待合室

  • 2022年12月22日

病院の待合室には結構な人が。
自分の番はまだまだ先の模様。
こんな時、皆さんはどうしますか?

スマホを弄ると答える人が多いでしょうかね。
私は周りにいる人たちを観察します。
実にいろんな人がいて全然飽きません。

先日訪れた病院でもこのような状況でした。
見ないようにして周囲の人たちを見ていると・・・40代ぐらいの男性が、鞄から栄養ドリンクを取り出しました。
そしてパキンと音をさせて開封すると一気飲み。
ええっ。
これから診察なんですよね。
血液検査する可能性はゼロなの? と聞きたくなりました。
私の場合は診察前にはコーヒーや紅茶などは飲まず、水ぐらいにしておきます。
コーヒーや紅茶が、血液検査に影響を与えないのかもしれませんが、なんとなく。

その男性の隣でスマホを見ている女性は30代ぐらい。
彼女がワンピースを着ていることに気付きました。
我が家では病院へは、ワンピースは着て行かないという決まりがあります。
これは診察のために、医者から服を脱ぐように言われる可能性があるから。
上下に分かれていない服だと、不必要に全部脱ぐはめになり、とんでもなく恥ずかしい格好になるからです。
彼女は医者から、服を脱いでと言われない確信があるのでしょうか?

少しして70代ぐらいの男性が受付に。
予約はしていないと言います。
受付の女性スタッフから「かなり待つことになりますよ」と言われた男性は「いいよ」と了承。
そこは大学病院の皮膚科。
他院からの紹介状をお持ちですかと聞かれた男性は「ない」と即答。
スタッフから紹介状がない場合は、初診料の他に5千円の追加料金を貰うと説明を受けた男性は「いいよ」と気軽に答えました。
そして男性はソファに腰掛けました。
しばらくして看護師さんが男性の元に。
「今日はどうされましたか?」と事前問診を始めると、男性は答えました。
「水虫になっちゃって」と。
おい。
水虫ごときで大学病院に来るんじゃねぇと、その場にいる人たちを代表して、声を上げそうになりました。
あんたのような人がいるから、大学病院は混んでしまうんだよと言ってやりたくなった私を、多分誰も責めないと思う。
時間とお金があるんでしょうかね。
こういう人に来させないようにするには、追加料金をもっと高くしないとダメなのかも。

そこへ1歳ぐらいの女の子を抱っこした女性が登場。
ママらしき人に抱っこされた女の子はご機嫌な様子。
が、女性が診察室のドアを開けた途端、その腕の中の女の子が大声で泣き始めました。
扉越しにも聞こえてくる女の子の悲痛な泣き声。
頑張れと扉越しに心の中で応援。
4、5分経ち、診察を終えたらしい女性と女の子が、診察室を出てきました。
その途端、女の子はぴたっと泣き止みました。
もう怖い思いをしなくて済むと感じたのでしょうか。
ところがどっこい、診察はまだ終わっていなかった。
女性は看護師さんから別室に呼ばれます。
その部屋に入った瞬間、また女の子の泣き声が。
一体なにをされているんだろうと心配になります。
少しして女性と女の子が部屋から出てきました。
たちまち女の子は泣き止みます。
個室に入ったら怖いことをされると、完全に学習している感じ。
頑張れ、女の子。

このように観察をして長い待ち時間を過ごします。
こうした経験が、小説を執筆する時になんらかの参考になっているような気がします。

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