小説「残された人が編む物語」の帯が新しいものになりました。
それがこちらです。

帯というものをご存じでしょうか?
本の装幀の下部に巻き付いている紙のことです。
この帯は担当編集者が魂を込めて作ります。
書店でぶらぶら探索している人に「この本はこういう本です。だから手に取って」と訴える必要があります。
帯には、その本がどういうものかを知らせる役割を担っています。
限られたスペースなので、短い言葉で、瞬時に心に刺さるキャッチコピーを、考えなくてはいけません。
こうだろうか、いや、こうした方が・・・などと悩んで迷って、時間を掛けて作っています。
帯は編集者の渾身の作品なのです。
作家になってからこうした実情を知り、以降、書店で棚に並ぶ本を眺める時の姿勢が変わりました。
どの帯にも各編集者たちの熱い思いが滾っていると知ってからは、それまで以上に真剣に、その言葉を味わうようになりました。
そしてPOPも作って頂きました。
それがこちらです。

書店で「ここにあなたにお勧めの本がありますよ」とお知らせするためのPOPです。
こういうPOPがあると目が留まり易くなるので、こうした販促グッズを、出版社さんで用意して貰えるのは有り難いです。
靴店で働いていた頃、店内のディスプレイで、売上が大きく変わるのを目の当たりにしていました。
ただずらっと並べているだけだと、人はそれらをさっと見ていくだけ。
滞店時間も短い。
そこで店内の数ヵ所に、ディスプレイする場所を設ける。
周囲と少し空間を開けて、そこに1、2足だけを置き、お揃いのバッグや、色が合うスカーフなどを使って飾る。
それだけで人はそれに目を留めるようになり、同時に足を止めるようになります。
そこに飾った靴の売上は確実に伸びました。
それが3年前のデザインで、在庫をなんとかしたいからといった、店側の裏事情があったとしてもお客さんには関係なし。
出合った日が運命の日なのです。
「残された人が編む物語」は書店での運命の出合いを待っています。
暑い日が続きますね。
皆さん、お元気ですか?
外を歩いている時、気が付けば顔を顰めていて眉間には皺が。
暑さは皺を深くします。

暑いし、コロナ感染者は増えているしで、ネットスーパーを利用する人が増えている模様。
これまでは当日や、翌日の配達枠が結構空いていたのですが、最近では翌々日の枠しか空いてない、なんてことが増えてきました。
こうしたことを見越して、早めに注文するようにしています。
食料品や日用品はネットを利用しますが、それ以外のことではアナログ派の道を突き進んでいます。
普段なら便利さに背を向けるが故に、享受しなくてはならないメンドー臭さを受け入れています。
でもこれほどまでに暑いと、こうした生き方を改めようかと思うように。
映画を観るのはレンタルDVD。
2枚セットで郵送してくれるので、見終わったらポストに投函して返却するシステム。
ストリーミングではなく、未だにDVDという物体を郵便で行ったり来たりさせています。
ということは、返却のためにポストまで歩かなくてはいけない。
ポストは自宅から徒歩5分のところに。
いつもならなんてことはない距離。
だが猛暑の今はニューヨークよりも遠くに感じられ、アナログ派の自分を呪いたくなります。
そんな折、銀行で手続きをしなくてはいけない案件が勃発。
いやいや、今時ネットで手続き出来るでしょと思って調べてみたら・・・窓口でとあっちこっちに書いてある。
で、窓口がある銀行ってどこよと、自宅近くの店舗を調べてみたら・・・2つ隣の駅まで行かねばならないと判明。
ATMならあるが、窓口がある店は歩いていける範囲にはなし。
ということで、手続きをするためだけに電車に乗らなくてはいけない。
今一度関連書類を見てみると・・・手続きには期限があると書いてある。
涼しくなったら、なんて悠長なことは許されない様子。
オーマイガー。
アナログ派を全うするために、メンドー臭さを背負う覚悟はある。
一応。
でも銀行がそれを強いてきちゃダメでしょ。
ネット手続きと、アナログ手続きと2種類ありますが、どっちにしますか? としてくれないと。
アナログ手続き1つのみって、どうなのよ。
と、自分のことは棚に上げて、銀行に文句を垂れる今日この頃です。
ドテッと音がしました。
なんだ?
今度はなにが壊れた?
恐る恐る音がした洗面所へ行ってみると・・・ハンドソープのボトルが倒れて、洗面ボウルに落ちていました。
そこそこの大きさがある、泡タイプのハンドソープのボトルを、蛇口の横の小さな台に置いていました。
そこから落ちた模様。
ハンドソープのボトルを台に置き部屋に戻る。
少しするとまたドテッと音。
嘘でしょと呟きながら再び洗面所へ。
またハンドソープのボトルが、洗面ボウルに落ちていました。

WHY?
台には他にも色々置いてあります。
歯ブラシが入ったカップ、ハンドクリーム、ボディローションなどなど。
それらは落ちない。
なのにハンドソープのボトルだけが落ちる。
そのハンドソープは、ずっと前から使用しているメーカーのもの。
詰め替え式ではないため、中身がなくなると新しいボトルを置いていました。
それで、これまではなんの問題もなかった。
そういえば前日に中身がなくなったので、新しいものに変えたばかりでした。
底が濡れていて、それで滑ってしまうのでしょうか。
ボトルの底をティッシュで拭いて起き直し、じっと見つめる。
ボトルが動き出す気配なし。
そうしてこの日は無事に終了。
が、翌日になるとまたドテッと音が。
何度も置き直すのがメンドーなので、ボトルの定位置を洗面ボウルにすることに。
落ちるなら、最初っから落としておく、という解決法を選択したのです。
それからは一旦ボトルを台に載せてから手を洗い、終わったらボトルを洗面ボウルに戻しています。
手洗いといえば・・・先日、商標施設のトイレに入った時の事。
手を洗っていたら、隣に小学1、2年生ぐらいの女の子が。
身体が小さいため、ハンドソープが入った容器に一生懸命手を伸ばします。
そうやって手に取った洗剤の泡を使って、擦り始めました。
指の一本一本を丁寧に擦り、慣れた様子で手首も擦ります。
その手際は見事。
この2年ほどの間に、大人たちから手洗いの方法を何度もレクチャーされたのでしょう。
それ以前に、そこまで完璧に手を洗う子どもなんて見たことはありませんでしたが、その女の子はすっかり板についていました。
コロナによって、いろんなことが変わりました。
こんなところにも変化があったな、と思いました。
我が人生において、滅多にないことが起きています。
鼻の調子がいいのです。
幼き頃より慢性副鼻腔炎を患っているため、鼻が詰まっている状態がデフォルト。
人間ドックで頭部のMRIを撮った際には、指摘される時と、指摘されない時があります。
指摘されなかった場合には、その画像を診断した人の技量が低いのだと判断しています。
鼻の詰まり具合を数字で表してみます。
フツーの人が0だとすると、私は常に5ぐらい。
最高値の10までいくと、しんどいけれど、5ぐらいだと慣れているので平気で過ごせます。

以前は通常レベルが8ぐらいでした。
1日に3度吸入器を使うことで、通常レベルを5まで下げられるようになりました。
1日に3度吸入器を使っても、時に10になってしまうことも。
そんな時には漢方薬を飲んで、状態を落ち着かせるようにしています。
でも1週間飲み続けても、2週間飲み続けても、1ヵ月飲み続けても、状態が改善しなくなりました。
いよいよ、耳鼻咽喉科へ行く段階だろうかと悩みます。
でも「手術しましょう」とかなんとか医者から言われちゃったら、どうやって拒絶したらいいのだろうなどと考えて、重い腰は上がりません。
手術をして治るなら頑張ってトライする。
多分。
でも残念がなら手術をしても、再発する確率がかなり高いそうなのです。
だったらやりたくない。
手術をしなくても治せるような、新しい方法が生まれるのを待ちたい。
と、思ってしまうのです。
そんな時、パラパラと雑誌を捲っていたら・・・ダニを捕るシートの広告が。
それは以前、クローゼットに入れて使っていたものでした。
でも2、3年で使い続けるのを止めてしまいました。
効果が目に見えないので「ま、いっか」と思ったのです。
今度はマットレスの下に敷いてみるかと購入。
私は三つ折りタイプのマットレスを使っています。
その下にダニ捕りシートを敷いて就寝。
朝起きたら鼻の調子がやけにいい。
レベルでいうと3ぐらい。
飲み続けた漢方薬が、ようやく効いてきたのかと思いました。
でも日にちが経つうちに、レベルは徐々に上がっていき、また漢方薬を飲むことになるのだろうと諦めてもいました。
ところが。
レベル3がずっと続いている。
もしかしてダニだった?
私の鼻が詰まるには色々な理由があると思うのですが、そのうちの1つのダニの数が減少したのが、良かったのでしょうか。
週に2度、布団乾燥機を使用することでダニを全滅させていると思っていたのですが、そうではなかったのでしょうか。
理由は不明ながらも、このレベル3を維持したいと切に願っています。
日本全国の鼻詰まりの皆さん。
寝具のダニにご注意を。