柔軟性

  • 2017年10月23日

 
身体が硬いです。
これは昔からで、小学生の時には自覚していませんでしたが、中学生になった頃には、しっかりと自分の身体の硬さをわかっていました。
体育の授業での準備体操。
お尻を床に付けて足を左右に広げ、前屈しろと教師が言う。
やる。
全力でやる。
でも床は遠い。
傍目からは猫背の人が足元にあるリモコンを取ろうと手を伸ばしているけど、全然届かないといった具合に見えているのでは。

こうした時、教師がどこにいるかを常に把握していなくてはいけない。
教師が背後に迫って来たら、腰を捻ってみたり、解けていないのに靴紐を締め直したりする必要があるから。
うっかりして教師に気付かず、猫背でリモコンをしていた日にゃ、教師に背中をぐっと押されてしまうので。
戦でも体育の授業でも、背後を取られないようにするのが大事なのです。

たまにプロのカメラマンに撮影をしていただくことがあります。
プロは被写体に問題があっても、最善を尽くそうとします。
なので、膝はこっち方向へ、肩はこうして、顔はこっちへ向けて、でも視線はこっちに・・・みたいな無茶を言ってくる。
これまでの人生で、こんな姿勢をしたことがないのですが宜しいのでしょうかと、問うてみたくなるぐらいの体勢。
カメラマンの要望には全力で応えたいと思っています。
思ってはいるのですが私は身体が硬い。
苦しい体勢は顔に出る。
苦しいと思っているのに「笑って」と言われてしまうので、泣き笑いのような顔に。
もし妙な顔で写っている写真を見かけたら、苦しい体勢を取らされたのだなと思ってください。

文庫「僕とおじさんの朝ごはん」はすでにお読みいただいていたでしょうか?
主人公のオッサンが、少年と体操をするシーンがあります。
このオッサン、私とどっこいどっこいの身体の硬さのため、少年に呆れられながらも運動をします。
この二人がじゃれあう様子を描いている時は、ちょっと楽しい気持ちになりました。
こんな時間がずっと続くといいのにと思いながら、文章を積み重ねていきました。
その後二人が直面するのはとても難しいことで・・・興味をもたれましたら、ぜひ本を手にお取りくださいませ。


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