の段ボール箱が積み重なっている状態に。
この話を聞きつけた整理収納アドバイザーの真穂が、片付けるといって泰久の部屋に押しかけます。
泰久は捨てるつもりでいましたが、真穂は収納方法を工夫することで片付けを完遂。
更に映画にまつわるコーナーを作り、飾り付けも行いました。
泰久の人生の中で映画がとても重要だとの判断を、真穂が下したからでした。
こうして部屋を片付けた真穂ですが、これだけでは満足せず、次の提案を泰久にぶつけます。
泰久がどうなっていくのかは、本書でご確認ください。