新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年も毎週月曜日と木曜日に、このブログを更新するつもりでいます。
大したことは書いていませんが、これからも遊びにお越しくださいね。

年の初めにやることといえば・・・目標なるものを立てることでしょうか。
今年はというか、今年もなのですが、良き体調で過ごせて、小説を書く楽しさを味わう一年であって欲しいと願っています。
小説を書くのは楽しいのですが、同時に辛さも感じます。
指圧マッサージを受けている時と一緒。
マッサージを受けている時は、痛いと気持ちいいを同時に感じますよね。
どっちかだけという訳にはいかない。
執筆もこれと同じで、楽しさと同時に辛さを感じます。
楽しさだけ味わえたらいいのですが、そうはならない。
もっと違う表現があるのでは、ここでは違う台詞の方がいいのでは・・・などと悩み、迷い、もがく。
これは結構しんどいです。
時に、このしんどさに目が向いてしまい、メンタルが疲れてしまうことも。
そのしんどさと同時に感じているはずの楽しさに、目を向ければいいのに、そうは出来ない時もある。
今年は楽しさの方に意識を振り向け、その喜びに浸りながら、書いていけたらいいなと思っています。
それから今年買いたい物のリストを作ってみました。
パソコン、タブレット、椅子、三つ折りマット。
そうそう、スマホも買い替えたい。
持ち手の皮が、ボロボロと剥がれるようになってしまったバッグの代わりも欲しい。
何着も買ってからプリーツスカートが似合わないと気付いたので、服が全然足りない。
スカートを買いたいし、指輪も欲しい・・・リストがどんどん長くなっていく。
ひとまずネットショップを回って、ウインドウショッピングを楽しんでみます。
今年こそ衝動買いを卒業し、賢い買い物が出来る大人になりたいです。
今年も残すところ僅かとなりました。
今年はどんな年でしたか?

私は文庫では「じゃない方の渡辺」「たそがれダンサーズ」の2冊を、単行本では「この会社、後継者不在につき」を出版させて頂きました。
様々な方たちのご尽力とサポートのお蔭です。
どうも有り難うございました。
文庫「じゃない方の渡辺」の主人公は、美人の隣にいる女の子。
自分のことを、ついてない人だと思っています。
望んだことはすべて叶わなくて、第二希望で手を打つことになる人生を憂いています。
そんな女の子が大人になり、結婚し、子どもを産みます。
やっと手に入れた仕事を辞めて、新しい生活を始めるのですが・・・。
人生には上手くいく時と、上手くいかない時があって、それでもとにかく前に進む。
そんな姿を描きました。
文庫「たそがれダンサーズ」では、オッサンたちが主人公です。
医者に勧められて、女性からモテたくて、長年の夢を叶えたくて・・・それぞれが、それぞれの事情で社交ダンスを始めます。
想像していたよりハードな練習に、音を上げそうになりながらも、皆で踊るうちに仲間との絆が強くなっていく。
そしてオッサンたちだけで、社交ダンスの団体競技に挑むことに。
たちまち人生が輝き始める・・・といった物語です。
新刊の単行本「この会社、後継者不在につき」にはタイトル通り、事業承継に悩んだり、困ったりする人たちが登場します。
2人の息子のどちらに継がせるべきか悩む社長や、社員たちの中に、大切な会社を託せる人物がいないと嘆く社長、社長が急死して会社のこれからを心配する社員・・・こうした人たちのお話です。

血縁関係があればあったで悩ましいし、なくても悩ましい後継者問題。
胡散臭さ200%の中小企業診断士のアドバイスに従って、視点を変えてみると、それまでとは違う考え方が出来るようになって・・・。
誰にも過去があって、事情があって、今がある。
このままでいいのか、それとも変えるべきなのか。
悩み、迷う人たちを描いています。
私生活の方ではいろんなことがあって、バタバタと走り回った1年でした。
多くの雑事をこなさなければならず、脳がショート。
記憶が途切れ途切れになるぐらいのハードな忙しさを経験した年でした。
来年も応援してくださる方たちに感謝をしながら、小説を書く楽しさを味わう1年にしたいと思っています。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
あなたの職場に研修制度はありますか?
私が以前働いていた会社には、研修はありませんでした。
最近の学生さんにとっては手厚い研修があるかどうかは、とても重要らしい。
学生さんから研修制度について必ず質問が出ると、採用担当をしている知人が言っていました。
その知人によれば、若い人は電話を掛けること、受けることを難しいと感じる人が多いのだとか。
1人が1台の携帯電話をもつ時代。
誰が出るか分からない電話を掛けるのも、受けるのも慣れていなくて戸惑っている模様。
だから新入社員向けの研修には、電話の掛け方、受け方というレッスンがあるそう。
こうした研修を受けた後でも自信がない若手。
なるべくならメールで遣り取りをしようとする。
普段はメールのやり取りで業務を進められていたとしても、トラブルの気配などがある場合には、電話で説明した方がいいことも。
そんな時でもメールを選択してしまうらしい。
苦手意識があるからでしょうか。
それで小さなトラブルが、大きくなってしまうこともあるそうです。

昔は一家に1台しか電話がなかった。
だから友人に連絡を取るために、その家の電話に掛ける。
誰が出るかは分からない。
お兄ちゃんか、お母さんか、お父さんなんてことも。
そんな時には取り次いで貰えるように挨拶し、名乗り、友人は在宅かを聞く・・・なんてことをしなくてはいけなかった。
誰かに教わった記憶はないので、こうした経験を何度も重ねているうちに、どうしたら友人の家族から合格点を貰えて、スムーズに取り次いで貰えるのかを、学習していったような気がします。
こういう経験がないと電話を掛けるのも、受けるのも、難しく感じてしまうのかもしれませんね。
小説「この会社、後継者不在につき」には、社員が研修を受けさせられるシーンがあります。
積極的に参加している社員は少なく、大多数の人は上から言われたから渋々といった感じ。
「こんな研修がなんの役に立つんだよ」と思っている社員がほとんど。
無作為に選ばれた人は営業部長の役を与えられ、製造部長の役を与えられた社員と、即興で芝居をさせられたりする。
恥ずかしいし。やだよ、これ。
なんて思っていたはずなのですが、この体験がきっかけの一つとなって、会社に対する見方を変えてみるように。
すると・・・。
興味をもたれた方は「この会社、後継者不在につき」をお読みください。
靴のメーカーでOLをしていた頃の話。
年に2回、工場でセールを行っていました。
期間中は工場の職人だけでなく、本社勤務の社員たちも総出で、セールスタッフとして働くのが習わしでした。
私の自宅から工場まではかなりの距離があったので、セール当日はまだ辺りが暗い早朝に、家を出なくてはなりませんでした。
同僚の車に相乗りして工場を目指します。
工場は最寄り駅から離れた場所にあり、車でセールに来ようとするお客さんで、毎回渋滞が発生するため、その混雑が始まるより前に、社員たちは現地に到着しておかなくてはなりませんでした。

眠くて目がショボショボしている状態で工場に到着。
敷地内にある体育館のようなスペースが、セール会場です。
ラックが並べられ大量の靴が。
「売れ残った商品がこんなにあっちゃマズいだろ」と心配するほどの大量の靴。
社員たちは栄養ドリンクを飲んで、パワーを注入してスタンバイ。
出入り口の隙間から外を窺うと大行列が。
夏のセールは暑く、冬のセールは寒いのに、皆さん並ぶ。
接客するこっちもパワーが必要ですが、お客さんもパワーが必要。
どっちも体力勝負です。
そしてセールがスタートすると・・・祭り状態に。
立錐の余地もないほどの大混雑。
「このデザインで〇センチはあるか?」と聞かれるので、ストックの中から探して渡すのが、私の仕事でした。
大盛況のセール会場で働きながら思ったのは、安く入手することを覚えたこの人たちが、果たして定価で買うようになるだろうかということ。
靴が欲しくなっても、次のセールを待てばいいと考えることが予想出来たから。
当時セールは毎回盛況でしたが、販売店からの注文数は減り続けていて、苦しい経営が続いていました。
結局、私が退職した後でこの会社は倒産しました。
新刊小説「この会社、後継者不在につき」には、オリジナルデザインのバッグを、販売する会社の話が出てきます。
ここの女性社長はセールはしない主義。
セールをして在庫処分をした方が、経営が楽になるとアドバイスされても、自分の考えを貫いてきました。
順調に売り上げを伸ばしていましたが、コロナが直撃。
店を休業しなくてはいけなくなるし、ネットでもバッグが売れなくなってしまいました。
後継者を誰にしようかと、考え始めた矢先の出来事でした。
経営をどう立て直すのか、後継者をどうするのか、悩みながら答えを探していきます。