シミを

  • 2023年05月22日

右の頬にシミを見つけました。
おっと。
まだ薄いので、ファンデーションでなんとか誤魔化せそう。
ま、出来ちゃったものはしょうがない。
と、冷静に受け止めている自分にちょっと感心。

左の頬に初めてシミを発見したのは、30歳の頃でした。
衝撃を受けて立ち尽くしました。
どうしようと不安になり、治せるのか、これからどんどん増えていくのか、皮膚科に行くべきか・・・などと、あれこれ思い悩んだものです。

が、年を重ねるうちに、シミは出来て当たり前の感覚に。
昔よりコンシーラーが多数発売されていて、それでなんとかカバー出来るだろうと思えるのも、ショックが少ない理由の一つかも。

美容家の皆さんが守るべき対策の一つとして挙げているのが、自宅で過ごす日も、日焼け止めを塗ること。
この教え通りにしていましたが、シミが出来ちゃいました。

紫外線を100パーセントブロックすることは、出来ませんからね。
それで凹んでいては生きていません。
しゃあないと遣り過ごすのが正解です。

久しぶりに会ったA子。
しっかりとメイクをしていました。
ランチのデザートが運ばれてきた頃、A子が自ら言い出しました。
「私の化粧、濃いでしょ」と。
「うん」とも、「そんなことないよ」とも言えなくて困った私は、コーヒーカップにスプーンを入れてぐるぐる回す。
砂糖を入れてないのに。

A子が言います。
若い頃、周りが日焼け対策をしていても、自分には興味がなくてスッピンで通していた。
働き出してからは化粧水ぐらいは付けるようになったけれど、その程度。
元々肌は強い方で、トラブルに見舞われたこともなかった。
ところが40歳を過ぎた頃から、突然シミが出現し始めたと。
若い頃の無頓着さが原因なのか、そこに加齢が加わったせいなのか、詳細は不明だけれど、とにかく大量のシミに襲われるようになったそうです。

大量のシミを隠すには、ファンデーションを厚く塗るしかなくて、不本意ながら厚化粧になっているとA子は話しました。
「そうなんだぁ」と相槌を打つ私。

A子が言い出しました。
「若い頃、どうしてもっと私に、そんなことをしてたら、後で大変になるよと教えてくれなかったのよ」と。
へ?
私が悪い?
理不尽な言いがかりです。

慰めるつもりで「私もシミが増えたけど、もうそういうの気にしなくなったよ」と言ったら、「私より数が全然少ないでしょ」と睨まれました。

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