食品サンプルが

  • 2023年02月06日

食品サンプルが人気だという。
作り方を学ぶ体験教室への参加希望者が増えていて、活況を呈しているらしい。
食品サンプルは映えるので、そうしたことも人気の要因かもしれませんね。

以前、街を歩いていたら、蕎麦店の前に外国人を発見。
彼が熱心に写真を撮っていたのが、ショーケースに並ぶ食品サンプルでした。

そういえば、仕事で海外に頻繁に行く友人が、日本からの土産として、食品サンプルのキーホルダーを用意すると言っていました。
低価格で大量に購入出来る上に嵩張らないので、土産として食品サンプルのキーホルダーは、最適なんだとか。
プレゼントすると大抵物凄く驚かれて、喜ばれるそうです。
キーホルダーならばショーケースに並ぶ食品サンプルより、クオリティは甘そうな感じがするのですが、それでも海外の人たちを、驚かせるには充分なんでしょうかね。
珍しさもあるのでしょうが。

先月のこと。
出先での打ち合わせが終わったのが13時。
お腹グーグーです。
どこかの店で昼食を摂ろうと考えました。

初めての街でどこに、どんな店があるのかわかりません。
取り敢えず駅に向かって進めば途中にあるだろうと、歩き出しました。
しばらく歩くと昔ながらの洋食店が。
ショーケースに食品サンプルが並んでいました。
ナポリタンを掬ったフォークが宙に浮いています。
よく見かける食品サンプルです。
が、物凄く陽に焼けていて白っちゃけている。
だからとても不味そうに見える。
食欲は全くそそられない。

これ、食品サンプルあるあるですよね。
年代物の食品サンプルが、却って客足を遠のけることになっているのです。
ショーケースの中にあっても毎日日差しを浴びているので、劣化スピードはかなり速い。
だから小まめに、新しいものに交換した方がいいと思うのですが、一度買ったら永遠にそれでいいと考えている店主が多い模様。
こうした白っちゃけた食品サンプルを、しばしば見かけます。
なんか、残念です。
食品サンプルの劣化と、店の味に因果関係はないとわかっていても、不味そうなものを見て「よし、この店にしよう」とはならない。
結局、そこの店はパスし、駅前のチェーンのファストフード店に入りました。

店の入り口はとっても大事。
客が入店するか、しないかの決断をする場所です。
劣化した食品サンプルを見せるぐらいならいっそのこと、なにもない方がいい・・・と思うのですが。

料理動画

  • 2023年02月02日

料理の動画を見るのが結構好きです。

当初検索窓に入力していたのは「料理」の2文字。
すると腕に自信のある人たちが、料理を作る過程を映した動画がずらりと出てきました。
これらを楽しんでいたのですが、そのうちにこんなに手間の掛かる料理は絶対に作らないから、なんの参考にもならないと思うように。

そこで検索窓に「料理」の他に「時短節約」の文字を入れてみると、それまでとは違った動画が出てきました。
「1人前百円以下」とか、「3千円で1週間献立」とか、「15分で一汁三菜を作る」などという、心魅かれるタイトルの番組がズラリ。
こっちはメッチャ参考になります。
出来ていく過程もエンタメとして面白い。
シバリがある分工夫と知恵が詰まっていて、感心することばかり。

こうした動画の視聴は楽しいのですが、1つ問題が。
空腹の時に見てしまうと、我慢出来なくなってつい間食してしまいそうになること。
だからお腹がいっぱいの時にだけ、見るようにしています。

お腹が空いていて今、料理動画を見たらヤバそうな時に見ているのは・・・ハイソな暮らしをしている海外在住のマダムを紹介する番組。
夫が伯爵だとか、飲食店を何店舗も経営しているといった、日本人のマダムの自宅にカメラが入り、当人に部屋を案内して貰うというものです。

リビングだけでなく、寝室やバスルームまで紹介されます。
さり気なくチェストの上に置いてあるものなども、ブランド名や入手した経緯などを、マダムたちが語ります。

この番組を見ていて思うのは、皆、記憶力がいいなぁということ。
ブランド名や購入した場所などを、すらすらと話す出演者たちに驚いてしまいます。
彼女たちに比べれば、何万分の一ほどの持ち物しかないであろう私は、それがどこの商品かとか、どこで買ったのかなんて覚えちゃいませんが。

こうしたマダムたちの暮らしぶりは、自分とはかけ離れていて、生きていくのになんの参考にもなりませんが、エンタメとして楽しんでいます。
ドラマを見るような感覚です。

訃報を耳にして

  • 2023年01月30日

文芸評論家の北上次郎さんの訃報を耳にして、ショックの余りしばらく呆然としました。
とても哀しくて、寂しいです。

約20年前、私は作家デビューが出来たものの、不安な日々を過ごしていました。
小説は売れず、また評判にもならず、やっぱり私の書いた小説は面白くなかったのかと落ち込んでいました。

ある日、新聞の書評欄で私が書いた「ボーイズ・ビー」という小説が取り上げられているのを発見。
北上次郎さんの書評でした。
星が3つ付いていました。
5つが最高評価なので、まずまずぐらいの評価でしたが、私は飛び上がらんばかりに大喜び。
その書評が掲載されていたのは、僅か5センチ四方程度のスペース。
その小さな書評が私に勇気を与えてくれました。

本を読むプロである書評家が、たくさんある小説の中で選んでくれた奇跡に感動し、まずまずの評価を得たと勝手に解釈し、これを励みにしようと決めました。
その書評を新聞から切り抜き、クリアファイルに収めてデスクの引き出しに。

執筆中にはこのまま書き進めていいのだろうかと、不安に襲われることがあります。
そんな時、この切り抜きを引っ張り出しました。
そしてすでに暗記してしまっている書評を読み、心を強くして執筆を再開しました。
5センチ四方の書評が私の心の支えでした。

その後も発表した小説を、北上さんに取り上げて頂く幸運に恵まれました。
北上さんの書評では、あぁ、そこを汲み取ってくれたんだと嬉しくなることが多かったです。
また編集者も気付いてくれなかったシーンの重要性について、言及してくださったりして、凄いと思うこともしばしばでした。
登場人物についての分析を読んで、へぇ、そうなんだと、教えて貰うこともありました。
無自覚だったものを言葉にして貰って、そこで初めて理解出来たなんて経験も。

一度直接お会いして、お礼を言えるチャンスがあったらいいのにと思い続けてきましたが、それは叶いませんでした。
私の作品で最後に書評して頂いたのは「残された人が編む物語」でした。
熱い言葉で「読むべし」と推奨してくださいました。
どれだけ嬉しくて、ほっとしたかを伝えたかったです。
最新作「息をつめて」は読んで頂けたのか、どんな感想をもたれたのかは、わからないままとなりました。
これからは書評欄で北上さんの感想を、もう知ることは出来ないのだと思うと、寂しくてしょうがありません。

私のように北上さんの書評によって支えられた作家は、たくさんいるでしょう。
「あなたはたくさんの作家を育てましたね。それは素晴らしい功績です」と神様に評価されて、天国の中でも特に居心地のいいサロンのようなところで、特等席が用意されているのではないかと想像します。
そこには古今東西の本があって、読書三昧の日々を続けられる・・・そんな世界に旅立たれたのだと思いたいです。

北上さん、有り難うございました。
そしてご冥福をお祈り申し上げます。

キックボードに

  • 2023年01月26日

突然、電動キックボードに興味をもちました。
7月から免許不要で走行出来るようになる、というニュースを見たからです。

運転免許はもっているので、これまでだって乗ろうと思えば乗れたのですが、ちっとも興味をもてませんでした。
若い人が乗るヤツでしょ、といったイメージを何故かもっていた模様。
それがテレビのニュース番組などで、電動キックボードに関する法改正の情報に接して、その走行を目にしてみると、これは便利かもしれないとの気持ちに。

まず漕がなくていいというのが楽そう。
そして速度によりますが、車道も歩道もOKというのもいい。
この電動キックボードがあれば、隣の駅にある破格値がウリのスーパーに気軽に行ける。
ちょっと距離があるコインランドリーへも、呪いの言葉を呟かずに行ける。
バス停にも行きやすくなり、出掛ける際のアクセスの選択肢が増える。

我が家の周辺は電車が東西に延びていて、南北に移動するには不便。
これをカバーするように、バスのルートが南北に走っているのですが、そのバス停まで家から距離があり、時間が掛かっても電車で移動することが多かった。
電動キックボードがあれば、すいすいっとバス停まで行けるように。

いいこと尽くし。
と、ここで気付く。
すでに駅前は自転車の違法駐車で、大変なことになっています。
ここに電動キックボードが増えれば、一体どんなことになるやら。
あれだけ違法駐車が多いのは、恐らく駐輪場がないとか、施設はあっても空きがないなどの事情がありそう。

レンタルがあれば、そっちの方がいいのかも。
レンタルのステーションを調べようとしていた矢先、またまたテレビのニュース番組で、電動キックボードが特集されているのを目にしました。

専門家らしき人がインタビューに答えています。
「電動キックボードは自転車より転倒し易い乗り物なので、充分注意して乗るべきで、ヘルメットは努力義務となっていますが、着用した方がいいですね」と発言。
えっ。
自転車より転倒し易い?
ここで大問題に直面。
私の運動音痴っぷりはハンパじゃない。
果たして私は電動キックボードに乗れるでしょうか?

そもそも自転車をまったく利用しないのは、この運動音痴が原因。
乗れることは乗れるのですが、かなり不安定。
以前自転車に乗った私を見た友人から「補助輪を外したばかりの子どものように、肩と腕に力が入りまくっているよ」と指摘されたことがあります。
こんな私が電動キックボードに乗れるでしょうか?
まずは研修会のようなものに参加するべきかも。
あるでしょうか、研修会。
まずはそこから調べてみようと思います。

ブログ内検索

  • アーカイブ


  • Copyright© 2011-2025 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

    error: Content is protected !!
    Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.