トイレが

  • 2021年11月01日

以前住んでいた部屋のトイレは無駄に広かった。
このスペースはなんのため? と首を傾げるほど。
鏡まで付いていた。
便座に腰掛けると、鏡に映った自分の顔と対面させられる。
設計者はいったい、トイレになにを求めたのか?

それと比べて新居のトイレは狭い。
初めて使った時「壁近っ」と思わず声が出ました。
慣れるまでの間、身体の色々な箇所を壁にぶつけてばかりいました。

昔、フリーライターをしていた頃のこと。
あるお店に取材に。
店長さんの話を、スタッフルームで聞かせて貰いました。
トイレに行きたくなった私が、貸して欲しいとお願いすると、従業員用のトイレの場所を教えてくれました。

中に入ってびっくり仰天。
まず和式スタイルというのにも驚きましたが、それ以上にびっくりしたのが、3面の壁にたくさんの紙が貼られていたこと。
その内容が凄かった。
「使った後は必ず流せ」「用は便器の中にしろ」「トイレットペーパーを持ち帰るな」「ゴミを便器の中に捨てるな」
こういったことがマジックペンで、大きく書かれていたのです。
この他にもちょっとここでは文章に出来ないような内容の言葉も、記述されていました。

そんなことをわざわざ書くということは、そんなことをする人、或いはしない人がいるということ?
ここは従業員用のトイレでしたよね?
従業員がトイレをそんな風に使う?

私の頭にはたくさんの「?」が。
その時のトイレの状態はごくフツーで、「はぁ?」といった使い方をした痕跡はありませんでした。
お客さん用のトイレを使わせて貰いたいと思いましたが、生理現象は待ったなし。
しょうがないので、そこを使わせて貰いました。
なんか、大変なところに来てしまったという気持ちに。

友人A子が子どもの受験先を調べるため、学校訪問を繰り返していた頃、来客用ではなく生徒用のトイレに必ず入ると言っていました。
トイレを見れば、どういったレベルの生徒がいるのかがわかると豪語していました。
偏差値情報も大事ですが、トイレ使用状況値もその学校の本質を知るには重要なんだそうです。
そうかもしれませんね。

トイレといえば・・・文庫「僕は金(きん)になる」に登場する姉ちゃんは自由人。
眠たければ眠る。
だから飲食店でもテーブルに突っ伏して寝てしまう。
それで姉ちゃんがトイレからなかなか戻って来ないと、弟は中で寝てるのかなと思います。

誰もが必ずお世話になる場所。
それだけにどう使うかに個性が出るのかもしれませんね。

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