いつからでしょうか。
こんなにもお米の種類が増えたのは。
私の子ども時代には、3種類ぐらいしかなかったような。
そして大抵の家では浮気せず、同じものを食べ続ける習慣だったように思います。
我が家もいつも同じ銘柄でした。
実家の前に米店がありました。
子どもの頃は一人でよくお使いに行かされていた私。
頼まれた買い物リストの中にお米がある時は、まず向かいの米店へ。
そして「いつものお願いします」と店主か、その妻に言う。
以上。
これだけで後でお米が我が家に届いていました。
昔でしたし下町だったので、各店の店主たちは子どもがどこの誰か分かっていました。
なので、名乗らずとも、注文の品も量も言わずとも「いつもので」と言えば、OKだったのです。
大人になり一人暮らしを始めると、こんな注文の仕方は出来なくなります。
スーパーで購入し、自ら自宅まで運ばなくてはいけません。
米売り場を眺めてみれば・・・種類が結構ある。
聞いたことがない銘柄も。
古い人間の私からすると、お米のブランド名はどっしりとした、古式ゆかしいものの方が美味しそうに感じるのですが、店頭にはキラキラネームのものが。
で、そういうキラキラネームのブランド名のお米の方が、安かったりする。
そこで悩む。
子どもの頃から慣れ親しんできた銘柄にしたい。
でもやっぱり安い方がいい。
悩んだ末に安い方を購入。
食べてみると・・・子どもの頃から食べてきた、古臭い名前のお米の方が美味しいなと思う。
次にお米を買う時、再び葛藤。
葛藤はするも結局安い方を選択。
なんだかんだいって、経済的な理由が、買い物に大きな影響を与えるのだと知る。
そうやって安いお米を食べ続けているうちに、キラキラネームのお米への抵抗感が、なくなっていくように。
現在はネットスーパーで購入していますが、銘柄はほとんど見ないで値段だけをチェック。
だから届いたお米をシンク下に仕舞う時になって、初めて銘柄を把握したなんてことも。
昨日届けて貰ったお米のパッケージを見たら・・・社長がこれでいこうと言った時、誰も反対しなかったのかな、なんて思うような名前がでっかく印刷されていました。
いつもと違う音で目覚めました。
ぼんやりした頭ではなにが起きたのか分からず、おたおた。
少しして2つの目覚まし時計が鳴っていると理解。
2つのアラームを止めました。
そして思う。
スマホはどうしたと。
私はスマホのアラームを7時にセットし、2つの目覚まし時計を、7時5分に鳴るようにセットしています。
なので、まずスマホが鳴り、起きて、スマホのアラームを止めて、目覚まし時計2つのセットを解除する。
というのがルーティン。
なのにスマホが鳴らずに、目覚まし時計の方が鳴った。
おかしい。
スマホが壊れたのかと思ってチェックすると・・・7時にアラームが、セットしてあることになっている。
なんだ、これ。
首を捻りながら再起動してみました。
そして画面をチェックしたら・・・7時にアラームを聞き逃したというメッセージが、表示されました。
いやいや。
耳元に置いてあるスマホのアラームを、聞き逃すことはあり得ない。
自分が鳴り損なった癖に、それをまるで私のせいにしているヤなヤツなんですけど。
こういうメッセージって、人間が考えているのでしょうが、逆撫でするような文言が多いと感じているのは私だけでしょうか。
なんか、こっちのせいにしてくるんですよね。
今回の場合であれば、ちょっと今日は油断しちゃって、起こせなくてすみませんでした的なニュアンスが、メッセージに欲しいところです。
「7時のアラームに失敗しました」とかね。
「聞き逃した」という言葉は、すべての責任をこっちに擦り付けています。
聞き逃せるのはこっちしかないのですから、スマホは鳴りましたけどという言い分が、しっかりと入っているメッセージです。
これはおかしい。
こんな文言を採用しちゃダメだと思う。
こんなことに目くじらを立てるのは、大人げないでしょうか。
ピッチクロックなる制度をご存じでしょうか?
MLBで昨年から採用された新ルールで、ピッチャーと打者に時間制限を求めるものです。
ピッチャーはボールを受け取ってから、塁に走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は18秒以内に投球動作に入らなくてはいけなくて、違反すると1ボールになってしまう。
打者の方は制限時間内の8秒前までに打席に入り、打つ準備を完了していなくてはいけなくて、違反すると1ストライクになってしまうというもの。
去年初めて見た時は慌ただしいことこの上なくて、試合を観るというより、中継画面の隅に出てくる残り時間の数字を凝視するだけに。
アニメ「巨人の星」では30分の放映時間内に、1球も投げずに終わるなんて回もあったと記憶しています。
それぞれのキャラの心情を描写したり、過去のシーンを出したりしているうちに、気が付けば1球も投げてないのに、放映時間が終わり続きは来週という流れに。
それでも特に不満はありませんでした。
このアニメの熱心な視聴者ではなかった私でも、野球というのは、こういうスピードで進んで行くものといった認識に。
だからなのかMLBで始まった新ルールの野球は、それまでとは違うスポーツを見ているよう。
とにかくさっさと進んで行く。
ピッチャーがキャッチャーの要求に対して首を左右に振って・・・なんて遣り取りをドキドキしながら観る、なんてことはもう過去の話。
迷ったり、悩んだり、意見の違いを擦り合わせたり、なんてことをしている時間はないので、とにかく投げなきゃといった感じ。
なんだかピッチャーが可哀想。
ピッチャーの故障者が増えているのは、これが原因だと選手会は問題提起をしている模様。
原因をきちんと調べて、選手への負担を軽くしてあげて欲しいもんです。
そもそもこうした制度は、試合時間の短縮を目指して始まったという。
まぁ、確かに3時間を超えるスポーツは、他にはあまりないかも。
だったら9回ではなく7回までにするとか、そういうアイデアは出なかったのでしょうか。
選手に負担を強いるルールの改定は、いかがなものかと思ってしまいます。
柔軟な発想をしたい。
常日頃そう思っていますが、これがなかなか難しい。
いつも決まった道筋で、物事を考えてしまうからでしょうか。
固定概念というガッチガチの壁を、気付かないうちに築いちゃっているのかも。
そんなことを思っていたら、透明な醤油が訪日外国人に人気だという記事に出くわしました。
美味しそうじゃないけどなぁなんて思ってから、はっとしました。
私の固定概念が、思考に影響を及ぼしていたようです。
料理は色も大事。
日本人の感覚では醤油の黒い色が付いた料理でも全然平気ですが、海外の人にとっては、抵抗感がある色合いかも。
それが透明であったら、トライするハードルがぐっと下がる見た目になれる。
隠し味として、色々な料理にも入れられることにもなるし。
透明な醤油を考え付いた人、天才。
この開発のきっかけは、保育園の関係者から汚れない醤油が欲しいと、言われたことだったとか。
子どもは零しちゃいますもんね。
それでまた服に付いた醤油って、なかなか落ちないし。
こういう日常の中の困ったこと、こうなったらいいのにという素朴な意見って大事ですよね。
こうした意見に耳を傾けて、透明な醤油作りに挑戦した企業が素晴らしい。
訪日外国人だけでなく、日本人にもどんどん浸透していきそうですね。
連日MLBで活躍する大谷翔平選手の情報が流れてきます。
固定概念をぶち破り、信じる道を突き進んだ先で、楽しそうに野球をする姿に見惚れてしまいます。
固定概念をもたないということも大切だし、固定概念をもっている人たちが言ってくるアドバイスや横槍などを、無視出来る力も大事な気がします。