ラグビーって面白い。
そう思いました。
日本が勝ちましたしね。
ご覧になりましたか?
ワールドカップの日本の初戦を。
私には何故かスポーツ観戦をする際、自分をディフェンシブの位置に置いて感情移入する傾向があります。
サッカー観戦の時は、ディフェンダーのポジションの選手と一体化しています。
これと同様にラグビー観戦でも日本の選手が守っている時に、肩に力が入っている自分に気が付きました。
押し込まれてずるずると後退している時などは、私も歯を食いしばって耐えていました。
気持ちとしては、私もスクラムの中にいるつもりだったんでしょう。

ラグビーは球技じゃありませんね。
格闘技の中にボールも入れてみました、といった感じ。
わざと扱いにくい形のボールにしているところに、ハプニングを起こし易くさせようとの企みが、見え隠れしていると思うのは私だけじゃないはず。
それと選手交代がいつの間にかされているという競技ですね。
グラウンドが広くて、カメラに収まらないからでしょうか。
アナウンサーが教えてくれないと、観戦していてもキャプテンが交代していたこともわからない。
日本での開催に尽力したであろうたくさんの関係者たちが、日本チームのユニフォームを身に着けた人たちで埋まっている満員の観客席を、どんな思いで見ただろうかと考えてしまいました。
報われた瞬間でだったでしょうね。
スポーツはやっぱりいいなと改めて思いましたし、これまで食わず嫌いで、ラグビーを敬遠していたことを反省しました。
ちゃんと見れば、たくさんのドラマと感動があるんですよね。
新刊「たそがれダンサーズ」では、おじさんたちが社交ダンスに出合います。
競技会を観戦した私からすると、社交ダンスはスポーツに近いように思えました。
だからでしょうか。
そこにドラマを感じたのです。
夢中で頑張る姿に声援を送りたくなりました。
おじさんたちの熱い気持ちを描いた小説「たそがれダンサーズ」をまだ読んでいない方は、是非お買い求めを。
なんでも紙に印刷して取っておきます。
昭和の女だからでしょうか。
データとしてパソコンに入っている・・・といった状態は今一つ落ち着かない。
データが壊れたらどうすんの? と思ってしまう。
で、どんどん書類は溜まりにっちもさっちもいかなくなり、ようやく「データで保存するっていうのも手だよね」との心境に至る。
そこでスキャナーを買い、書類はPDFにしてパソコンに保存することに。
ところが、これでなにもかも解決とはいかない。
スキャンする時間をなかなか確保できない。
置いておけば夜中に小人が現れて、スキャナーに書類を差し入れてくれる・・・なんて奇跡は起きないので、自分でやらなくてはいけない。
これが出来ない。
で、書類は溜まっていく。
スキャナーを買った意味ないじゃん状態。
せめて書類の山積み状態を止めようと棚を購入。
自分で組み立てる方式のものでしたが、有料オプションを申し込みやって貰いました。
てっきり、狭い我が家で組み立てるのかと思っていましたが「駐車場でやって来ました」と、すでに完成した状態で届けてくれました。
書類を大量に載せてもびくともしない。
さすが。
こうして書類が溜まると、棚を買うというループが始まったのですが、時に欲しい棚を売っている店で、組み立ててくれるオプションがない場合が。
欲しい。
でも自分で組み立てなくてはいけない。
しょうがない。
ってことで、自分で組み立てる。
完成したはずなのにぐらぐらしている。
まだ書類を載せていないのに。
でもしょうがないと諦める。
ここで諦める決断を下すまでが異様に早い。
結局、書類を出し入れする度に、そのぐらつきが気になって「大丈夫かなぁ」と不安に。

こうして部屋には強度に不安のある棚が、乱立することになったのです。
こんな状態に陥っているのは私だけなんでしょうか。
小説「たそがれダンサーズ」には登場人物の1人が、靴棚を組み立てるシーンがあります。
組立図を読んでも全然わからない。
だから組立図が不親切過ぎると文句を言う。
こういうシーンが生まれたのも、ぐらつく棚に囲まれて執筆したせいかもしれません。
小説の中では別の登場人物が組み立てを手伝ってくれて、無事にしっかりした靴棚が完成します。
そんな救世主が欲しいという願望が、このようなシーンとなった・・・のかも。
ようやく秋めいてきましたね。
昼間は暑くても朝晩は涼しくて、季節が進んだことを実感します。

秋といえば・・・まずはスポーツの秋。
この秋は、バレーボールとラグビーのワールドカップが重なっていて、執筆とスポーツ観戦のスケジュール調整の難しさに悲鳴を上げることに。
更にフィギュアスケートのシーズンが始まりましたから、そちらもチェックしなくてはと、いつ仕事をしたらいいのか困る状態です。
スポーツ観戦はどの競技も好きなのですが、ラグビーだけはルールが難しくてずっと敬遠してきました。
ですが、先日観たテレビ中継ではそんな初心者向けに、画面の横にルール説明を表示してくれていました。
それをじっと読み込み、アナウンサーと解説者の会話をヒントにして、想像力を目一杯働かせて試合を観ていたら・・・面白い。
ラグビーって面白いんですね。
これまで食わず嫌いでした。
百パーセント理解してはいないのですが、ざっくりした知識でも、やがて「やったー」とか「イケー」とか、「惜しい」などと叫ぶタイミングがわかるようになります。
このタイミングがわかれば、スポーツ観戦を充分楽しめますね。
秋といえば・・・やはり食欲の秋も外せませんね。
最近ハマっているのは、白玉にメープルシロップを掛けて食べること。
何個でもいけちゃう。
作るのも簡単ですしね。
小鍋で湯を沸かしている間に白玉粉を捏ねて団子状にして、沸騰したらそこに入れて2、3分で完成。
冷水で冷ましてから、メープルシロップを掛けて食べます。
オヤツに丁度良くて毎日のように食べています。
秋といえば・・・読書の秋。
先日カフェに行ったところ、隣席には母娘らしき2人が。
母親はスマホを弄っていて、十歳前後に見える少女は本を熱心に読んでいました。
やがて母親が「さ、帰るわよ」と少女に声を掛けました。
しかし少女はシカト。
母親は少女の腕に手を乗せ、トントンと軽く叩き「ほら、もう帰るわよ」ともう一度言いました。
すると少女は「今、大事なところだから」とぴしゃり。
母親が「えー、そうなの? 後どれくらい?」と少し拗ねたような声で尋ねました。
「わからない」と答えた少女は真剣な表情のままで、ページを捲りました。
諦めた様子の母親は再びスマホを弄り出しました。
この少女をこれほど夢中にさせる作品は、いったいなんなのかと興味を覚えましたが、私の席からはそのタイトルは見えず、わかりませんでした。
こんなに熱中して読んで貰えているとこの作者が知ったら、作家冥利につきると感じるでしょう。
作家は現実にはない世界を作り、そこに読者を誘い、登場人物たちと一緒にハラハラドキドキさせたいと思っています。
でもそれはとても難しいんです。
新刊「たそがれダンサーズ」はどうでしょうか。
登場人物たちと一緒に一喜一憂しながら読んで貰えたら、嬉しいのですが。
通っている囲碁教室に、70代の男性の生徒が入って来ました。
私より3ヵ月ほど遅れての教室デビュー。
囲碁をするのが長年の夢だったと彼は語ります。
仕事が忙しくなかなか時間を取れなかった。
まだ働いているがフルタイムではなくなったので、ようやく始められることになったと語りました。
年だから覚えられるかどうか自信はないが、ひとまず3年で初心者を脱したいとの目標も披露。

その話を聞いた時、素敵だなと思いました。
いくつになっても夢を叶えたいと願い、それを叶えるために努力する人は素敵です。
と、微笑ましく男性を見つめていた私でしたが・・・気が付けば彼に抜かれていました。
ドリルを解き、正解すると次のドリルへと進んで行くのですが、こっそり覗き見れば私よりも遥か先の問題に取り組んでいる。
完全に負けている。
先生の解説を皆で聞く時間があるのですが、彼はそんな時も積極的。
手を挙げて質問をします。
あぁ、彼は頑張ってるんだなぁと思いました。
そして、そういう人ってやっぱり格好いいなぁと感じました。
新刊「たそがれダンサーズ」では、おじさんたちが頑張ります。
相当に頑張ります。
四十肩や五十腰や、高血圧や血糖値を気にしながら、社交ダンスに夢中になります。
登場人物たちが抱えている問題は色々あります。
老親のこと、息子のこと、妻のこと、仕事のこと・・・。
居場所がない気がしていたり、これまの生き方が間違っていたのではないかと疑問をもったりの毎日。

間違っていたのかもしれないけれど、それをうじうじと後悔し続けるのを一旦ストップして、ひたすら頑張るという方へ気持ちが向いた時、彼らの人生は輝き出す・・・そんな物語です。
登場人物の誰かに心を添わせて読むも良し、知り合いの誰かを登場人物に重ねて読むも良し。
特別な世界の話ではなく、どこでにもいる人たちの、ごく普通の人生の中にあるドラマに光を当てるつもりで書きました。
未読の方はぜひ、ご一読を。