NHKBSプレミアムドラマ「嫌な女」の第1話はご覧いただいたでしょうか?
第2話の放送は3月13日(日)の午後10時からです。
第1話を見逃してしまわれた方も楽しめるような作りになっていますので、第2話から見ても大丈夫です。ご安心ください。
撮影が始まる前に顔合わせと本読みが行われるのですが、何故かいつも呼ばれてしまう。
「私は必要でしょうか?」と何度も確認するのですが、大抵「できれば」と言われてしまいます。
それで指定された場所へ行くことに。
と、まずその人数に圧倒されてしまいます。
役者さんをはじめ、スタッフの皆さんたちが一堂に会しているのですが、その人数の多いこと。
普段執筆は一人っきりでしますし、編集者との打ち合わせといっても、多くて3、4人ぐらいといった小人数のコンタクトのみで仕事をしているので、人の数にびっくりしてしまうのです。
実際にはその場に来ていない人もいるので、もっと大勢の人が作品に関わっているのだと改めて気付かされます。
なんだか興奮していくようであって、でも怖いような気持ちが生まれ、やがては有り難いことだと感謝する気持ちに・・・と、心の内は目まぐるしく変化します。
本が読者の手元に届くまでの間にも、たくさんの人たちが携わっています。
でも、それを同時に目にするという機会はありません。
こうした機会に遭遇し、改めて自分の周りへと目を向けます。
そうすると、たくさんの人たちに支えられているのだということに胸がいっぱいになり、私は幸せ者だと思うのです。
そう思えるのなら、なぜ喜んで参加しないのかとの質問が出ることでしょう。
こういう席に出ると、「ひと言」を求められるからです。
大勢の人の前で発言するのが、私は上手ではありません。
緊張してしまうのです。
緊張すると頭が真っ白になってしまい、しょーもないことをぼそぼそと話すのが精一杯。

で、今回の「嫌な女」の顔合わせの時も、ぼそぼそと話をして「ひと言」としました。
「ひと言」を終えた後には、挫折感でいっぱいに。
「やっぱりイケてないわぁ、私は」との思いで胸が張り裂けそうでした。
こういう時、皆さんとてもお話が上手なんです。
役者さんも上手ですし、プロデューサーさんやディレクターさんたちも、話し慣れています。
子役の女の子も上手で、はきはきと自分の言葉で「ひと言」を述べて、オチもちゃんと付けていました。
さすがだわぁと感心するのと同時に、自分の「ひと言」を思い出し、またぐっと凹みました。
ようやく暖かくなってきましたね。
冷え性の私は春が来るのが待ち遠しくてならなかったものですが、ここ最近はそうでもなくなってきました。
これは冬対策が万全に近づいてきたせいではないかと思っています。
室内温度が何度であろうと、手先足先は冷え切っています。
これをなんとかしようと、これまで死闘を繰り広げてきました。
これで冷え性とオサラバと謳った靴下を買うのは勿論、カイロを使う方法も色々試してきました。
カイロを靴下にのせてみたり、ルームシューズの中に入れちゃってみたり・・・。
そうそう、ホットカーペットを投入したこともありましたっけ。
もう負けを認めてこの戦いから下りようかと考えたことは数知れず。
そんな折、ふと目にして購入したブーツ型の湯たんぽに救われることになろうとは。

冷え性対策グッズはこれまで散々買い散らかしてきたので、どうせこれもたいしたことないんだろうなと、期待もせずにゲットしたのですが・・・おおっと声が出るほどのヌクヌクさ。
しかも3時間ぐらい持続する。
もうこれなしでは生きていられない。
冬の時期だけじゃなく、夏場エアコンで室内温度を下げたために足先が冷えてしまう時、このブーツ型の湯たんぽに足を入れると、ちょうどいい塩梅になります。
ということで1年中愛用する品となりました。
これによって「春よ来いっ。急いで来いっ」と念じているばかりだった冬が、随分と過ごし易くなりました。
皆さんにも是非にとオススメしたいところなのですが、1つ問題が。
それはビジュアル。
私は自宅で仕事をしているのでまったく問題ないのですが、フツーの職場でこれを履けるだろうかとの疑問があります。
デスクワークで足元は誰からも注目されませんといった職場なら、セーフなところもあるかもしれませんが、結構な勇気が必要ではあります。
なので、自宅用にという限定でならとてもオススメのグッズです。
HPには様々な使用例の写真が載っていて、その中にはこれを履いて台所仕事をしているものもありました。
キッチンにいる時というのは、足元が結構冷えますからね。
で、トライしみましたが10分でギブ。
重いんです、これ。
お湯をたっぷり入れて使いますからね。
一歩足を動かそうとしたら、結構な重さのものを持ち上げなくてはいけないのです。
我が家のキッチンはとても狭いのですが、それでも料理をする際には、あっちこっち身体を動かしているものだと改めて知りました。
発想を変えて「足を鍛える」とすれば、クッキングタイムがトレーニングタイムになるかもしれませんが。
ぐうたらな私としましては、このブーツ型の湯たんぽは、執筆中の足先を温めるだけに使用したいと思います。
「嫌な女」のテレビドラマがスタートします。
NHKBSプレミアムで3月6日(日)22時から第1話の放送があります。

徹子を黒木瞳さんが、夏子を鈴木保奈美さんが演じられます。
本読みの際や撮影現場でお見かけするお二人は、それはそれは美しく、歩いた後にはいい匂いが漂っていそうなぐらいのいい女っぷりでした。
リンカーンが「男は40歳を過ぎたら、自分の顔に責任をもて」と言ったという話はとても有名ですが、これは女性にも当てはまるように思います。
20代、30代の頃であれば、顔立ちやメイクのテクニックなどで結構ごまかせるのが女。
でも40歳を過ぎれば、顔立ち云々のほかに、どう生きてきたかという生き様が、メイクなどでは隠せないほど顔にしっかりと表れてくる。
そう考えると、お二人が美しいのは、天から授かった顔立ちの完璧さだけでなく、これまで丁寧に生きてきた分が加味されているせいのように思います。

よく脚本を見せられて、感想を求められるのですが・・・なかなか慣れません。
脚本はセリフだけですから、小説を読み慣れている者としては、なかなか想像を膨らませることができないんですね。
これが、本読みになると違います。
役者さんが、まるで自分の言葉のようにセリフを口にして・・・役が立ち上がっていく瞬間を見ているようで、こういう時の私は大抵目を真ん丸にしています。
ここで初めてどういう世界なのかを把握できるようになるんですね。
で、撮影現場に行くと、さらに目を丸くする事態に遭遇。
大勢のスタッフが、プロの仕事をしています。
素人の私には、なににこだわってるのか全然わからないことも多いのですが、それでも作品を良くしようと模索しているのはわかります。
セットが組まれ、小道具が配置され、役者さんの動きが決められて、それに合わせてカメラを動かして・・・皆がメッチャ格好いい。
あの人はなにをしているのかしら、あの人はなにをダメ出ししているのかしらと目で追い、その理由がわかると、そこまで丁寧に仕事をしているのかと驚きで目を丸くしっぱなし。
そして不思議な感覚にもなります。
私の頭の中で生み出した世界が、映像作品となって、また違う新たな世界で動き出すのを見るのは、驚きでもありますし、幸せな気持ちにもなりますし、有り難いとの思いにもなります。
完結した作品に、もう1度別の命を与えられたような気がするせいです。
ドラマ完成までには、多くの方の情熱とサポートをいただきました。
どうも有り難うございました。
自宅に戻り、コートを脱いでいたら・・・ビリッと音が。
まさか。
そっと脱いで検めてみると、裏地が裂けていました。
なんちゅう恥ずかしさ。
そして、直すのにいくらかかるだろうと算盤をパチパチ。
太ったんでしょうかね。
体重は変わっていないのですが。
コートの裏地を裂いたのは初めてですが、パンツは何度も裂いています。
太腿が非常に太いからです。
生まれて初めてパンツを裂いた日のことは、はっきりと覚えています。
それは、まだ乙女心をもっていた中学生の頃。
最寄り駅の駅前にカジュアルウエアのショップがありました。
ファッションという単語が急に気にかかるようになったお年頃。
小遣いを握って、そのショップへ。
あれこれ迷った末に、1本のパンツを手に試着室へ。
と、太腿が引っかかってはけない。
カーテンをちょこっと開けて、待っていた女性店員さんにキツイと告げると、ワンサイズ大きいのを持って来てくれました。
が、これもキツい。
もう1つ上のサイズのを持って来てもらい、必死で足を押し込みました。
お洒落をするって結構苦しいものなんだなと思いながら試着室を出た途端、ビリッと音が。
見れば、脇を縫い止めていた糸が切れて、穴が開いていました。
しばし呆然としていた私ですが、すぐに恥ずかしさで胸はいっぱいになり、顔はゆでだこのように真っ赤っかに。
中学生ですからね。

店員さんは「太腿部分を左右で1センチは出せるので、お直しをしましょうか」と提案してきました。
「弁償」という単語を使わないで、買わせようとする優秀な販売員です。
ゆでだこ状態の私は小さな声で「はい」と答えて、試着室に戻りました。
着替えながら、ちょっと涙ぐみそうだったことを覚えています。