ぼんやり生きていたら、突然都民割が復活していてびっくりしました。
コロナの第7波はなかなか治まらないなぁなんて思っていたところだったので、東京都が人と金を動かすための企画、都民割を復活させるのは、もっと先だろうと思っていました。
ぼんやりしていたのは私ぐらいで、皆さんはちゃんとそういう情報をキャッチされていて、すぐにホテルは満室になり、好調なスタートを切ったんだとか。
私の周囲は慎重派が多いせいか、それじゃ行こうよという話には全くなっていません。
こんな慎重派の私たちも、心置きなく旅を楽しめる日が早くきますように。
ライター時代にホテルや旅館の取材をする機会が多く、その大変さとご苦労を見聞きしていました。
宿泊業界や旅行業界で働く皆さんは、コロナによって大きな打撃を受けたでしょうから、こうした機会を弾みにして、復活を遂げられるといいですね。
取材をしていた頃からホテル好きだった私が書いた小説「総選挙ホテル」がまたまた重版になります。
これまで以上に入手し易くなると思われますので、未読の方はこの機会にぜひ。

ぼんやりしている人にも夏は来る。
「この夏はどうしていたのさ?」という質問には、「休むことなく毎日フツーに執筆していました」と答えさせて頂きます。
フリーランスになった時から「夏休み」とはオサラバしました。
「夏休み」というのは会社員の皆様が楽しむものであって、私のような浮き草稼業の者は、味わってはいけないものでございます。
それじゃ気分転換はどうしているの? とよく聞かれます。
ここ最近はココアを飲んでひと息つく時間が、私のリラックスタイムになっています。
牛乳ではなく、アーモンドミルクで入れたココアを毎日のように飲んでいます。
そうそう。
先日こんなことがありました。
いつもネットで日用品を買う時に、アーモンドミルクも購入しています。
200mlサイズのものが24本のセット売りしているので、これを。
でも24本だと結構嵩張るので置き場所を取る。
半分の12本セットはないだろうかと、サイトのページを見てみたら・・・あった。
12本セットという文字が。
良かった良かったと、他のものと一緒にカートに入れて購入。
翌日宅配便のいつものお兄さんが、荷物を運んで来ました。
珍しく段ボール箱を台車に載せている。
アーモンドミルクはいつもの半分にしたのだけれど、コピー用紙も買ったんだったっけ? と思いながら、そこに置いてくださいと、上がり框を指差す。
お兄さんがどっこいしょといった感じで、荷物をそこに置く。
重そう。
このように重そうな荷物の時、私はどうするか。
足で蹴って廊下を滑らせるようにして、前に押し出して部屋の中に入れます。
行儀が悪いですけど、なにか?
腰を痛めてしまうよりはいい。
で、足で蹴った。
が、段ボール箱はびくともしない。
これまで経験したことがない重量感。
その瞬間、私の胸には嫌な予感が溢れ捲る。
私はまた注文を間違えたのか。
その場で開けてみたら・・・1000ml入りのアーモンドミルクが12本入っていました。
あぁ。
またやってしまった。
ネットで液体を買う時は、その容量をチェックしなくてはいけないのに。
そしてこれまで以上に置き場所に困る事態に。
棚の中には収容出来ず床に直置き。
これが邪魔で邪魔で。
狭いキッチンで料理中、ちょっと動く度に足先をアーモンドミルクにぶつけてしまい、呪詛の言葉を吐く毎日です。
金融教育が日本の国家戦略になるそうです。
確かに大事な知識の1つですよね。
私が子ども時代に、この金融教育なるものを受けておきたかった。
そうすれば大学生の時の就職活動で「株ってなに?」といった疑問を、もつことはなかったでしょう。
やりたいことや、得意なことがない、ポンコツ女子大生だった私にも就活の時期がやってきた。
電話帳のような厚さの情報誌を買ってみる。
当時はバブッていたので、証券会社の給料が滅茶苦茶良かった。
給料は安いところより、高いところの方がいいだろうと、証券会社が掲載されているページを開く。
ページを捲り始めると、すぐに疑問が1つ浮かんだ。
証券会社って、なにするところ?
多分・・・株を売買する時の手数料を貰っているっぽい。
えっと、株ってなに?
と、ここで思考停止。

今ならネットで調べれば、すぐに答えが出てきますが、当時はそういったものは存在しなかった。
近所の書店で株という文字が、タイトルに入っているビジネス書を立ち読みしてみましたが、なんだか難しくって却ってわからなくなる。
お金を払って株を買うという人がいて、その人はその株が値上がりしたら売って、その差額が儲けになるっぽい。
でも株が値下がりしたら?
と、珍しくデメリットに目を向ける。
そしてなんだかヤバい世界だぞと認識。
ギャンブルの要素があってちょっと怖い。
と、不完全な理解で恐怖だけを覚えてしまい、結局証券会社に就活はしませんでした。
21、2歳頃にざっくり得た知識が、その後更新されることなく現在に至っています。
友人たちはどうかというと・・・結構詳しい人が多い。
「〇〇に預け替えたわ」とか、「〇〇を少額で始めてみたわ」とか、金融商品名をさらっと口にして、私を驚かします。
凄いねぇと感心するだけの私に、友人らは言います。
銀行や証券会社などでは、無料で参加出来る勉強会がたくさん用意されているんだから、その気になれば、いくらだって学ぶことは出来るのよと。
そっか。
今からでも学べるのか。
囲碁を趣味にしたかったけれど挫折をした私は、現在趣味探しの真っ最中。
「趣味はなんですか?」と聞かれて、「投資が趣味ですの」と答えるのはちょっと格好いいかも。
俄然興味が湧いてきました。
突然、ブローチが欲しくなりました。
顔周りにキラキラしたものが必要だと思ったのです。
ピアスの穴は開けていないし、イヤリングは耳たぶが痛くなるのでNG。
だとするとネックレスが有力候補になりますが、これがなかなか難しいお年頃になってきました。
首が年齢と共に痩せてきているので、華奢なネックレスは似合わない。
でも海外のマダムがするようなごっつい、個性的なネックレスは私の顔とは合わない。
かといってなにも付けないとなると、貧相な感じに。
そこでブローチかもしれない・・・と考えたのです。
そしてブローチ探しの旅が始まりました。
アクセサリーを買う時によく見る、ブランドのサイトを訪問してみると・・・ブローチは2モデルしかない。
指輪やネックレスなどは、何ページにも亘って商品がずらっと並んでいるのに。
ブローチを全然推していない感じがアリアリ。
そこで今度は、個人が手作りアクセサリーを出品しているサイトにアクセス。
こちらには大量の商品画像が並んでいました。
この違いはなんなんでしょう。
ブローチは個人で作り易いアクセサリーなんでしょうか。
値段は1000円以下のものが多く、様々なデザインのブローチが出品されています。
今度はあまりにたくさんのブローチがあって迷ってしまい、決めるのが難しくなってしまいました。
そうこうしているうちに、そのサイトには文房具の出品もあることに気付きました。
ハンコや便箋、マスキングテープなどのオリジナルデザインのものが、出品されています。
オリジナルの文房具類が大好きな私は、夢中で品定め。
空き時間にちょっと見てみるつもりだったのに、気が付けば1時間が経過していました。
そうして1時間も夢中で見ていたにも関わらず、欲しい物を絞り込めずにタイムオーバー。
その日のうちにしなくてはいけない仕事に、戻らねばならない時間です。

明日またオリジナルハンコを検討しようと決めたところで、はっとする。
私はブローチを探していたはずなのに。
どのハンコにするかを、考えるようになってしまっていました。
ネットでの買い物って、しばしばこんな風に、目的が途中で変わっちゃいませんか?
えっ? 私だけ?
失礼しました。
それから1週間が経過。
結局、ブローチは未だ購入しておらず、オリジナルハンコのオーダーだけが完了しました。
新聞の折り込み広告を見るのが好きです。
最近目立つのは小学生向けの塾のチラシ。
生徒募集の方法として、折り込み広告が有効な業種なのでしょうか。
こういうチラシには大抵、賢そうな子どもが勉強している写真や、キラキラした瞳で手を挙げている写真などが掲載されています。
どこも素晴らしい塾のように見えて、決めるのは難しそう。
ネットで調べれば、口コミを読むことは出来るでしょうが、そうした口コミをどの程度信用するかという問題が。
口コミの中に否定的なものがあったとしても、もしかしたらその書き込みをしている人の方に、問題や勘違いがあって、トラブっただけかもしれない。
1つの否定的な意見で印象が左右されてしまう、恐ろしさがありますね。
前に住んでいた街で皮膚科を探していた時のこと。
ネットの口コミで物凄く評判がいいクリニックを発見。
ドクターが素晴らしいというコメントがやたら多くて、これだけいいコメントが多いところなら大丈夫そうだと判断し、受診しました。
ところが、ここがとんでもなかった。

ドクターがこちらの話を聞かない。
「この症状はいつから?」と聞かれたので、「15日から」と答えたら、「症状が出てから2、3日ね?」と言われたので、「いえ、15日から」と否定しました。
すると「2、3日?」とまた聞いてきて、しつこい。
だから「いえ、15日に症状が出たので、1週間前からです」と答えると、ドクターは一気に不満そうな顔に。
私のなにかいけなかった?
訳がわからない。
私の答えでモチベーションが落ちたのか、それから一切質問をしてこなくなり「薬を出しておきますから」で終了。
病名や薬の塗り方など、フツーするであろう説明はゼロ。
待合室で会計の順番を待ちながら、どうしてここが、ネットであれだけ評判が良かったのだろうと不思議に思いました。
結局のところ、自分で実際に体験してみないと、本当のことはわからないんですよね。
だったらネットからの情報は一切いらないのかというと、そうではない。
やはりそこから取れる情報に助かることも。
今の街に引っ越して1年弱。
土地勘のない街でどこにクリニックがあるのか、また診察時間や休診日などといった情報が、ネットから取れるのはとっても助かる。
が、昔ながらのクリニックが多いようで、今時ホームページがなかったりする。
地図で見ると、そこに病院があるらしいのですが、そこの公式サイトが見当たらない。
またあったとしても「これ作ったの、いつ?」と言いたくなるような古びたデザインのサイトで、却って不安になるようなところも。
ただネットに対する情熱は少なくても、名医の可能性はある。
いいドクターに出会えるかどうかは、結局体当たりして、自分で見つけていくしかないってことのようです。