ネット上をあちこち散歩していた時、たまたま見つけてしまったのがこちらの名刺ホルダー。
ステンレス製の容器に、赤いアクリル製の蓋が付いています。
名刺を作った時には紙製の箱で納品されます。
それでいいじゃないかと思うのです。
要は名刺がばらけず、一ヵ所に置いておくだけのものなのですから。
が「これ、ちょっとステキ」なんて思ってしまい、衝動買いすることに。
年初に「今年は無駄遣いをしない」という目標を掲げたというのに、昨年までと変わらない買い物の数々。
しかもその多くが、後になってどうしてこんなものを買ったのだろうかと首を捻るようになるのです。
この名刺ホルダーはそうはならないことを祈るばかりです。
中に入っている名刺は名前のところに、盛り上がるような加工がされています。
これ、こっちが驚くほど食いつきが良くて「わっ、格好いい名刺ですねぇ」などと言われます。
あまりに多くの方に言われるので、自分でも調子にのってきて、もしかしたらこれはちょっと格好いい名刺なのではと思ったりするように。
こちらもネット注文できるサイトを探していた時、たまたま見つけた印刷会社に発注しました。
紙の種類や書体など、数種類の中から選んでいきながらページを進み、最後に「注文する」のボタンをクリックすれば、1週間ほどで手元に届くというごくフツーの発注方法。
自分ではそれほどのこだわりがあったわけじゃない。
なのにやけに評判がいい。
これまで名刺は100枚注文し、それがなくなったらその都度名刺作成のサイトを探し、それほど悩んだりもせず「じゃ、これ」程度で注文してきました。
が、こうも高評価だと、これを変えるという勇気はもてなくなります。
これ、名刺を渡す相手の多くが出版社の人だという点が関係しているかもしれません。
印刷するプロたちなわけで、名刺を手にした途端「ん? この紙は〇で、特殊加工で、両面印刷で2色刷りか・・・」と一瞬のうちにコストを計算していたりします。
一種の職業病ですね。
私はこの職業病の話を聞くのがとても好きです。
そういう話を聞いていると、なんかニヤニヤしちゃうんですよね。
ファストフード店でパートをしている友人が、客として行った別のファストフード店で、ゴミ箱に使用済の容器などを捨てる時、つい癖で、ゴミを押さえつけてしまっている自分に気が付くと言っていました。
無意識にぎゅうぎゅう押さえ込み、ゴミの量を少しでも減らそうとしているそうです。
そうすれば、ゴミ袋の交換回数を減らせて仕事が楽になるし、処理費用も減らせるからのようです。
仕事って、考え方とか行動に影響を与えるもんなんですよね。
無洗米を食べています。
いつ普通の米から無洗米にチェンジしたのか覚えていないほど、愛用し始めてから長い時間が経ちました。
無洗米のパッケージの裏には、なにやら文字や絵がびっしり。
そういうものをちゃんと読むしっかりさんではない私は、ずっとスルーしてきました。
が、ある日ふと、なにが書いてあるのかと読んでみると・・・無洗米はすでにヌカを除去してあるため、計量に注意とあります。
おっと。
毎日美味しくいただいていたのに、それじゃいけなかったようです。
確かにすでにヌカが取れているわけですから、フツーに計量カップで計ってしまうと、量が多くなってしまいますね。
フツーの計量カップの場合は、10%ほど少なめにするようにと書いてあります。
10%・・・それってどれくらいでしょう。
わかりません。
そこでネットで無洗米用の計量カップを探して購入。
品物の2倍近い額の配送料がかかりましたが、美味しいご飯を食べるためとあればいたしかたなし。
届いた無洗米用の計量カップで計り、炊飯器にセット。
炊きあがり、どれどれと食べてみると・・・今まで食べていたのより数段不味い。
どうしてだ?
間違った分量で炊いていたご飯の方が美味しいというのはどういうこと?
すっかり混乱した結果辿り着いたのは「ドジだから計り方を間違えたんだな」という答えでした。
今度は慎重に計量。
プラスティックに印字された線がとっても薄くて、ルーペを使ったり、何度も持ち上げちゃライトに翳したりして無洗米を計量。
無洗米を内釜に入れると、今一度パッケージの裏書きを読み直し、水はフツーの白米と同様でいいと確認し、目盛りの線まできっちり水を投入。
炊きあがり、中を覗くと・・・光ってない。
嫌な予感を覚えながらひと口食べてみると・・・やはり今まで食べていたのより不味い。
額に手をあて考えること数分。
答えのようなものは下りて来ません。
もしかしたら炊飯器がこのタイミングで壊れたといったオチかもしれないと、自分でもあまり期待できない答えを導き出すのが精一杯。
そこで今度はそれまで通りに、フツーの計量カップを使って炊いてみることに。
と、美味しい。
ヌカの分があるのだから、水量に対して無洗米は多過ぎるはずなのに。
ヌカの分はどこにいった?
世の中には不思議なことがいっぱいだとつくづく思いました。
外に出ればそのほとんどで道に迷います。
地図は勿論手にしています。
スマホで地図を出すことも学習しました。
が、何故か迷う。
迷う度に、一体どこで間違えたのかと地図を見直します。
最近になって出だしで躓いていると気が付きました。
改札や出口を出た直後に右に行くのか左に行くのか、ここが鬼門。
人の流れを邪魔しないよう、出口からちょいと横にそれた場所で地図を広げます。
この前の通りは、この地図のここのことかな?
だとすると、こう見るのかなと地図をくるりと回します。
スマホの地図だと、くるりと回すと、画面もくるりと回ってしまい却ってわかりにくくなるので、紙の地図の方が私には便利です。
で、右だなと思うわけです。
ここで間違ってる。
理由はわからないのですが、間違う。
で、右方向に進み、おかしいなぁ、この地図では銀行が右にあるはずなんだけど・・・とどんどん不安になり、戻るべきだろうかと悩み始めるのです。
ある日、閃きました。
方角がわかれば、出だしで間違うことはなくなるのではないかと。
紙の地図の場合、北が上、南が下に書かれています。
改札口で地図をくるくる回して見る時、どっちが北かわかれば、地図をどう持てばいいかがはっきりするはずです。
実は以前、方位磁石付きの携帯ストラップを購入し持ち歩いていたのですが、とても小さくて見にくく、また一番大事な精度に欠けていました。
方位磁石が指し示す北の方角が、北ではなかったという恐ろしいことが重なり、仕舞いに持ち歩かなくなりました。
が、発想としては悪くはなかったのではと思い直したのです。
方角を知るのは、方向音痴者にとって大事なこと。
問題は精度のいい方位磁石を使用することではないかと。
そこでネットで探し、購入。
直径5センチ程度で蓋付きです。
これで私は道に迷うことともオサラバさと、弾む心でバッグにイン。
そしていよいよトライの日が。
地下鉄の出口から地上に出ると、紙の地図を広げます。
そしてバッグから方位磁石を取り出して・・・蓋を開けようとしたら、蓋の咬ませが硬くて開かない。
蓋を開ける際に使うと思われる小さな突起物があるので、そこに指をあててくいっと上げようとするのですが、びくともしない。
出先なので、力を加えられそうな道具も持っていません。
どうしようと考えた結果、目に入ったのは地下鉄の出口を囲む塀。
コンクリート製ですから、硬そうです。
やおら塀に近付き、突起物を塀に引っ掛けるようにしてから、ぐっと思いっきり方位磁石を押し下げました。
と、蓋がやっと開きました。
これを毎回するのか? との疑問が浮かびます。
じっと方位磁石を見つめる私を、見ないようにして見ていく通行人の姿が気になります。
結局方角がわかったせいで、この日は無地目的地に到着することはできました。
自宅に戻り蓋を開ける練習をしましたが、一向に蓋の咬ませが甘くなる気配はなく、自力では無理。
こんな落とし穴があったとはなぁと遠い目をするのでした。
齢を重ねていくごとにオネムになる時間が早くなっています。
午後10時になると1度目のオネムが襲ってきます。
午後11時になると2度目のオネム。
これが結構強くて、大抵耐えられず寝る支度に入ることに。
この調子だと、オネムに襲われる時間がどんどん早くなっていきそうで、私の生活リズムはどうなってしまうのかと心配になります。
これは、動物は太陽の影響を強く受けているという証なのでしょうか。
加齢によって、意志や希望といったものより本能が優っていくということ?
年の近い友人などに聞いてみると、生活環境によって、睡眠時間は実にバラバラ。
まず、子どものお弁当を作る必要があるかないかによって、大きな差がある。
お弁当を作らなくてはいけない人は、大抵睡眠時間がとっても少ない。
年中寝不足で、昼間ぼうっとすることがあると言っていました。
子どものお弁当作りから解放されたと言う友人の笑顔の、なんとまぁ晴れやかなこと。
働く女性を国が応援するというのならば、保育園は勿論ですが、お弁当作りから解放させてあげる施策も大事なのではと思ってしまいます。
眠りの深さについても最近友人たちの間で話題に上ります。
年々眠りが浅くなっていると感じている人が多いようです。
遅く帰って来たダンナがそっと寝室のドアを開ける音で起きてしまうそうで、その度に殺意を覚えると発言した友人も。
若い頃はダンナがドアを開ける小さな音などまったく気にならず熟睡していたそうなのですが、最近は眠りが浅くそうした音で覚醒してしまうとのこと。
遅くなるのであれば、家には戻らず、どっかに泊まってきて欲しいと言っています。
いいのか、それで? と思いますが、夫婦も十人十色ですからね。
この加齢によって眠りが浅くなるというのを、今のところ私は経験していません。
元々とても眠りが深い方でした。
「昨夜の嵐は凄かったよねぇ」なんて同僚たちが話しているのを耳にして「はて? 昨夜は嵐でしたか?」と思うぐらい、一度眠ってしまうと嵐や雷ぐらいじゃ起きない。
以前眠る時に楽しいことを思い浮かべるようにすると、いい睡眠になると耳にしました。
やってみようとベッドに横になり「なにを思い浮かべようかなぁ・・・zzz」と考え始めた途端に寝てしまったことがありました。
どうやら私は寝つきもいいようです。