折り込み広告
- 2020年02月24日
郵便受けを開けて届いた新聞を引っ張り出そうとしたら・・・引っ掛かってしまっている。
力任せに何度か引っ張るもダメ。
諦めて自動ドアを潜り抜けて表側へ回る。
投入口に突き刺さっている新聞を引っ張り出す。
日曜日は大体こんな感じ。
折り込み広告が分厚くて、細い投入口に無理矢理押し込んだ新聞を、裏側から取り出すことが出来ないのです。
そこまで厚くなっている折り込み広告のほとんどは、住まいに関するもの。
一軒家、マンション、土地などを売りたい人がたくさんいるようです。
人口が減っているのに、家がどんどん作られているのが不思議。
新築の場合は厚手の紙にフルカラー印刷。
高級感とスペシャル感を前面に押し出した広告です。
写真やイラストなどがたくさん使われてもいます。
カメラマンが頑張りましたといった、美しい写真が並んでいます。
こうした広告では素晴らしい暮らしぶりばかり紹介されているのに、肝心の価格は書かれていない。
いやいや。
書いてあるんです。
物凄く小さな字で。
下の方に小さな文字がずらっと並ぶ箇所があり、その中に販売価格は「3憶円~」としれっと書いてあったりする。
ルーペを使わなきゃ見つけられない。
肉眼では見えないサイズで表記すること、といった決まりでもあるんでしょうかね。
一方同じ住まいの広告でも薄手の紙に白黒印刷のものも。
こういうのは大抵中古物件です。
こうした広告の方に好感をもてるのは、私が庶民だからでしょうか。
そしてこういう白黒印刷の場合、価格は大抵大きくどーんと表記されています。
どれどれと、価格のところの数字を読んでみようとする。
単位が「万円」となっているから、万、十万、百万、千万、億?
思わず大きな声を上げてしまいました。
なんと、その中古マンションの価格は2憶8千万円。
2憶8千万円でも、薄い紙に白黒印刷でいいやと思って販売しようとする会社が凄い。
高級感とか、スペシャル感とかを演出しなくても売れると判断したんでしょうね。
こういう買い物をする人にとってはこの価格はフツーで、だから夢を見させて貰う必要はなくて、厚手の紙だろうが、コピー用紙みたいな薄いものに印刷されたものだろうが、関係ないってことなんでしょうか。
富をもつ人たちの感覚と自分との違いに感じ入りました。