編み物

  • 2025年05月12日

編み物がブームだという。
教室や通信講座で学ぶ人、動画を見る人など色々らしい。

私の親世代は、さらっと編み物が出来る人が多かった。
あれはどうしてだったのか。
昔は自作するしかなかったからでしょうか。
私はといえば、母親から習いマフラーやセーターを編むように。
上手ではありませんでしたが。

小学生の頃には、冬場になると編み物を学校に持ってくるクラスメイトが何人か出現。
休憩時間に編んでいました。
それは特別なことではなく、「なに編んでんの?」「マフラー」「ふーん」で会話が終わるというぐらい日常的なことでした。

我が家には編み機までありました。
大量の針が並んでいて、そこにキャリッジと呼ばれるハンドルがついたものを、左右に動かして編んでいきます。
針が動く時に結構大きな音が出ていました。

母親が編み機を導入するほど編み物をしていたのは、元来手芸好きだったこともありますが、娘の私がおデブちゃんだったせい。
当時、既製品のサイズバリエーションは多くなく、私が着られるものは限られていた。
そこで手編みよりも早く編める編み機を、導入したと考えられます。

最近は編み物をするのが前提のカフェもあるらしい。
おしゃべりをしながら編み物をしてコーヒーを飲む・・・なんて平和な光景。

小説「腕が鳴る」には編み物をする女性が登場します。
安達タカ子は71歳。
タカ子は暇潰しのために編み物をします。
完成した品を着てくれる人はいないし、欲しいと言ってくれる人もいないけれど、時間を潰すために長年編み物をしてきました。
貰い手のない完成品は押し入れに収納。

そんなタカ子が訳あって、整理収納アドバイザーに家の片付けを依頼することに。
片付けをしていくうちに、タカ子はこれまでの人生を見つめ直すようになっていきます。
そしてタカ子は大きく羽ばたくことになります。
タカ子の人生を味わってみたいと思われた方は、ぜひ本書をお買い求めください。

ブログ内検索

  • アーカイブ


  • Copyright© 2011-2025 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

    error: Content is protected !!
    Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.