士業

  • 2021年05月31日

10年ぐらい前のこと。
その日の飲み会に初参加の男性がいました。
40代の彼は一級建築士だと言いました。
なんか、凄い。
「儲かってウハウハですか?」と尋ねると、いやいやと首を左右に振りました。
そして「仕事がなくて、コールセンターでバイトしてます」と答えました。
のけ反りそうになりました。

一生懸命勉強をして、難しい試験に合格して資格を取っても、それでウハウハになる訳じゃないんですね。
士業も大変なようです。

拙作「嫌な女」を執筆する際、弁護士さんに取材をしました。
ここでも私は「儲かってウハウハですか?」と質問。
すると「どこの世界でもそうだと思いますが、儲かっている人と、そうでない人がいます」と大人な回答が。
弁護士事務所を開きました。
で? ってな感じで、それだけで仕事が舞い込んでくるはずもなく、営業をして依頼を一つひとつ貰っていく。
それを誠実にしっかり務めることで実績となり、また他の人を紹介してくれるようになっていく。
これを続けていくしかなく、また続けていても、商売として安定して儲けられるとは限らないので、非常に不安定だと言っていました。

新刊「終活の準備はお済みですか?」には行政書士が登場します。
名前は神田美紀。
32歳のシングルマザーで実家暮らし中。
OLをしながら行政書士の資格を取った美紀は、実家で開業します。
でも仕事は全然入ってこない。
片っ端から営業の電話をしても、誰も話なんて聞いてくれない。
両親にやっかいになっているので、なんとかやっていけてるといった状態でした。
育児は両親に任せて次の恋を模索中。
ところが。
親の介護をしなくてはいけなくなります。
それまでなんだかんだ言いながらも、両親に甘えていた生活から一転。
美紀は仕事と育児と介護を担うことになり、フル回転の毎日に。
そんな慌ただしい生活の中で、美紀が見つけるものは・・・。

興味をもたれた方は本をお読みくださいね。


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