ぐっすりと

  • 2019年12月16日

これを飲めばぐっすり眠れると謳った広告を、しばしば目にします。
それだけ眠れないで困っている人が多いということなのでしょうね。

友人らの中には、最近眠りが浅くなった気がすると言う人が結構います。
睡眠時間は昔と変わっていないのだけれど、朝起きた時にどんよりとした感じがあり、それがメンタルの理由でないとしたら、眠りの質が悪くなっているせいかもしれないと言います。
それをどこかに相談したり、検索したりしたら、出て来るのは「加齢によって」の言葉でしょう。
なにかというと「加齢」の言葉で丸め込もうとするんですよ、最近の世の中は。
今のところ私は「眠る」力だけは衰えてきていないようで、毎日熟睡していたのですが・・・。

先日、加湿器を買い足しました。
加湿器だけを検索窓に打ち込んじゃダメですね。
膨大な数の加湿器が出て来てしまう。
そんな星の数ほどある加湿器の中から、自分にとってちょうどいいのを探すのは至難の業。

しょうがないので冷たい風が出て来ないもので、お手入れが簡単なものにしたいと探していくと・・・フィルターがないので、お手入れが簡単というものを発見。
更に風で噴出されないので、部屋の温度を下げないとも謳っている。
いいじゃない、これ。
と、購入を決めました。
入れられる限度ギリギリまで水をセットすると、片手では持ち上げられないほどの重量に。
両手で持ち上げてヨタヨタと部屋の隅まで運び、スタート。
すぐに新入りの加湿器の存在を忘れて仕事に没頭。
しばらくしてピピピと突然なにかの合図の音が。
それは加湿器からの音でした。
給水ランプが点灯しているので、水がなくなったことを知らせてくれたらしい。
もう?
たっぷりと水を入れて、4時間ぐらいしか経っていないってのに。
湿度計を見てみたら20%台で、それほど潤ってはいない。
あれだけの量の水を、狭い部屋に4時間撒き散らしても20%台なのかと、冬の乾燥の凄まじさにちょっとたじろぐ。

その日の夜。
加湿器をセットして就寝。
夢の中の私は工事現場にいる。
ん?
違う。
これは夢の中ではなく本当に工事をしているんだ。
こんな夜中に?
あー、年末って予算を消化するために、不要な工事が多いんだよね、だからか。
それにしてもこんな時間に工事って。
誰か「近所迷惑だー」とどこかに訴えてくれないかなぁ。
と、むにゃむにゃ考えているうちに「あっ」と気付く。
ここか? ここだ。
そしてゆっくり上半身を起こすと、足元に置いた新入りの加湿器が、ボッコボコと大きな音をさせていました。
昼間は音楽や洗濯機の動作音など、他の音に紛れて気にならなかった稼働音でしたが、静まり返った夜中には、工事現場にいるのかと思うほどのボリュームで、耳に刺さってきたのでした。

これまで私は自分の熟睡ぶりには、そこそこ自信がありました。
「昨夜の雷、凄かったよねぇ」と言われて、「なんのことでしょう?」と返すぐらいの私。
旅先の宿でも、他の客が夜中まで庭で花火をしていて「うるさくって全然眠れなかった」と文句を言う友人らに向かって、「なんの話?」と聞いたぐらいの、この私を起こすぐらいの音を出した加湿器って、相当に凄いヤツなのです。

この買い物・・・また失敗でしたかね。

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