スマホを機種変更しました。
実に5年ぶりのことです。
通信会社のHPでは、オンラインショップで本体を購入し、自宅で機種変更が出来ると謳っています。
とても強く勧めてくる。
手順について書かれたページを見てみると・・・自分で出来る気が全然しない。
そこでオンラインショップで本体を購入し、受け取りをショップに指定。
そのショップでデータの移動や初期設定を、有料でして貰う依頼をしました。
そしてショップへ。
購入した本体を目の前にした私に、アクリル板越しにスタッフが言ってきます。
「許可するのところを押してください」「次へを押してください」といった具合に。
一見するとスマホにタップしているのは私なので、私が作業しているように。
でも実際はスタッフに言われたところを押しているだけなので、なにを許可しているのか、全然わかっていない。
わかっていなくても、こういう時に質問はしません。
下手な質問をして説明をされても、どうせわからないから。
電話帳と画像データを新しいスマホに移し、登録する必要があるどこかに登録をして、なにかが使えるようになったらしい。
こんな程度の理解。
スタッフに「どうもお世話様でした」と深く頭を下げて帰宅。
そしてお茶を入れ腰を落ち着けて、さー、練習してみるかとスマホを弄り出す。
あー、あれを聞けば良かったとすぐに後悔。
毎回後から聞いておけば良かったと思うので、今回は質問することを箇条書きにしたメモを持参したにも関わらず、それに漏れていた大事なことに、この時点で気付く。
後の祭り。
まぁ、しょうがない、なんとかなるかと、今まで一度だってなんとかなった試しはないのに、そう思う。
そして電話帳を出してみようとしたら・・・データが0となっている。
またまた。
ショップでデータを新しいスマホに移した後で、ちゃんと移ったかを確認したもの、私。
全然違うところを見ているのよね、と自分に話しかけてみたりする。
あっちこっち弄ってみるのですが、結局同じ画面に辿り着き、そこにはデータが0と表示されている。
悪い夢でも見ているのかと。
有料の安心遠隔サポートサービスを契約していることを思い出し、そこに電話を掛けました。
そこはスマホの機種変更を検討し始めた時から、何度も電話を掛けていましたが、回線が混んでいるようで、まったく繋がらなかったところ。
受話器を握りながらも繋がる気がせず、今からもう一度ショップに行くべきだろうかと考えていると・・・電話が繋がった。
奇跡。
今日という日がツイているんだか、ツイていないんだか。
オペレーターさんに事情を説明し、遠隔操作で私のスマホを弄って貰いました。
しばらくして「確かにこのスマホにデータは入ってません」とオペレーターさんがきっぱりと言う。
慌て過ぎて「あの、あの、あれは、あれは、あれです、SDなんとかっていうのにも入ってないですか?」とレロレロ状態になって質問。
「ちょっと見てみましょう」と調べて貰うと・・・バックアップしておいたSDにはデータが残っていたそうで、そこから復元させることで、無事に電話帳を新しいスマホに入れることが出来ました。
良かった。
それにしても。
ショップで電話帳のデータを移した後で、実際に移せたかをその場で確認していたのですが、あれはなんだったんでしょう。
一旦移せたのにその後なにかが起きて、消えてしまったのでしょうか。
翌朝、目覚まし時計を止めた後すぐに、スマホの電話帳をチェックしたことは、言うまでもありません。
データがスマホに残っているのを確認してから、トイレに行きました。
もうそんな時期になりました。
なんのって?
来年の手帳を買う時期になったんです。
ここ数年愛用しているのは「ほぼ日手帳」。
2021年のラインナップから悩んだ末に選んだのは、こちらです。
えらく悩みました。
ちびまる子ちゃんのイラスト付きのカバーのものにするか、それとも無地なものにするのかで。
去年もとっても悩みました。
なにせ1年間持ち続けるものですからね。
去年はウルトラマンのカバーのものにするか、無地のものにするかで1週間悩み続けました。
ウルトラマンに登場する、たくさんのキャラクターたちのイラストが、とても小さく縦に何列も並んでいるデザインに、心を鷲掴みされました。
ウルトラマンを好きでもないのに。
なかなか決断が出来なかったため、手帳を人前で開くシチュエーションについて考えてみました。
まず浮かんだのは、スケジュールの話になったため、編集者の前で手帳を開く・・・という場面。
「ウルトラマン、好きなんですか?」と編集者はきっと質問してくるでしょう。
「いや、全然」と答える自分が想像出来ます。
まぁ、これはオッケーでしょう。
次に浮かんだシーンは病院。
次の予約を取る時に、受付スタッフの前で私は手帳を開くことでしょう。
その時「ウルトラマン、好きなんですか?」とは聞いてくれない。
絶対に目に入っているのに、なにも言わないと思う。
そして心の中で「いい年して」と呟くはず。
あー、ダメだ。
ウルトラマンのデザインの手帳は諦めなくては。
病院の受付スタッフからどう思われるかによって、物事を決断する日が来るとは、全く予想していませんでした。
結局、水色の無地の手帳を購入しました。
そして今回、ちびまる子ちゃんのイラスト付きのものにするかどうか悩み始めた時、一足飛びに病院の受付スタッフに、どう思われるかという点に考えがいき、すぐに結論を下すことが出来ました。
そうです。
それで無地のに決めたのです。
ピンク色は年齢に関係なく、持っていても許される色ではないかと思いましたし。
来年のこの手帳にどんなことを書くのでしょうか。
楽しい予定をたくさん書き込めるといいのですが。
美術館にしばらく行っていません。
お芝居を観に劇場に行く機会もなくなりました。
そう。
コロナのせいです。
でも美術館も劇場も、行かなくても楽しめる方法はあります。
例えば有名な絵を紹介し、解説をしてくれるDVDなどがあるので、それを見るという手があります。
見学者たちの頭の隙間から覗き見なくて済むのが、いいところ。
名画を独り占めしている感覚さえ覚えます。
細部を拡大して見せてくれたりもするので、美術館で見学していたら、気付かなかったであろう点まで堪能出来る。
ただこうした解説付きDVDで紹介されているのは、とても有名な絵だけ。
もっとたくさんの絵を、こんな形で紹介してくれたらいいのにと欲張ってしまいます。
お芝居も最近ではライブ配信で楽しめるようですね。
私は未体験なのですが、友人A子がトライしたと言います。
途中、勘違いして、一時停止ボタンを押そうとしてしまったと話していました。
トイレに行きたかったそうです。
観ているうちに、DVDを鑑賞しているような感覚になっていたようです。
劇場と離れた場所に住んでいる人には、こうしたライブ配信は嬉しいですよね。
友人B子はオンラインのヨガ教室に、参加するようになったそうです。
B子は何年も前からヨガを習っているので、もう自宅で一人で出来るんじゃないのと尋ねると、誰かと一緒にやっている感覚が欲しいのだと言います。
しかし通っていた教室が休止されてしまったため、どうしたものかと考えていたところ、ネットでオンラインのヨガ教室を見つけたので、参加したみたら、リアルのと同じように楽しかったんだとか。
「分割された画面には、一緒にやっている生徒たちの姿が映っていて、一人じゃないと思えると、一生懸命やろうという気持ちになれるのよ」とB子。
講師が時折、生徒の名前を呼んでくれるんだそうです。
「〇〇さーん、もう少し右に捻ってみましょうかー」「△△さーん、頭の位置、いいですよー」なんて具合に。
これが講師に見て貰っているという感覚を生んで、リアルなヨガ教室と同じように思えるんだとか。
場所代が掛からないこともあり、リアルなヨガ教室よりも、オンライン教室の方が値段が安いという利点もあるそうで。
コロナが収まっても、このままオンラインの教室を継続するかもしれないとB子。
コロナの流行によって、それまでの商売の形態を変えざるを得なくなった業種はたくさん。
一方でこれをチャンスと捉えている企業・団体・個人もいることでしょう。
この危機を工夫と知恵で、なんとか乗り切っていきたいですね。
以前電車に乗った時のこと。
向かいに30代ぐらいの女性が座りました。
バッグから鏡を取り出し、前髪のチェックを始める。
希望する位置で髪をキープするのが難しいのか、何度も何度も手で撫でつける。
次に目元のチェックを開始。
鏡に向かって何度かパチパチと瞬き。
彼女の満足出来る地点まで、到達していなかったのでしょうか。
今度はバッグからマスカラを取り出して、まつ毛に塗り始める。
誰しもマスカラを塗っている時の顔って、結構笑えるものになるのですが彼女もそう。
変顔状態でマスカラを器用に塗る。
で、終わりかと思ったらまだ終わらない。
少しカールしている毛先のチェックに取り掛かる。
毛の方向が気に入らないのか、髪を少し摘まんで形を整えようとする。
何度も何度も何度も。
しばしの時の後で髪から手を離したので、終わったかと思いきや、前髪のチェックに戻ってしまう。
そのループに終わりはくるのか。
彼女が座席に着いてから、電車はすでに2つの駅を通過。
その間中、ずっと鏡を見ている。
これから大事な勝負でも待っているのでしょうか。
ならば、それが成功するよう祈りたい。
そして知りたい。
彼女がこれでいいという状態と、ダメだと思う状態の差を。
彼女が着席してから弄り倒している間の変化が、私にはわからない。
直すというより触っていないと落ち着かないとか、そういう感じなんでしょうかね。
駅は4つ目を通過。
向かいの彼女は目の下にティッシュペーパーを当てる。
私には見えない汚れが、彼女には見える模様。
結局、5つ目の駅で私が電車を降りるまで、彼女は鏡を見続けていました。
彼女ほどではないにせよ、鏡を見る時間が長い人は結構いらっしゃるようですが、私の場合は・・・鏡を見ることが極端に少ない。
顔にクリームを塗る時でさえ、鏡を見なかったりする。
トイレに行った後で手を洗っている時、ふと鏡を覗いたら、朝、顔に置いた白いクリームが、そのままの状態であることに気付いてびっくりしたりします。
クリームを塗ろうと思い顔の数ヵ所に点々と置き、そこから伸ばし塗るつもりが、途中で止めてしまったようなのです。
あっ。
さっき宅配便の人が来て、荷物受け取ったけど、その時、私の右頬には白いクリームが置いてある状態だったんだ。
と、気付いた時の恥ずかしさといったら・・・。
クリームを塗る時ぐらいは鏡を見ろよと、己に注意しました。