テレビドラマ「SMASH」

  • 2021年04月08日

今日は最近観て、面白かった映像作品の紹介を。

まずは「SMASH」。
なんの知識もなくこの海外ドラマを見始めたら・・・すぐに面白さにハマりました。

マリリン・モンローの人生を舞台でミュージカル上演することになり、役を得ようとする俳優たちが、オーディションに臨みます。
最後の最後まで主役を誰が演じるのかはわからないというドキドキ感があり、また演出家をはじめ脚本家や作曲家、プロデューサーなどスタッフたちの私生活も描かれて、物語は厚みをもって描かれていきます。

第一回目で感じたのは「歌、上手っ」というものでした。
毎回舞台の練習シーンなどで歌やダンスが出てくるのですが、このレベルが半端ない。
最終回を観終わって大満足し、すぐにシーズン2を見始めました。
シーズン2では2つの舞台作品が、トニー賞を狙うというもの。
ドキドキ感とワクワク感が続き、最高に楽しめました。
シーズン3はないと知り、がっかりしながら公式サイトを見てみたら・・・製作総指揮がスティーブン・スピルバーグだと知り、あー、やっぱり、天才は違うなと思いました。

次にお勧めしたいのは「ぼくの名前はズッキーニ」。
フランスの人形アニメ作品です。
こちらも予備知識ゼロで見始めたら・・・泣いた。

第一印象は・・・どうしてこんなに怖い顔にしたの? といったものでした。
主役の少年の目の周りが青くクマになっているんです。
ちょっと不気味なぐらい。
幼い子が見たら、夜うなされるんじゃないかと心配してしまいました。
ところが。
これがねぇ、とっても素敵な作品なんです。
いいところはたくさんあるのですが、ここではカメラワークの素晴らしさについて取り上げます。

ズッキーニというニックネームの少年が、孤児院に行くことになります。
男性刑事と車で向かいます。
道中二人はほんの少しだけ心を通わせます。
そして孤児院に到着。
刑事は送ってくれただけなので、トランクからズッキーニの荷物を外に出し始めます。
それを見つめるズッキーニ。
この場面が最高なんです。
フツーであれば、寂しそうな表情をしっかりと捉えようと、カメラは正面からズッキーニを撮影するのではないでしょうか。
ところがこの作品では、カメラはズッキーニの顔を映さないんです。
背後から。
しかもやや上から。
大人の視点にしているんでしょうか。
やや上からズッキーニの背中を見下ろす角度になるため、少年の小ささが浮き彫りになるんです。
そしてズッキーニの頭は刑事の動きを追って、右に左に動きます。
でも顔は見えない。
ただ後頭部が右に左に動くだけ。
表情は一切見えないのに、じっと刑事の動きを追っているであろうズッキーニの心情が、胸に突き刺さるんです。
帰っちゃうんだね。
ここでぼくは暮らしていくんだね。大丈夫かな。
そんな不安な気持ちを、表情を一切見せずに、後頭部の動きだけでちゃんと表現出来ると知りました。
こちらも素晴らしい名作です。

断捨離を

  • 2021年04月05日

断捨離に挑戦中です。
でも思い切りがいいとはいえない性格のため、ソフト断捨離程度の緩さで実施中です。

服は大分処分しました。
年齢を重ねてこれはもう、ちと厳しいなと思うようになった服が、クローゼットの中で眠り続けていました。
こうしたものを捨てたら、クローゼットがすっきりしました。
それまで窮屈そうに並んでいた服たちが、一気に呼吸が楽になったように見えます。

ソフト断捨離を地味に続けていたら・・・ネットでバスタオルを使うのを止めたと書いている記事が、目に飛び込んできました。
えっ?
使うのを止めるって、お風呂上りはどうするのさ?
と、思ったものの、試してみる価値はあるかもと考え、トライしてみました。

フェイスタオルと銘打って売られているものを、使うことにしました。
大体横が34センチ程度で、縦が80センチぐらいあるものです。
フェイスとなっていますが、私が顔を洗う時に使うのは34センチ四方のもので、こちらはウォッシュタオルという分類になっていることが多いようですね。
なんでなんでしょう。
分類名が実際と違っている点は、ちょっと横において、巷でフェイスタオルとして売られているもので、お風呂上りで濡れた身体を拭いてみました。
すると・・・イケる。
これで充分拭けるのです。
オーマイガー。
誰よ、お風呂上りはバスタオルって言い出したの。
そしてそれを疑わずに、使い続けてきた年月の長さに愕然とする。

バスタオルを使わずに済めば、洗濯物の量をかなり減らすことが出来ます。
なかなか乾かないといった問題も発生しません。
この「バスタオルって大変だよね問題」を少しでも小さくするため、毎回洗いたい気持ちを抑えて、2~3日に1回しか洗濯せずにきた幾年月。
フェイスタオルにすれば一気に解決。
洗濯物の量に影響を与えるような大きさではないので、毎回心置きなく洗えるので清潔に。

感動した私はバスタオルをすべて処分しました。
タオルなどを置いておく棚からバスタオルが消えた途端、すっきり感アップ。
そうなんです。
バスタオルは畳んで置いておくだけでも、スペースを取っていたんですね。

断捨離の第一歩は、思い込みや刷り込みから解放されることから・・・そんな気がしました。

今年のお花見は

  • 2021年04月01日

今年のお花見はどんなでしたか?
地域によっては、まだこれからのところもあるでしょうね。

私は自宅の近くにある1本の桜を愛でて終わりました。
あ、蕾が膨らんできた。
あ、咲いた。
などとその1本の桜の様子を時折確認するのが、春の恒例となっています。
同じようにその桜を愛している人はたくさんいます。
その桜を見上げている人を、度々見掛けましたから。
ある日は70代ぐらいの男性が、その桜をスマホで撮影していました。
散歩途中らしく、トイプードルがお座りをして、大人しく撮影が終了するのを待っていました。

日本人ってとっても桜が好きなんだなぁと、改めて思います。
花はたくさんあるのに、たった1種類の花だけの咲く時期を予想しちゃったり、咲いたことが報道されちゃったりするなんて・・・溺愛ぶりがちょっと凄い。

実家から電車で4つ先の駅に大きな公園があり、そこは桜の名所となっていました。
子どもの頃はよく行きました。
花見の時期にその公園に足を踏み入れると、感じるのは花の匂いではなく、アルコール臭でした。
宴会をしている人たちが大勢いて、お酒を飲みまくっているからです。

大学生の頃の話。
花見のための場所取りを命じられた私は、同じく場所取り役となった男子と二人で、ブルーシートに座っていました。
外って寒い。
そんなことを思ったのを覚えています。
やがて男子の落ち着きがなくなっていく。
明らかに挙動不審。
なるべく離れた方がいいなと、ブルーシートの端っこに移動してみたりしました。
どれくらい経った頃か突然男子が言いました。
「あー、もう我慢出来ない」と。
「えっ? なに?」と驚く私に男子はこう言い放ちました。「こんなに酒のにおいがしているところで、酒を我慢しなくちゃいけないなんて、俺には無理だ」と。
そして「酒、飲みてー」と叫び、「俺、買ってくるから、場所取り一人になるけど頼むよ」と話す時には、すでに靴を履き始めている。
「わ、わかった」と返事する以外に、私に出来ることはありませんでした。
ところが。
この男子、戻って来ない。
どこまで買いに行ったんだか。
そのうちに仲間がやって来る。
あれ? 一人? 〇〇は?
と、男子の名前を出して所在を尋ねてくる。
さぁと首を捻るしかない私。
宴会が始まって2時間ほど経った頃でした。
件の男子が現れました。
完全に出来上がった状態で。
皆からどこに行ってたんだと聞かれた男子は、ニヤニヤするばかりでまともな回答はせず、ブルーシートに横になったかと思うと、すぐに寝息を立て始めました。
あんた、花見をする気ゼロで、ただ飲みたかっただけだろ? と心の中で問い掛けた記憶があります。

ゴルフを

  • 2021年03月29日

OL時代、ゴルフがマイブームだった頃がありました。
当時勤めていた会社ではゴルフが盛んでしたし、職場にゴルフを楽しむ女性社員たちもいたので、始めるにあたってのハードルが、低かったせいもあったでしょう。

コツコツと練習するタイプではありませんでした。
コースに出ることが決まり、その2週間前ぐらいから、慌てて打ちっ放しに通うというような、ゴルフをなめてんだろと突っ込まれることが必至なタイプでした。

その日は会社のゴルフ部が主催するコンペに、参加していました。
「このロングホールはドラコンだよ」と取締役から言われました。
「ドラコンってなんですか?」と尋ねると、「1打目の飛距離を1番遠くまで出せた人が、ドラコン賞という名誉のある賞を貰えるんだ」と教えてくれました。
へー。
と、私は薄いリアクションでした。
遠くに飛ばすなんて私には無理でしたから。

全然飛距離が出ないので、グリーンに辿り着くまで、何度も打たなくてはいけないレベルだったのです。
一緒に回る人たちを待たせてしまうことになるため、私は1回打つと「お先に失礼します。グリーン上でお会いしましょう」と言って、小走りで自分のボールに向かいます。
そして打つ。
ほんのちょっと先の着地点まで、また小走りで向かう。
この繰り返し。
もう手で投げた方がよっぽど遠くにいくんじゃないかと、何度思ったことか。
あまりに何度も打たなくてはいけないので、打数なんて数えてらんない。

こんなレベルの私ですから、ドラコン賞に興味なんてもたないのです。
まだ旗が立っていないからチャンスだぞと、取締役は張り切ったような声を上げました。
これまでの参加者の中で一番の飛距離を出したところに、目印として旗を立てるのが決まりだそうですが、それがありませんでした。
なんでも、フェアウェイキープが絶対条件だそうで、距離があっても方向が悪ければ、認めて貰えないんだとか。
皆、ドラコン賞を狙うので、いつも以上に肩に力が入り、ボールは曲がってしまいがちで、フェアウェイにボールが載らなかったようなのです。

そこで無欲の私がドライバーでボールを叩いたら・・・打ちどころが悪く、ボールは上りもせずにコロコロと転がり、5メートルほど先でストップ。
キャディーさんは笑いを堪えながら、そこに旗を立てました。
次に取締役がドライバーでボールを打ちます。
すぐ目の前にある旗を意識しながら。
すると大きく右へとそれてしまい、フェアウェイに載りませんでした。
このためドラコン賞については失格に。
次の男性社員も、その次の男性社員も、大きく右に左にボールは逸れて、フェアウェイに載りませんでした。

取締役は言いました。
もしかしたらドラコン賞を、君が取っちゃうんじゃないのかと。
笑いながら。

で、どうなったかというと・・・結局、私がドラコン賞を貰ったのです。
授賞式で大爆笑が起こったことは、言うまでもありません。

すぐ目の前に旗があり、あれを超えたらドラコン賞だと思った途端、欲が出て緊張も増したんでしょうね。
無欲って最強かもと思った一件でした。


Copyright© 2011-2025 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

error: Content is protected !!
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.