天才
- 2025年07月10日
これを発明した人、天才。
と、思うことがあります。
最近も思いました。
食器用スポンジホルダーを買った時に。
長年使っていたのは、ウエストポーチのような形状のもの。
ベルト状のものを蛇口に回して留め、ポーチ部分をシンクに垂らす。
スポンジはこのポーチに入れます。
底に穴が開いているので、スポンジに残った水分を落とす構造になっているのですが、カビが発生。
除菌スプレーを使ってカビと戦うも、敵は撤退してくれない。
見て見ぬふりを続けるのにも限界がきたため、ネットで検索してみると・・・物凄い種類のホルダーが。
迷った挙げ句、二本のバーで蛇口を左右から挟み、そこからブランコのように下ろしたホルダーに、スポンジを置くものを選択。
スポンジをポーチに入れるのではなく、ブランコの座板のような場所に置く形式のため、カビの発生する箇所がなさそう。
これを発明した人、天才です。
フェイスカバーを発明した人も天才。
初めてその存在を知ったのはいつだったのか、覚えていません。
着替えをする度に、ファンデーションが襟元に付いてしまうのを、長年「もう」と不満に思っていました。
が、凡人の私は「もう」と思うだけ。
でもどこかの天才は、フェイスカバーを発明した。
袋状になっているものを頭から被って顔を覆い、着替えをすれば、ファンデーションは服に付かない。
天才って凄い。
文庫版が発売になった「残された人が編む物語」にはフェイスカバーにまつわるエピソードが書かれています。
行方不明者捜索協会で働く西山静香は、夫の史郎と二人暮らし。
仲良く暮らしています。
静香は以前、着替えの度に襟元にファンデーションが付くことを、何の気なしに史郎に言いました。
史郎に解決して欲しかった訳じゃない。
ただ天気の話でもするぐらいの気軽さで口にした。
史郎はそれを、自分に与えられたミッションだと受け取った。
ネットで調べ、フェイスカバーなるものを発見。
そして静香のために購入。
これで解決だねという史郎の顔は誇らしげ。
そこまですることはなかったのにと静香は思いますが、有り難うと言って受け取ります。
こういうの、男女あるあるですよね。
女性は話の一つとして言っただけなのに、男性はそれを解決せねばならないミッションだと思ってしまうというズレの発生。
それを解決するために使った情熱を、別のことに振り向けてくれた方が良かったのに・・・というやつです。