正座が

  • 2021年02月15日

正座が苦手です。
「親指同士を重ねるようにして座れば平気よ」などというアドバイスをくださる先輩も多いのですが、重ねても痛いっす。

体重は平均ぐらいなので、膝下に掛かる重みは、他の人と同程度のはずですから、足の痛みに格別弱いってことかもしれません。
そういえば指圧店で全身をマッサージして貰う時、施術が膝下になった途端、その痛みに耐えられず「んぐぁっ」などと変な声を上げた後で「膝下は優しめでお願いします」とリクエストする場合が多いです。

フローリングの部屋に住んでいるので、日常生活で正座をする必要はなく、苦手であっても特段困ってはいません。
時々友人が予約したお店が座敷だった際に「正座かー」と呟くはめになるぐらいです。
こうした時には斜め座りをします。
でもすぐに下になっている足が痺れるので、度々斜めに投げ出す足を交代しなくてはいけません。
結構メンドーなのと、しょっちゅう座り直すために落ち着きがない人と思われがち。

また斜め座りをするとお腹に圧が掛かります。
フツーにしている時は、ウエスト部分がジャストフィットしているスカートが、斜め座りをするとぐっとお腹を圧迫してきます。
気持ちと胃はもっと食べたいのに、スカートのウエストが「これ以上食うな」と指図してくる感じなのです。

友人との食事会であれば、こうした斜め座りも「ちょっとごめん」と言って、ウエストのホックを外したりしても許されるのですが・・・そうはいかない時がある。

取材のためにお邪魔したお宅で、和室に通されてしまった時です。
「アッチャー」と思う。
でも斜め座りでいいですか? なんて言えない。
それで正座をしてお話を伺う。
そして1時間ほどして「本日はどうも有り難うございました」などとシメの言葉を口にします。
それから告白することになる。
「大変お恥ずかしい話なのですが、正座が苦手で今とっても足が痺れておりまして、立ち上がったり、歩けたりする状態ではありませんで、痺れが治まるまでの間、足を伸ばすという無作法をしても宜しいでしょうか?」と。
皆さん、笑って許してくださいます。

以前、取材先でこのような状態になり、足を伸ばしていると・・・猫がやって来ました。
嫌な予感。
止めて。来ないで。
私がここに来た時、これっぽっちも興味なさそうだったよね? 今もシカトし続けてよ。
と、心の中で懇願しているともう1匹猫が出現。
更に深まる嫌な予感。

1匹の猫がそろりそろりと近付いて来る。
そして私の足の前で止まり、くんくんと臭いを嗅ぎ出す。
なにかされそうなので、足を避けたいのだけど動かせない。
あっち行ってよと叫びたいところですが、飼い主が目の前にいるので、そうは言えない。
すると猫が突然前足を、私の右足にトンと乗せた。
痛みに「ギャッ」と声を上げる。
もう1匹の猫もすぐにやって来て、私の左足に、自分の前足を乗せてきました。
嘘っ。
あんたら絶対、今の私の状況を完璧に把握してるよね。
その上でこういうことをしてるんだよね。
と、心の中で猫たちに文句を言う。
少しして猫たちの嫌がらせに、やっと気づいてくれた飼い主が、彼らを抱き上げて私から離してくれました。
正座が苦手だと、このように猫に苛められることもあります。

今度取材先で和室に通された時は・・・足が悪くて正座が出来ませんので、失礼しますと最初に断り、斜め座りさせて貰おうと思っています。

ブログ内検索

  • アーカイブ


  • Copyright© 2011-2024 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

    error: Content is protected !!
    Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.