午後4時頃、突然背中の左側に痛みが。
どんな痛みかといえば・・・筋肉痛のような感じ。
なにもしていなくても鈍痛があり、左手を上げたりすると、はっきりとした尖った痛みに変わる。
なんでだろう。
なにもしてないのに。
ということは病気?
参ったなぁ。
病気が原因だとしたら、背中に痛みを感じるというのは、かなり重いのではないかと想像してしまう。
病院に行くべきか?
行くとしたら整形外科か?
でもなにか別の疾患があって、その症状の一つとして背中に痛みが出ているとしたら、内科の方が良くないのか?
でも明日は銀行に行く用事があったんだけど・・・などと、うじうじと考え込む。
どうするか決められないまま夜になり入浴。
身体が温まると余計に痛みを感じる。
触らない方がいいように思えて、いつもならタオルで背中をゴシゴシするところを、そっとあてるぐらいにしてみる。
入浴後に白湯を飲んでいた時、はっとする。
もしや、人間ドックが原因では?
多分これだ。
胸部や腹部をMRIで撮影中「息を吸って」と指示が出る。
そして「止めてください」と言われて、ぐっと息を止める。
が、これが長い。
「ね、忘れてない?」と確認したくなるほど長い時間息を止めさせられて、もう限界点も超えた頃、ようやく「楽にしてください」とアナウンスが入る。
これを何度もやらされる。
息を止めている時は苦しいので全身に力が入る。

そういえば「楽にしてください」と言われた時、背中が痛くなっちゃったよと思ったんでした。
あれか?
あの時、筋肉を傷めていたのか?
一般的には考え難いことではありますが、私の場合はあり得る。
他に理由は見つからないので、やはり人間ドックのMRI撮影中に息を止めた際、全身に力を入れたせいでしょう。
なんじゃ、これ。
それにしても人間ドックを受けたのは一昨日。
筋肉痛が2日後にやってくるというのは、ドン臭いせいなんか、年齢のせいか。
AIだのなんだのといっている今の時代に、未だに何故にあんな苦しい思いをさせられるのかと、MRIへの不満が。
受診者に協力させないで欲しい。
それとあのBGMもなんとかして欲しい。
撮影中は大きな機械音がするので、ヘッドフォンを付けさせられるのですが、どこのクリニックでも、そこから聞こえてくるのはインストルメンタル。
しかも短調の曲。
MRI検査を受けるというのは、心躍るものではない。
渋々なんらかの理由があって受けているというのに、その人に暗い曲を聞かせて、どないすんねんって話。
もっと明るく、テンションが上がる曲にして欲しい。
20代のA子が言いました。
「私、1人で外食出来ないんです」と。
ファストフード店なら大丈夫。
でも喫茶店は無理とも言う。
何故と尋ねたら、なんだか恥ずかしいと回答。
更に詳しく聞いてみると・・・1人でコンビニには行ける。
服を買いに行くことも出来る。
でも店で1人で食事をすることが出来ないと言う。
ファストフード店だけ大丈夫なのは、1人で食事をしている人がたくさんいるので、私だけじゃないと思えるからかなぁと、自分でも理由がはっきりしていない様子。
わかる。
私も20代の頃は、喫茶店に1人で入れなかった。
待ち合わせで先に1人でいるのは平気。
でも後から誰も来ないのに、1人で喫茶店にいることは出来ませんでした。
今思うに、自意識過剰だったのかも。
「あの人、独りぼっちでコーヒー飲んでるわ。可哀想」などと思われたりしたら、嫌だという気持ちがあった。
でも店員も他の客も、私に注目なんてしてないから、なんとも思っていないもんなんですけどね。
A子に言いました。
「トライするとか、そんな気負いを感じる必要はなく、そのうちに自然とそういうのが平気になるよ」と。

喫茶店に1人で入れなかった私も、気が付けば、初めて訪れた街で寿司店に入り「握りの1人前をワサビ抜きでお願いします」と、すらっと言えるようになりましたから。
それに大将と一緒に、店内のテレビでメジャーリーグ中継を観ちゃったりするぐらい、肩の力を抜いて過ごせるようにもなりました。
年を重ねると楽になることが多くなります。
寿司店といえば、自宅近くの寿司店に入ったら、昼時なのに客が1人もいなかった。
思わず「やってますか?」と聞くと、「はい」と女将が元気よく答えました。
カウンターで握りを注文したら、サービスでついているという煮物が出て来た。
大根を齧ったら口の中でジャリっといった。
解凍が不十分。
業務用の冷凍煮物を仕入れて、それを解凍して客に出しているのでしょう。
残念なことに、レンジに入れている時間がちょいと足りなかった。
これから出てくる握り寿司への期待が、一気に下がる。
少しして注文した品が私の前に。
マグロには照りが全くなく、私の肌と同じくらい乾きまくっている。
あぁ。
昼時に客が1人もいなかった理由のいくつかを、理解した気がしましたっけ。
とあるファストフード店に入りました。
知人との待ち合わせ時間まで30分ぐらいあったので、ちょっと一休みをするつもりで入店。
席に荷物を置き、財布を手にカウンターに向かおうとすると・・・大画面のモニターが並ぶ一角が。
そこの上部に<ご注文はこちらで>と書かれたパネルが貼られている。
その横にあるカウンターへ目を向けると、客は誰もおらず店員が暇そうにしている。
暇そうにしているが、カウンターでの注文は許されない模様。
久しぶりに来てみたら、ファストフード店はこんなことになっていたのかと浦島太郎状態。
恐る恐るモニターの前に進み画面をタッチ。
紅茶を1杯注文するだけなのに、何回もタッチして次の画面へ進まないといけない。
カウンターで注文した方が全然早そうなのに。
隣のモニターを使って注文しようとしている女性客が、手こずっている感じ。
すると背後からベテランらしき女性店員が、その客にサポートを申し出て、2人で画面をタッチし始める。
やっぱりカウンターで注文した方が、全然早そうなのに。

自力でなんとか画面を進んで行く。
質問が多いし、やれと言われることも多い。
店内で飲食するか、持ち帰るのかを聞かれるのはまだしも、注文した品をカウンターで受け取るのか、席まで運んで貰うのか、どっちがいいかと聞かれたりする。
わざわざ聞くぐらいだから、席まで運んで貰うと別料金を取られるのではないかと疑うが、モニターに質問することは許されない。
取り敢えず席まで運んで貰うことにしたら、今度はモニターの横にある番号札を取り、その番号を入力しろと指示される。
言われた通りにして、なんとか自力で会計ページに到着。
支払い方法を選ぶ画面を眺めると、現金はダメっぽい。
クレジットカードにしようと思ったのですが、それらしきアイコンを発見出来ない。
IC交通カードのアイコンを見つけたので、そっちで支払うことに。
緑色に光っているところにIC交通カードを翳してみたら、モニター画面が変わったので、私の行為は正しかったみたい。
するとそんなに長いレシートは、生まれて初めて見たというぐらいのものが出て来た。
レシートを受け取ったものの、これでいいのか、正しく注文出来たのか、定かでない。
しばし固まっていたら、さっきまで隣の客に対応していた店員が「ご注文はお済みですか?」と声を掛けてきた。
私は長いレシートを見せて「席で待っていたら紅茶が届くでしょうか?」と尋ねる。
店員はレシートを確認し「はい」と言う。
ほっとして席に戻ろうとカウンターに目を向けたら、店員が暇そうにしていた。
店の運営方法を間違っていないだろうか。
そう思うのは私だけ?
私はギリでなんとか1人で注文出来たけれど、出来ない人は結構いるだろうに。
席に着いた途端、やれやれという声が心の中で漏れる。
ファストフード店で注文するのも、私にとってはアドベンチャーとなりました。
20歳で7冠となった将棋界のスーパースター藤井さん。
将棋がモチーフになっている小説「僕は金(きん)になる」を執筆する際、教室に通ったり、棋士に話を聞いたりしました。
様々なことを勉強したつもりですが、難しさと奥深さを理解するのが精一杯でした。
対局中の棋士たちは他者から見れば「静」ですが、その脳はフル回転中。
頭の中は「動」。
考えまくって、先を読みまくって、次の一手を探し続ける。
一局終わった時には、脳は疲労でぐったりしているらしい。
疲れが早く取れるよう落ち着ける環境を、用意してあげて欲しいと思うのですが、そうはいかないみたい。
対局のために海外に行ったり、対局前夜にはパーティーのようなものに出席したり、対局直後だけでなく、翌日にも記者会見に応じたりしなくてはいけない模様。
お疲れ様です。
天才を引っ張り出して、将棋の普及に結び付けようとする気持ちはよく分かります。
私が広報担当者だったら、藤井さんを前面に出して、パブリシティ効果を最大限にしようと企むでしょう。
でも天才も人間。
1人に将棋界を背負わせてしまうのは酷です。
過度に騒がず、静かに見守ってあげたいものです。

将棋の初心者教室に通っていた頃のこと。
仲間と毎日ように対局して腕を磨くのが勉強だと棋士が言いました。
「将棋ソフトと対局はしないのですか?」と尋ねると、「ソフトだとハンディを最大にしても勝つので、面白くないし勉強にならない」と答えました。
相手が弱いと面白くないのか。
私はソフトと対局して、ごくごく稀にソフトが負けてくれると、嬉しくなって踊ったりしていましたが。
それからソフトも大分改良されて、強くなっているようなので、今ではソフトと対局して面白く感じる棋士もいるのかも。
8冠を藤井さんが取るのか、それともそれを阻止する棋士が現れるのか、将棋界から目を離せませんね。