付箋の謎

  • 2022年05月16日

「どうやってアイデアを生み出すんですか」とよく聞かれます。
私はさぁと首を捻ります。
なんとなくというのが真実に近いのですが、そう答えても大抵許して貰えません。
しょうがないので「付箋を家のあっちこっちに置いておいて、なにか思い付いたらすぐに書き留めるようにしています」と答えます。

それは覚えておく手法であって、質問に対する答えじゃないでしょといった顔をする相手。
私はそれ以上答えようがないんですといった表情を浮かべます。
そうすれば、それ以上の追及はかわせます。

なんで思い付いたのかって聞かれても、私にだってわかりません。
生み出る経路や方法がわかっていたら、苦労はしていません。

たまに「私はなんにも浮かびません」という人がいます。
そんな時にはいつもこう答えます。
「浮かぶ前に諦めてしまっているんじゃないですか? 浮かぶまで考え続けるんです。うんざりするぐらい考えて考えて、考え続けて、そうやって捻り出すんです」と。

付箋といえば・・・自宅のココアの箱に付箋が貼ってあるのを発見。
以前ココアに嵌り毎日飲んでいました。
開封済みのが1箱。未開封のが2箱。合計3箱がありました。
このうち開封済みの箱に付箋が貼ってあり、×と書かれていました。

どう考えても私が×を書き、どう考えても私がココアの箱に付箋を貼ったのでしょう。
それなのに・・・それの意味するところが、わからない。
×ってなに?
捨てるってこと?
だったら付箋なんか貼ってないで捨てればいい話。
在庫の3箱のうち、これから先に使うという意味で記を付けた?
でもこうした場合なら×ではなく、〇を付けそうな・・・。
それに1箱だけが開封済みなのだから、これから使うということは、付箋を貼らずともわかるんじゃない?
いくら私がぼんくらでも。

こんな風に自分が付箋に書いた言葉を後日目にした時、その意味がわからずに途方に暮れる・・・なんてことがままあります。

プリンターに「サイ」と書かれた付箋を見つけた時には、長いことその場で考え続けましたが、結局その意味はわからないままとなりました。
洗濯機の蓋に「あとで」と書かれた付箋を発見したこともありました。
後でなにをするつもりだったのか、そっちを書けよと己に全力でツッコみましたっけ。
謎を自ら作り、その謎に翻弄されながら、今日も頑張って生きています。

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