金メダル

  • 2018年11月15日

世界トランポリン競技選手権大会のシンクロナイズド競技で、見事宇山選手と森選手の女子ペアが、金メダルを獲得しました。
おめでとうございます。
なんと素晴らしいことか。
この演技をテレビニュースで見た時「よく頑張ったねぇ」と、オカンのような気持ちになって、涙が出そうになりました。

トランポリンのシンクロナイズド競技とはなにかと言いますと、トランポリン台を二台並べまして、そこに一人ずつ選手が載って、同時に同じ技を披露するスポーツです。
どれだけシンクロってるか、つまり同調しているかが問われる種目です。

元々日本選手は国民性からか、このシンクロナイズド競技は得意な方だと言われていましたが、なかなか金メダルには手が届きませんでした。
それが今回史上初の金メダル獲得。
いやぁ、よく頑張りました。

「頼むから、ほっといてくれ」という小説で、トランポリン競技の選手を描きました。
執筆にあたりいくつかの大会を見学しました。
そこではこのシンクロナイズド競技も行われていました。

女子選手の場合は大抵互いに顔を見合わせて「さん、はいっ」と声を掛け合って、競技をスタートさせます。
これが男子選手同士だと、ほとんどのペアがそういうことはしない。
顔を見合わせるのは恥ずかしいのでしょうか。
二人とも顔は審判の方に向けたまま声を掛け合うだけで、競技をスタートさせます。

ある大会の男子ペアの中には、顔を見合さず演技をスタートし、終了後も別方向へさっさと退場したケースもありました。
喧嘩でもしていたんでしょうか。

ある大会では女子ペアの一人が、コーチに抱きかかえられるような状態で入場。
それでする? と驚いて見ていると・・・よじ登るようにしてトランポリン台へ。
そして「さん、はいっ」でスタート。
見事に十種類の技をシンクロさせて終了。
再びコーチに支えて貰うようにしながら立ち去る選手は、片足を引き摺っていました。
そんな状態でありながらも、きっちり跳躍をした女子選手のガッツに拍手。
この女子選手、個人だったら棄権していたんじゃないでしょうか。
でも自分が棄権したら、ペアを組む選手も棄権になってしまうから・・・「出ます」と言ったんじゃないかと、そんな物語を勝手に妄想してしまいました。

スポーツはたくさんあって、そのどれにも素晴らしい感動があるのですが、メディアなどで紹介されるのはごくわずかな競技だけ。
これを機にトランポリン競技に皆さんの目が集まって、選手たちの活躍を応援して欲しいなぁと思っています。

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