計量カップ

  • 2019年06月20日

友人らとお喋りをしていたら・・・料理中に計量カップを使うか、使わないかといった話に。
A子は「当たり前でしょ」という、計量カップ使いまくり派。
B子は「うちにあったかなぁ」と、その存在を思い出せないぐらいの使わない派。
私はどうかというと、煮物を作る時だけ計量カップを使用する限定派。

A子は自分の、または他人のレシピを参考にして料理を作ることが多いそうで、忠実に再現するべく、そこに書かれている量の数値にするために計量カップを使うのだとうか。
一方のB子はレシピなんか見ないと言います。
大体こんな感じだろうといった勘でゴールを目指し、調味料を投入。
当然ながら失敗することもあるそうです。
食べてみてやっちゃったなと思ったら、マヨネーズか醤油かバターを加えると、大抵のものはリカバリー出来ると言います。

たかが計量カップの話なのですが、考え方が違っていて、それは彼女たちの生き方の違いにも繋がっていて、なんだか面白いなぁと思います。
A子は専業主婦、B子はツアコンです。

そんなA子がなにかのイベントで、マドレーヌを大量に焼くことになったそうで。
A子みたいなタイプはケーキやパン作りに向いている。
きっちり計量することがとても大事なんですよね、ケーキやパンの場合は。
イベントの一ヵ月ぐらい前から、A子は大丈夫かなと心配をしていました。
なにが心配なのかと尋ねると、ちゃんと頼まれた個数を、約束した時間までに用意出来るのか、自信がないと答えました。
きっちり計量するんだから、失敗しないでしょうよと私が指摘すると、同じように作っても、膨らまなかったりすることもあるので、大丈夫だろうかと考えると不安になって、夜あまり眠れないと言います。
真面目なんだなぁと思うのと同時に、プレッシャーに慣れてないんだなぁと感じました。

結局どうしたかというと・・・不安がどんどん大きくなったA子は、一人じゃ無理と判断。
マドレーヌを焼く担当者をもう一人増やそうと、あっちこっちに声を掛けまくり、やってもいいと言ってくれる人を確保。
焼く量が半分になったことで、心がすっかり軽くなるはずだったのですが、半分とはいえ、やはり焼かなくてはいけないため前向きにはなれず、心配を胸に宿しながら当日を迎えたそうです。
仕上がり時間から逆算したところ、準備開始は午前二時に。
失敗して遣り直す場合のことを考えて、見込みの制作時間を二倍にしたところ、深夜なのか早朝なのかわからない時刻からのスタートとなったようです。

結局失敗はせず時間はたっぷり余り、ぼんやりとしても良かったのですが、会場に運ぶ途中でなにかあるかもしれないと考え、車にマドレーヌを積んで早朝に出発。

会場に到着するも、早過ぎて閉まっていて中には入れず、駐車場で待機したそうです。
眠いはずなのにどこか興奮もしていたようで目が冴えてしまい、音楽を聞きながら開場を待ったとのこと。

無事に終えたのならば次回は1人でとなるのかと思いきや、どうか私にマドレーヌを焼く係を二度と振らないでくださいとお願いしたのだとか。
頑張った後で、それをどう捉えるかというのは人それぞれですね。
次はもっとこうしようと考えるのか、二度とやらないと考えるのか。
やっぱり人って面白い。

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