テレビドラマ「嫌な女」の撮影が始まる前に

  • 2016年03月10日

NHKBSプレミアムドラマ「嫌な女」の第1話はご覧いただいたでしょうか?
第2話の放送は3月13日(日)の午後10時からです。
第1話を見逃してしまわれた方も楽しめるような作りになっていますので、第2話から見ても大丈夫です。ご安心ください。

撮影が始まる前に顔合わせと本読みが行われるのですが、何故かいつも呼ばれてしまう。
「私は必要でしょうか?」と何度も確認するのですが、大抵「できれば」と言われてしまいます。
それで指定された場所へ行くことに。
と、まずその人数に圧倒されてしまいます。
役者さんをはじめ、スタッフの皆さんたちが一堂に会しているのですが、その人数の多いこと。
普段執筆は一人っきりでしますし、編集者との打ち合わせといっても、多くて3、4人ぐらいといった小人数のコンタクトのみで仕事をしているので、人の数にびっくりしてしまうのです。
実際にはその場に来ていない人もいるので、もっと大勢の人が作品に関わっているのだと改めて気付かされます。
なんだか興奮していくようであって、でも怖いような気持ちが生まれ、やがては有り難いことだと感謝する気持ちに・・・と、心の内は目まぐるしく変化します。

本が読者の手元に届くまでの間にも、たくさんの人たちが携わっています。
でも、それを同時に目にするという機会はありません。
こうした機会に遭遇し、改めて自分の周りへと目を向けます。
そうすると、たくさんの人たちに支えられているのだということに胸がいっぱいになり、私は幸せ者だと思うのです。

そう思えるのなら、なぜ喜んで参加しないのかとの質問が出ることでしょう。
こういう席に出ると、「ひと言」を求められるからです。
大勢の人の前で発言するのが、私は上手ではありません。
緊張してしまうのです。
緊張すると頭が真っ白になってしまい、しょーもないことをぼそぼそと話すのが精一杯。
hitokoto
で、今回の「嫌な女」の顔合わせの時も、ぼそぼそと話をして「ひと言」としました。
「ひと言」を終えた後には、挫折感でいっぱいに。
「やっぱりイケてないわぁ、私は」との思いで胸が張り裂けそうでした。
こういう時、皆さんとてもお話が上手なんです。
役者さんも上手ですし、プロデューサーさんやディレクターさんたちも、話し慣れています。
子役の女の子も上手で、はきはきと自分の言葉で「ひと言」を述べて、オチもちゃんと付けていました。
さすがだわぁと感心するのと同時に、自分の「ひと言」を思い出し、またぐっと凹みました。

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