レッスン

  • 2024年02月05日

新聞のお悩み相談コーナーに、英会話レッスンで話すネタがないという悩みが寄せられていました。

分かる。
とても分かる。

遥か昔、ドイツ語の個人レッスンを受けていた時期があります。
レッスンは週に一度。
「先週の週末はなにをしていましたか?」とドイツ語で聞かれる。
先生は別に私の私生活に興味があって、聞いている訳じゃない。
ドイツ語でどう話すかを試しているだけ。
だからどう答えたっていのですが、テキトーに答えると深掘りされるような質問が続き、困ってしまうといった経験が何度も。

例えば「映画を観に行きました」と答えると、なにを観ましたかとか、どこでとか、誰ととか、どんどん質問が飛んでくる。
更にその映画の粗筋を教えてくださいみたいな、難しいことまで言われてしまう。
実際には映画を観に行ってない私は困ってしまい「寝てしまったので覚えていません」と答えたりしていました。

毎週毎週楽しい予定が、詰まっているような生活をしていないのです。
相談者のように私もネタがなかった。
私の場合はフィクションを語るか、過去の出来事をまるで先週のことのように話すかのどちらかで、対応していました。
これ、語学レッスン生あるあるですね。

そのドイツ語の先生は、日本の大学に留学中の人でした。
母国語のドイツ語の他、英語、フランス語、日本語が出来て、今は韓国語に挑戦していると、さらっと言っていました。

語学が堪能な彼に将来はなにをしたいのかと聞いたら、「玉の輿に乗りたい」と答えました。
私は頑張れと言うしかありませんでした。
その後彼が引越しをすることになり、個人レッスンは終了。

それから数十年。
彼は夢を叶えたのか。
急に彼の今を知りたくなりました。
ネットを使って調べてみるか・・・いや、どうしたかなぁと思う今の感じが、私は好きかも。
ということで、このままにしておこうと思います。


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