エアコンのクリーニングを

  • 2022年06月20日

エアコンのクリーニングをして貰いました。

5月の暑い日。
冷房を入れようとエアコンのスイッチをオン。
30分ほど経つと・・・呼吸が苦しい。
咳が出る。その咳が止まらない。
なんだなんだ。
突然の症状におろおろしながら、もしかしてとエアコンを止めてみました。
するとみるみる呼吸が楽に。
エアコンが原因?

昨年の9月に現在の部屋に引っ越してきました。
エアコンは設置してありましたので、大家さんのものです。
恐らく前の住人が退去した後で、クリーニングをしたでしょうから、そこから1年経っていないはずなのに。
もしかしてクリーニングをしていなかったとか?
それとも私の使い方に問題が?

とにかく息が苦しい状態で暮らしていくことは出来ないので、クリーニング業者に電話。
混んでいるので、最短でも6月中旬になるとオペレーター。
その間暑い日はどうしたらいいのだろうと不安になりましたが、しょうがないので予約。
暑い日にはすぐ横に扇風機を置いてなんとか凌ぎ、その日を今か今かと待ちました。
その待ちに待ったクリーニングが、昨日やっと実現したのです。

お願いすることになった事情を男性作業員に説明すると「ぱっと見たところでは、そんなに汚れている感じはしませんが」という。
私はマスクを着用して別室で待機。
1時間ほどで作業が終了。
作業員が洗浄の際に出て来たという水を見せてくれる。
真っ黒。
作業員によれば結構汚れていたらしい。
カビが多かったという。
「この白い点々がカビです」と教えてくれる。
バケツの中をよくよく覗けば、真っ黒な水に白い粉状のものがたくさん浮いている。
危うく叫びそうに。
作業員はエアコンのクリーニングは、2年に1度お勧めしていると言いました。
だとしたら、我が家のエアコンは汚れるのが早過ぎる。
我が家は普通の家より汚いのか?
ちょっとへこむ。
何故他の家よりカビが発生し易いのかは、ちょっと横に置いておいて、今夏はこれで快適に過ごせると思うとほっとします。

新刊「残された人が編む物語」にはエアコンがちょこっと出てきます。
夏に仕事から戻った登場人物が室内の暑さに気付き、しまったと思います。
家を出る時にタイマー予約するのをし忘れたのです。
ありますよね、これ。
ありませんか?
私はフリーライターをしていた頃、しょっちゅう予約をし忘れて、1日の疲れを自ら倍増させていました。
あまりによく忘れるので、玄関扉の内側に「エアコンのタイマー」とサインペンで書いた紙を貼るようにしましたっけ。
そんな何気ない日常の一コマがある「残された人が編む物語」。
そんな日常の中に潜む喪失感・・・そこまでを描けているといいのですが。

靴を

  • 2022年06月16日

外出するための仕度には色々あります。
メイクをしたり、着替えをしたり。
そうした準備の中で決して忘れずにしていることが。
足にパッドを貼ることです。

私は外反母趾気味です。
近所を歩く時にはブカブカのサンダルを履いています。
これなら外反母趾気味でも大丈夫。
でもぴったりした靴を履くと、親指の付け根辺りの骨が当たって痛い。
親指の付け根辺りの骨が外側に出っ張って、少し角度が付いてしまっているのです。
その出っ張ったところに、パッドを貼るようにしています。
骨と靴の間のパッドが緩衝材となり、あたりが柔らかくなって痛くないのです。

レインシューズなるものを色違いで2足もっています。
フツーのローヒールシューズのように見えるデザイン。
踵の下部から底にかけて一体式のゴムソールになっているため、滑り難く、浸水も防いでくれます。
今の時期は出番が多くなる靴です。

ところが残念なことに、この靴の踵のアーチが私の足とは合っていない。
靴擦れが起きてしまう。
このためこのレインシューズを履く時は、外反母趾のパッドだけでなく、踵部分にもパッドを付けて防御します。

靴を我慢して履いているというコメントを時折見聞きしますが、それは止めた方がいい。
ティッシュペーパーを爪先部分に詰めたり、土踏まず部分にクッションを敷いたり・・・と、自分の足に合わせて調整するといいですよ。
どんな靴でもシンデレラフィットする、なんて人はいませんから。
昔、靴店で働いていた私からのアドバイスです。

新刊「残された人が編む物語」には、靴好きの女性が登場します。
ある男性との出会いも靴がらみ。
彼女がおろしたての靴で足を痛めてひと休みしていたら「靴が合わないの?」と男性から声を掛けられます。
これがきっかけ。
彼女がこの男性とどんな関係を築くのか・・・それは本書をお読みください。

泣く

  • 2022年06月13日

新刊「残された人が編む物語」の入手は出来ましたか?
「買ったよ」という方、有り難うございます。
ぜひゆっくりと登場人物たちの人生を味わってください。
「まだ」という方、お近くの書店にない時には、店員さんに取り寄せて貰ってくださいね。

この「残された人が編む物語」を読んだ方の感想の中では「泣いた」という単語が多いようです。
書いている方としては、泣かそうと思って書いているシーンは1つもありません。
ただ泣きながら書いていることはありました。
登場人物の気持ちに寄り添って、その心情を言葉に変換します。
その時、涙が出てきたのです。
そして泣きながらキーボードを叩き続けました。
途中洟をかんだりしながら泣き続け、書き続けました。
そんな様子を人が見たら、ちょっと怖かったかもしれません。

以前、電車の中でのこと。
平日のお昼頃で車内は空いていて、私は座っていました。
前のシートには50代ぐらいの男性が。
スーツ姿で仕事のために移動中といった感じ。
その男性は本を読んでいました。
こういう時、読んでいる本のタイトルが知りたくてしょうがなくなるのですが、その男性はブックカバーをしていたため、わかりませんでした。

私は中吊り広告を見上げたり、ドアの側でいちゃついている、高校生カップルに心の中で舌打ちをしたりしてから、ふと前の男性に目を戻したら・・・泣いていた。
おお。
本を読んで泣く男性の姿が新鮮で、ちょっと感動。
そして増々彼が読んでいる本がなんなのかを、知りたくなりました。

男性は一旦本を逆さにして鞄の上に置き、その中からハンカチを取り出しました。
そして目元を拭う。
小さく息を吐いてから、本の続きを読み始めました。

電車の中で豊かな時間を過ごしているんだなと、私は思いました。
私が先に電車を降りたので、彼がその後どんな風に本の世界から気持ちを切り替えて、仕事に戻ったのかは不明。
仕事に悪い影響が出たんじゃないかって?
まさか。
誰かに心を添わせて泣けるなら、きっと心が柔らかい人。
そういう人はきっと仕事も大丈夫。
仕事の多くは、消費者や取引先の担当者といった、人間の気持ちや考えを推測することからスタートするから。
それが出来る人だってことですからね。
違います?

発売開始

  • 2022年06月09日

本日から新刊「残された人が編む物語」の発売がスタートします。
地域によっては数日遅れることがありますので、見つけられないなんて時には、お近くの書店さんにお尋ねください。

この本には5つの物語が収められています。
5人それぞれが大切な人の行方を追います。
行方がわからなくなった人の人生だけでなく、残された人たちの人生も描いています。
残された人たちの心情は複雑です。
そうした心情の中には哀しみや、心の痛みがあります。
この辛い気持ちを経験した後で生まれる心情の変化をも、描きたいと思いました。
この難しい表現にトライしたことで、様々な受け取り方が出来る、小説になっているのではないかと思っています。
上手く描けているかはわかりませんが。

「新刊の発売日にはなにか特別なことをするんですか?」とよく聞かれます。
「祈るだけです」と答えます。
すると少しがっかりしたような顔をされます。
こうした質問をする方は、どんなイメージをもっていたのでしょう。
「高級レストランで食事をしてシャンパンを頂きますの」とか、「旅に出ます」・・・なんて答えを期待したのでしょうか。

海外のある女流画家さんは、1つ作品を仕上げると、宝石を1つ買うという話を聞いたことがあります。
その画家さんは女優さんのように美しい方で、そうしたエピソードがぴったり。

私の場合はそうしたエピソードが似合いません。
しいていつもと違う変化を挙げるとするならば・・・牛肉売り場で足を止めますかね。
いつもならスーパーで牛肉売り場は素通りです。
高いから。
肉なら鶏か豚でOKと思っています。
が、ふと牛肉売り場で足が止まる。
今日ぐらい、ちょっと贅沢してもいいんじゃないかと考えます。
そして国産牛肉のパックを籠に。
こんな記念日の過ごし方。
スケールが小さいですね。
でも幸せです。

そして祈ります。
一人でも多くの人に、この小説を読んで貰えますようにと。

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