マンションの4階に住んでいます。
1階に下りる時も、1階から上る時も、エレベーターを使っていました。
ある日、4階でエレベーターを待っていると、階段を上って来る足音が。
こんにちはと挨拶。
その男性はご自身の部屋と思われる、4階の一室に消えました。
その男性は60歳を超えているように見えました。
下のフロアにお友達がいて、そこからの帰りかしらと私は思う。
一瞬も1階から上がって来たとは考えませんでした。
だって4階だよ。
ある日、また4階で私がエレベーターが来るのを待っていたら・・・一室から出て来た女性が、こんにちはと言いながら私の背後を通り過ぎて階段へ。
その女性も明らかに私より年上っぽい。
私はまた思う。
下のフロアにお友達がいて、そこに行くのかしらと。
このマンションは入居者同士でお友達になって、部屋を行き来する人が多いのかしらねと、勝手に妄想する。
この時点でもまだ、4階の住人はエレベーターを利用するのが当然との考えから、抜け出せていませんでした。
このような出来事を重ねていたある日、テレビを見ていたら70代の女性が、健康のためにエレベーターを使わず、階段を上り下りしていると話しているのを聞き「ああああ」と声を上げました。
これか。
この理由があったのか。
私は一度もトライすることなく、4階はエレベーターと決めてかかっていましたが、階段で上り下り出来ないって階数ではない。
よし。
と、ゴミを捨てに行くのに、階段で下りてみました。
ここで問題発覚。
私は高所恐怖症なのです。
高所恐怖症で、なんで4階に住んでいるのかとのツッコミがあるかと思いますが、窓があれば大丈夫なんです。
守られていると思える窓や壁に、囲まれている分には平気。
でもマンションの階段の一部に、囲まれていない箇所がある。
こ、怖い。
ぐっと手摺りを摑みなんとか下り切る。
ゴミを捨てて今度は階段を上ってみる。
怖さはあるものの体力的には問題なし。
3階までは。
3階から4階で急に足にくる。
自室に入ったら息が少し上がっていました。
日頃運動不足の私にはちょうどいいかも。
それ以来、手摺りをぐっと握り締めて、階段を使うようになりました。
そうしてみると、結構階段を使っている住民が多いと知りました。
階段でよくすれ違うのです。
が、怖さと戦いながら階段を使っているので、神経が手摺りを摑む手に集中しているようで、他の人の足音が聞こえない。
だから出くわすと「わぁ」と驚いてしまい、向こうは私の驚き方に驚くということに。
そのうちに高所恐怖症を克服し、耳にも神経を向けられるようになって、他の人の足音を拾えるようになりたいと思っています。
AIソムリエが登場したという。
商業施設館内に設置したタブレットで、なりたい気分や好みの味わいを選ぶと、その人に合った日本酒の銘柄を提案してくれるらしい。
そんな時代になったんですね。
でもそれ、却って難しことになってないかなぁと思う。
なりたい気分を聞かれて即答出来ます?
新聞記事には詳細が書かれていなかったので、あくまでも私の推測ですが、選択肢がいくつか表示されて、その中から選んでいくというスタイルなのでは。
こういう時の選択肢に「暗い気持ちになりたい」といったものが用意されているとは考え難いので、「楽しい気分になりたい」とか、「幸せな気分になりたい」「ほっこりしたい」なんてあたりでしょうか。
こうした中から1つを選ぶって、私は結構大変。
迷ってしまう。
まぁ、頑張って1つを選んだとしましょう。
その次には味わいも選ぶことになるのでは?
「甘い」「辛い」などの選択肢の中から選ぶのでしょうか。
もう、これ、自分で考えて選んでいて、AIの力を全然借りている気がしないんですけど。
以前、AIがあなたにぴったりの眼鏡を提案しますというものに、挑戦したことがあります。
ここでも色々な設問が出されるので、それらに答えていきました。
用途は「ビジネス」か「プライベート」かぐらいなら即答出来ますが、なりたいイメージを聞かれても、すぐには答えられない。
「格好いい」「仕事が出来る」「優しい」「親しみやすい」「お洒落」などの選択肢から選べという。
困るよ、私は。
更にフレームの色も聞かれる。
もう自分で相当絞り込んでいて、AIから手伝って貰っている感がない。
苦労して、なんとかすべての設問に答えると、AIから10種類ほどの提案が。
「この中から選ぶのは私かいっ」と大声を上げた経験があります。
最終提案の数が多過ぎる。
難しい設問で私を苦しませたのだから、そっちは渾身で選んだモデル1つを提案してくれ。
なりたいイメージを変えて再検索してみたら、前に提案されたモデルと、同じものがいくつもありました。
時間を掛けて真剣に考えたなりたいイメージも、それほど重要な情報ではなかったと知る。
AIの皆さんへの要望。
なりたい気分を聞かないで。
それ、難しいから。
それから提案するなら複数はやめて。
1つか、せめて2つぐらいにして。
ベランダに蜘蛛の巣を発見しました。
ちょっとー、やめてよねぇと、蜘蛛に文句。
すぐに除去しようと思いましたが、それをする道具がない。
素手とか絶対無理だし、掃除機だと詰まってしまいそう。
どうしたものかと考えていたら、思い付きました。
こういう時に便利なのは、ほうきと塵取りだと。
でも私はもっていない。
ベランダに溜まったゴミはどうしていたのかって?
放置するのが我が家の流儀。
大抵のものは、台風がどこかへ持っていってくれる。
だからほうきと塵取りをもっていなかった。
しょうがないのでネットで購入。
届くまでの間は蜘蛛の巣は放置。
そして映画を観ていたら・・・母と娘が庭で土いじりをしながら会話するシーンが。
そこで娘がぼやく。
蟻も虫も増えているわと。
すると母が言う。
「私の部屋にいる蜘蛛を庭に放すわ。虫を退治してくれるでしょう」と。
はっとする。
我が家のベランダにある蜘蛛の巣にも、他の虫を退治してくれるという、いい点があることに気付きました。
辺りに緑が多いせいか虫が多い。
窓を拭くためベランダに出ることがあります。
窓を開けてベランダに出て、すぐに窓を閉める。
そうやって窓を拭き、同じ要領で窓を開けて部屋に戻って、すぐに窓を閉める。
こんな僅かな隙をついて、虫たちは部屋に入って来るのです。
これが嫌で窓掃除をしなくなってしまいました。
蜘蛛の巣に目を瞑れば、虫を退治してくれるかもしれない。
どうする、私。
迷い始めた私に購入したほうきと塵取りが届く。
窓越しに蜘蛛の巣を眺めてしばし検討。
こんなにじっと蜘蛛の巣を見つめたのは、生まれて初めて。
昼間だとそこに巣があることが、まったくわからないもんなんですね。
これじゃ、虫はまんまと騙されるでしょう。
夕方になって辺りが暗くなってくると、糸のキラキラが目立ってしまい、その存在がバレちゃう。
ちょっと惜しい感じ。
ここでお気づきでしょうが、ちょいちょい蜘蛛の巣を眺めるのが習慣になりつつあります。
で、結局蜘蛛の巣はどうしたかって?
まだ除去していません。
もうしばらく迷い続けることにします。
新聞に生徒を募集する、折り込みチラシが入っていました。
民間学童を運営している企業が、生徒を募集している模様。
それによればただ預かって、勝手に遊ばせておくというのではなく、学校の宿題をするという。
更に様々な習い事も施設内で出来ますよと謳っている。
英語、絵画、科学実験などを習える教室が、施設内で開講されているようです。
今はこういうところがあるんですね。
便利でいいですね。
習い事の一覧を見てみたら・・・ロボットプログラミングなんて書いてある。
今時は小学生からこういうのを学んじゃうんですね。
またミュージカルレッスンなんて教室も。
幅が広いです。
そして気になったのは「作文/ディベート」と書かれた教室。
作文はまぁ、ありそうな習い事だなと思うのですが、それとディベートがセットになっているのが気になりました。
どういったレッスンなのか、想像が出来ません。
なおも一覧を見ていたら、そろばんという文字を発見。
なんと。
今でもそろばんを習うということが、行われているんですね。
私は小学生の頃、近所のそろばん教室に通わされていました。
なんでそんなことになったのかは覚えていません。
自らそろばんを習いたいと言ったとは考え難いので、親が勝手に決めたことでしょう。
塾長の自宅の居間を改造した部屋に、子どもたちがぎゅうぎゅう詰めで座り、パチパチと玉を弾いていましたっけ。
この経験が私の人生に、どういった影響を及ぼしたのかはわかりません。
ただ結構最近まで暗算する時には、そろばんを頭に浮かべていました。
例えば7に8を足す時には、まず頭にそろばんを浮かべ、7を表すように玉を動かします。
次に8を足すのですが、1の位の玉を人差し指で2つ下げてから、隣の10の位の玉を1つ親指で上げる・・・と、頭に浮かべたそろばんの玉を動かすのです。
さすがに7と8を足したら15ぐらいは暗記出来るのですが、桁がもっと多い時には、この方法が便利でした。
今はどうかというと、暗算する気ゼロで電卓を探すだけですが。
この民間学童は小学校や駅前まで車で送迎してくれて、夜の9時まで預かってくれるし、オヤツや食事も出るという。
素晴らしいと思ったのですが・・・チラシを隅から隅まで見たのですが、料金が書いていない。
ふむ。
結構な高額だと想像する。
お手頃な価格であれば、チラシに書かない訳がない。
チラシに書けないのはお高いからでしょう。
いいサービスを利用しようとしたら、それに見合うお金を払う。
それが世の中というものですかね。