ジャストサイズ

  • 2020年01月13日

友人がとても素敵なワンピースを着ていました。
聞けば、裁縫が得意な知人に作って貰ったとか。
サイズがぴったりだったのは、そのせいかと納得。

以前なにかで読んだのですが、シャネルが学生の頃、他の生徒と同じ制服を着ているのに、一人だけとてもお洒落に見えたんだとか。
シスターたちから見ても他の生徒とは違ったようで、なにか違反をしているのだろうと、えげつないほどじっくりとチェックしたそうです。
でもなにもしていない。
ルール違反はなく、シスターたちも渋々引き下がったとか。
シャネルがなにをしていたかというと、自分のサイズに合うようミリ単位で直していた――これだけだったそうです。
つまり自分のサイズに合っているものを身に着ければ、お洒落に見えるってことなんですね。
逆に言うとサイズが合っていなければ、どんなに素敵な服でもお洒落に見えないということでもあります。
この話が本当だったのかはわかりませんが、シャネルの美意識を象徴しているエピソードのように思います。

私はスタイルが悪くて、買った服をそのまま着られることの方が少ない。
ブラウスもジャケットも直します。
手足が短いので、ブラウスの袖丈を7センチ詰めるなんてことも。
デザイナーが聞いたら、泣くんじゃないかというぐらいの直しをします。
そんなに直すぐらいなら既製服を直すのではなく、オーダーしたらいいんじゃないの? とよく言われます。
簡単に言ってくれるな。
どんだけお金が掛かると思ってるんだよと反論してきたのですが・・・最近はオーダーが簡単に、またお手頃の値段になっているんだとか。

スマホで撮影してデータを送ればオーダーシャツを作れたり、一度お店に行く必要はありますが、そこで専用カメラで撮影して採寸をしておけば、二着目からはネットで注文できたりするサービスがあるそうです。
値段も比較的抑え目らしいので、一度挑戦してみようかと考えています。
ただ・・・一度採寸した後には、太ったり痩せたりしないようにしないと、また撮影したり、採寸しに行ったりしなくてはなりませんね。
と、そこまで考えたところですでにメンドー臭くなる。
いやいや、そうじゃなくて、ちょうどいいシバリを貰ったと考えて、せっかくオーダーまでして手に入れた服を着続けるために、太らないよう体重管理に気を配ったらいいじゃないか。
と、私の中のポジティブ天使が囁く。
が、採寸はいいとしても、生地は何百種類の中から、デザインは何十種類の中から、あなたの一着をお作りします――といったことになるかと想像するのですが、たくさんあり過ぎて、自分が欲しいものがどういうものかどんどんわからなくっていって、結局「すみません、あなたが決めてください」となるんじゃないの?
サンドイッチ店のサブウェイで、サンドイッチのオーダーがメンドーで、どうでもよくなり「あなたにお任せします」と店員に言ったんだよ、あなたは。
と、私の中の面倒臭がり悪魔が指摘してくる。

私の中のポジティブ天使は、面倒臭がり悪魔に負けることが多い。
いつの日かこのブログで「重い腰を上げて、服のオーダーに挑戦しました」と報告出来る日がくるといいなぁと思っています。
お洒落な人になる道は遠く、また険しい。

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