落とし物

  • 2018年11月29日

これまでも様々な落とし物を見かけてきました。
タバコの吸い殻、レシート、缶コーヒーなどといったありがちなモノだけでなく、長ネギや綿棒といった理解不能な品も発見しました。

そして先日見つけたのは糸ようじ。
プラスチックの持ち手が付いた糸ようじが1本だけ、道に落ちていました。
糸ようじをついうっかり落としてしまった時のシチュエーションを妄想するも、浮かばない。

糸ようじは基本的に家の中で一人こっそり使用するものと私は考えていましたが、違いましたか?
外を歩きながら使用するのが昨今のトレンドだったりするのでしょうか?

1本を剝き出し状態でバッグに入れておくものではないので、例えば60本入りで売られているパッケージから、1本を取り出した際に落っこちたとか、そういうことだとしても、なんでそれを外でしたのかといった疑問が。
1本を取り出してぐわっと大口を開けて、歯間の歯垢取りをしますか? 外で。
もしかして、糸ようじを別の目的で使っているのでしょうか。

このようにどうしてそこに落ちることになったのかわからない落とし物を、度々発見してきたのですが、友人らに聞くとそんな経験はないと言います。
私はよっぽど下を向いて歩いているのでしょうか?

友人A子が言い出しました。
「そういわれてみれば、あなたはよくキョロキョロして歩いている」と。
「待ち合わせ場所で待っていると、キョロキョロしながら歩いている人がいるなぁと思ったら、あなただった。重度の方向音痴だから、目的地に辿り着けるか不安なために、キョロキョロしているのかと思っていたけれど、知っている道でも同じようにあっちこっち見ながら歩いているんじゃない?」
とA子から言われて・・・そうかもしれないと納得。

道を歩く時も電車の中でも基本的にキョロキョロ。
スマホを弄ったり、音楽を聴いたりしません。
周囲にいる人を眺めたり、お店の看板を読んだりしています。
聞こえてくる会話に耳をそばだてることもあります。
昨日は信号待ちの時に後ろにいた人たちが、会社の〇〇さんが付き合っている女性は、20年上だといった噂話をしていて、思わず「へぇ」と相槌を打ちそうになりました。

よく「小説のアイデアはどこから?」と尋ねられるのですが、日常の中にネタはたくさん転がっているんじゃないでしょうか。
それを拾えるようこれからもキョロキョロしていこうと思います。

返信メール

  • 2018年11月26日

DVDのレンタル会社からメールが。
レンタル中の商品の一部が不足していたので、自分で封筒を用意し、郵送の切手代を自己負担して送れと書いてある。

私が契約しているのは、DVDを郵送で遣り取りする月極めのプラン。
1度に2枚のDVDが専用の封筒で送られてくるので、見終わったらその封筒に入れてポストに投函し返却します。

レンタル会社からのメールによれば、私が封筒に2枚のDVDを入れて返さなくてはいけないところを、1枚しか入れなかった模様。
年々うっかり度合いを増している私は、やっちまったかと反省。

が、手元にDVDはない。
無意識に捨てたのか? と己に疑心暗鬼しながらも記憶を辿ってみると・・・1枚のDVDが途中で動かなくなったので、サポートセンターにその旨を連絡後、返却していたのでした。
となると、私は2枚返却したけれど、そのうちの1枚は動作不良のDVDだったので、チェックなどのなんらかの処理が必要で、データ上で外したかなんかだったのに、それが未返却と同じような処理だったために、私にメールが来たのでは?

こうした事情をメールに書いて返信すると、翌日別の担当者からメールが。
今朝返却が確認されたから、新たに2作品を送付すると書いてある。

今朝返却が確認された?
微妙に実態とずれてない?

私の指摘は「私は悪くなくて、そちらのデータ処理が間違ったんじゃないですか?」といったもの。
これに対しての回答であれば「データ処理が間違っておりました。大変失礼致しました」と謝罪するのがフツーの流れだと思うのです。
それが「今朝返却が確認されましたので、新たに2作品を送付する」との言い分だと、「私たちは間違っていなくて、郵送のためのタイムラグによって、行き違いがありました」と主張をしている感じがぷんぷんする。

恐らく定型文があって、それをそのまま送付しているのでしょう。
だから実態と微妙にずれている回答を送ってくる。
なんか感じ悪いわぁと思うものの、争い事が嫌いなてんびん座の私としては、再度文句のメールを送る気にはならず、矛を収めました。

サポートセンターでAIが活躍するようになったら・・・こうしたずれはなくなるのでしょうか?
そんな日が早く来て欲しい気もするのですが、一方で完璧な接客対応をされるのも怖い気がしてしまいます。
AIに心を完全に把握され、コントロールされているような気がするから。

友人のブログには

  • 2018年11月22日

友人A子のブログには美味しそうな料理が並ぶ。
フルタイムで働いているというのに。
時間の遣り繰りをどうやっているのかと、かねてから疑問に思っていました。

「今日はケーキを焼きました」なんて書いて、写真をアップしている。
スイーツまで手作りかよと唸ってしまう。

更に腹立たしいのはA子のスタイルがいいこと。
料理上手さんの、ぽっちゃりさん比率は高い。
といった暗黙の了解事項があるというのに、A子は太っていない。
そしてA子が作った料理を食べているであろう夫も子どもも太っていない。
どういうこと?
運動してるのかと尋ねると、そういうのは嫌いで家族全員まったくしていないという。
となると、見た目は豪華だけれどカロリーは抑え目といった、理想的な食事ということになる。
なんだそれ。

素直じゃない私はブログの写真はフェイクではないのかと疑う。
そこでA子に疑問をぶつけると・・・「まさか」と目を丸くしました。

どっちかというと「そうなの。実は美味しそうな写真があると、それを切り取って、自分のブログに貼り付けているの」といった回答の方が嬉しかった。
その方が納得できるから。

納得いかない顔をする私にA子は言いました。
「もし美味しそうで豪華に見えるのだとしたら、写真の撮り方じゃないかな」と。
ふむ。
そうかもしれない。
同じ料理でも写真の良し悪しで随分と受ける印象は違う。

たまにレシピ検索をすることがあるのですが、そこでは一般の人が自分で考案したレシピを投稿しています。
この写真のクオリティーの差がかなり激しい。
ずらっと並ぶ料理画像の中には「美味しそう」と、思わずクリックしたくなる写真もあれば、「不味そうなんだけど」といった写真も。
恐らくレシピを投稿するぐらいなのですから、自信作で美味しいのでしょう。
でも写真がよろしくないために、それを作ってみようとは思えない。
クリック率の差は、写真のクオリティーの差ではないかと推察します。

やっぱり料理は写真によるところが大きい。
となれば、A子は写真を撮るのが上手なのかもしれません。

しかしこれだけでは解決しない点が。
A子のブログの写真では料理がずらっと並んでいるのです。
これは毎日たくさんの料理を作っているということ。
写っている料理のうち、出来合いのものを皿に載せただけの比率は、どれくらいかと尋ねると・・・出来合いのものは1品ぐらいだとA子は答えました。
とすると5~6品は手作りということに。
聞けば30分ぐらいでちゃちゃちゃっと夕食を作るという。
5~6品を30分でちゃちゃちゃって・・・あんたは魔法使いか。

山登り

  • 2018年11月19日

山登りが趣味の友人がいます。
A子から見せられる写真の中には、あり得ないような場所に立っているようなものが。
どうしてこのような急斜面で笑顔なのかと、不思議に思ったりしたもんです。

苦労して登り、山頂から眺める景色は最高だと語るA子。
それに対して「へぇー」と薄いリアクションしかできなくてごめん。

A子からは「とても楽しいから一緒にどう?」と何度も誘われました。
その都度丁重に断ってきました。
他の友人たちも同じように断り続けたようで、やがてA子は誘うのを諦めた模様。

それでA子はどうしたか。
ここ数年は1人で山登りのツアーに申し込み、初対面の人たちと行くようになったそうです。
山登りという過酷な趣味に、友を引きずり込むのに失敗した人たちは結構いるようで、1人で参加するツアーは大変人気なのだとか。

A子は生活の中心が山。
山に行く日を決めたら、そこから逆算して様々な予定を組み立てていく。
身体を鍛える時期、休ませる時期などを決めて、その計画通りにストイックに進めていく。
そうしたスケジュールの中には、当然ジムでの自分苛めや、石を入れたリュックを担いでの散歩などの苦行も含まれている。
食事にも気を遣い、部活終わりの中学生かぐらいにガツガツ食べる時期や、鶏のささみしか口にしない時期があるそうです。

そのような過酷な毎日を強いる山登り。
それでもA子は夢中。
そこまでA子を夢中にさせる山登りには、きっと私には想像もつかない凄い魅力があるのでしょう。

ツアーの参加者と、その後も連絡を取り合って、一緒に別の山に登ることもあるのだとか。
そうして山仲間をどんどん増やしているようです。

A子とは長い付き合いなのですが、山登りを始めた頃から明らかに変わりました。
毎日が楽しそうで、輝きがぐっと増したように見えます。
A子にそう言うと・・・「山に登ると自分がいかに小さいか、弱いかがはっきりとわかって、普段抱えている悩みや心配はとても小さいことだとわかるから、大抵のことはオッケーといった気持ちになれる」と答えました。

自然の大きさと自分の小ささを感じさせてくれるというのが、山の魅力の一つのようですね。

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