書店が

  • 2024年08月19日

街の書店が減っているとか。
以前からそれは感じていました。

待ち合わせの時間より早く着いた時には、書店内をブラブラするのがお決まりでした。
ところが最近は、駅前に書店がなくて困るといった事態が多発。
寂しいです。

子どもの頃に入り浸っていた書店は、駅前にありました。
今から十年ぐらい前にコンビニになってしまい、その街の書店はゼロになりました。

その書店はとても狭かった。
その狭い店内に雑誌、地図、辞書、実用書・・・と様々な種類の本が少しずつ並んでいました。
必然的に厳選されたものだけが置かれている状態でした。

ただ、店内の状況を思い出してみると・・・海外のミステリー小説の置かれた棚が、やけに多かった気がします。
国内の小説が置かれた棚の倍ぐらいのスペースが、海外のミステリー小説に与えられていました。

店主の好みだったのでしょうか。
私はその影響をしっかり受けて、海外のミステリー小説しか読まないという、偏った読書傾向をもつ女子高生になりました。

まんまと店主の策略に嵌まった気がします。
勿論、本を読む楽しさを教えてくれた書店に、感謝の気持ちもありますが。

書店が減っているという寂しいニュースだけでなく、個性的な書店が増えているという嬉しい情報も、耳にします。
オーナーの個性が前面に出ているような、癖の強い書店です。
いいですね。
ワクワクします。
癖の強い書店巡りなんて、してみたいです。

そういえば小学生の頃の私は、書店で働くのが夢でした。
会計の時に、本の間に挟まれているペラペラした紙を抜き取るのを、やりたいと思っていたのです。
なんのためにその紙を抜き取るのかも、分かってはいませんでしたが、その分からないことをやっているのも格好良かった。
本のカバー掛けもやりたかった。
手際よく、綺麗に本にカバーを掛ける書店員さんの手わざを、毎回じっと憧れの気持ちで見つめたものです。


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