お米

  • 2024年04月29日

いつからでしょうか。
こんなにもお米の種類が増えたのは。

私の子ども時代には、3種類ぐらいしかなかったような。
そして大抵の家では浮気せず、同じものを食べ続ける習慣だったように思います。
我が家もいつも同じ銘柄でした。

実家の前に米店がありました。
子どもの頃は一人でよくお使いに行かされていた私。
頼まれた買い物リストの中にお米がある時は、まず向かいの米店へ。

そして「いつものお願いします」と店主か、その妻に言う。
以上。
これだけで後でお米が我が家に届いていました。
昔でしたし下町だったので、各店の店主たちは子どもがどこの誰か分かっていました。
なので、名乗らずとも、注文の品も量も言わずとも「いつもので」と言えば、OKだったのです。

大人になり一人暮らしを始めると、こんな注文の仕方は出来なくなります。
スーパーで購入し、自ら自宅まで運ばなくてはいけません。
米売り場を眺めてみれば・・・種類が結構ある。
聞いたことがない銘柄も。

古い人間の私からすると、お米のブランド名はどっしりとした、古式ゆかしいものの方が美味しそうに感じるのですが、店頭にはキラキラネームのものが。
で、そういうキラキラネームのブランド名のお米の方が、安かったりする。
そこで悩む。
子どもの頃から慣れ親しんできた銘柄にしたい。
でもやっぱり安い方がいい。
悩んだ末に安い方を購入。
食べてみると・・・子どもの頃から食べてきた、古臭い名前のお米の方が美味しいなと思う。

次にお米を買う時、再び葛藤。
葛藤はするも結局安い方を選択。
なんだかんだいって、経済的な理由が、買い物に大きな影響を与えるのだと知る。

そうやって安いお米を食べ続けているうちに、キラキラネームのお米への抵抗感が、なくなっていくように。
現在はネットスーパーで購入していますが、銘柄はほとんど見ないで値段だけをチェック。
だから届いたお米をシンク下に仕舞う時になって、初めて銘柄を把握したなんてことも。
昨日届けて貰ったお米のパッケージを見たら・・・社長がこれでいこうと言った時、誰も反対しなかったのかな、なんて思うような名前がでっかく印刷されていました。

ブログ内検索

  • アーカイブ


  • Copyright© 2011-2024 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

    error: Content is protected !!
    Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.