人工肉

  • 2020年01月30日

世界では人工肉のメニューがあるファストフード店があるとか。
人工肉とは豆などの植物由来の原料で作ったものだそうです。
そう聞いてまず思ったのは、人工肉という名称は変えるべきだということ。
「人工」という言葉にたじろいでしまうから。
「植物肉」といった表現もあるようですが、これもちょっとお洒落じゃない。
「ヘルシー」とか「ニュー」とか「ノーミート」だとか、よくわからないけれど、なんとなく新しくて健康そうって感じの名称にしておいた方がいいのでは。

こうした人工肉を買う人の約90%は、ビーガンなどの菜食主義者ではなく、普段は肉を食べている人なのだとか。
いつもは肉を食べるけれど、時々肉を食べない日を作る人のことを「フレキシタリアン」と呼ぶらしく、こうした人たちが増えている模様。

カナダにあるマクドナルドの28店舗で、人工肉のパティを挟んだハンバーガーを試験販売したんだとか。
ファストフード店で「普通のお肉ですか? それとも人工肉ですか?」と店員さんから聞かれる日も近いのかもしれません。
選択肢が増えるのはいいことだと思います。
クローン牛の話を聞いた時にはざらっとした気持ちになりましたが、植物由来で肉に似せたものを作りましたという話なら、拒絶感は生まれません。

以前、世界的に有名な動物愛護団体の、寄付集めのパーティーに出席したことがあります。
フルコース料理が出されたのですが、そこには牛肉を使ったメニューが。
せめて今日ぐらいは、肉を食べるのを止めたらどうなんだよと思った記憶があります。
愛護する動物の中に牛は入っていないのでしょうか。
どうしたら愛護して貰える動物の中に、入れて貰えるのでしょうか。
愛護すべき動物と、そうじゃない動物の線引きは誰が決めたものなのか。
自分たちにとって都合の良い感覚での線引きをしているようで、そこに違和感を覚えました。

体調不良の原因がわからず右往左往していた時、ビーガン向けのメニューがいいのではないかと考えたことがありました。
そこでビーガン対応のレストランを探してみたのですが、残念ながら店舗数が少ない。
東京にはこれだけたくさんの飲食店があるのに、ネットで見つけられたのは30軒程度。
ホテル内のレストランでは、事前に申し出れば対応してくれるところもあるようですが、それは宿泊客のみ。
一般客にも対応していると書いてある公式ホームページはありませんでした。
結局、私の体調不良を救うのはビーガン料理ではないとわかったため、レストラン探しの旅を終えました。

これから「フレキシタリアン」が更に増えれば、そうした人たち向けのメニューを出す飲食店も増えるかも。
食の世界でも多様性に対応した流れになっていくのかもしれませんね。

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