マスクを

  • 2019年02月14日

マスクを探し続けて幾年月。
ライフワークになりつつあるのが哀しい。
これまでに何十種類のマスクを試してきたか。

先日も耳が痛くならないと謳ったマスクを買いました。
装着すると何故かどんどんマスクが上がってしまう。
そして目を覆ってしまう。
だからしょっちゅうマスクを手で下げるという行為をしなくてはいけない。
そこでボツに。

肌の弱い私は、マスクを使い捨てるという便利さを諦めるべきかもしれないと考えて、洗濯して何度も使うコットン製のものを購入したことも。
肌に優しい素材というだけあって、肌に触れる感じは良かったのですが形が合わない。
マスクが鼻をキツく押さえつけてくるため、鼻が痛い。
また口周りに空きがなく、唇に布がぺったりと密着してきて気持ち悪い。
そこでボツに。

そんな私がネットで見つけたのが、皮膚刺激ゼロを謳ったマスク。
この名前が驚き。
「メジャーリーガー」という。
どうしてこんな名前をマスクにつけた?
へぇと納得するような、名付けのストーリーがあるのでしょうか?
私はアメリカのプロ野球のことしか頭に浮かびませんが、一般的には違う意味合いで受け取るのでしょうか。
商品名は大事です。
説得力があって、効果を期待させてくれて、どういったものかを想像し易く、覚えやすいもの。

小説のタイトルはどうでしょうか。
これ、難しいです。
いつも編集者とすったもんだします。
正解がないというのも難しさに拍車を掛けます。

新刊「オーディションから逃げられない」のタイトルも、時間を掛けて編集者と話し合いました。
互いにタイトル案を考え、それを披露し合います。
「これは違うんじゃないか」とか、「こっちの方向だと思うけど、他の言葉はないのか」などと意見を出していきます。
そうしてこのタイトルに決まりました。
これは主人公、展子の人生観を表しています。
人生にはたくさんのオーディションがあって、参加したくなくても、参加させられるものと展子は考えています。
この展子の気持ちを込めた「オーディションから逃げられない」というタイトルになりました。

このようにタイトルには作り手側の様々な思い、考えが詰まっています。
ということはメジャーリーガーの商品名も、様々な思いが詰まっていて、何度もの会議を経た上で決まったのだと想像すべきなんでしょう。

で、このマスク。
とってもいい。
これまでどんなマスクをしても、こそばゆい感じがしたのですが、これはそういったことがまったくない。
ノーストレス。
私はこのマスクのお蔭で、マスクを探す旅を終わらせることができました。
メジャーリーガー、サンキュー。


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