カジノ

  • 2023年04月20日

大阪に日本で初めてのカジノが登場するそうです。
その完成予想図なる絵を見ました。
なんだか既視感が。
外国にある統合型リゾートと似ている。

どうせ日本で作るなら日光江戸村のように、江戸時代にタイムスリップしたような施設にしちゃった方が、面白い気がします。

まずカジノとは呼ばず賭場。
ディーラーには和服着用をお願いしたい。
でも女性は片肌を脱がなくてもオッケー。
チップは小判型にして・・・なんて具合にしたら個性的なカジノになりそう。
すでに外国にある施設を後発で作るのであれば、これぐらいの個性がないと、集客は難しいように思うのですが。

以前泊まった旅館には、ゲームを楽しめる部屋がありました。
その隅に二台のスロットマシンが置かれていました。
旅館の浴衣を着た70代ぐらいの女性二人が、そのスロットマシンを楽しんでいました。

私と友人らもそこにあったゲームにトライ。
ドン臭い私はあっという間に小銭をゲーム機に巻き上げられて、しょんぼり。
すぐに友人の応援に回りました。

しばらくして怒鳴り声が聞こえてきました。
見れば、スロットマシンをしていたうちの一人が、怒りの形相をしていました。
そして人差し指を隣の女性に向けて「私の頼みを聞いてくれたらどうなのよ。こんなの、ただの数合わせじゃない。そんな勝ち誇ったような顔をしないで。その顔、ブサイクよ」と言い放ちました。

おお。
喧嘩勃発です。

喧嘩を売られた女性が言いました。
「変わってないわねぇ、〇〇は。自分が出来なくて、私が出来ると、文句を言って自分に有利にしろとわめくんだから。もう嫌よ。もう妹を特別扱いしてあげるお姉ちゃんは卒業しました。台は変わらない」と。
姉妹でしたか。
一緒に旅行しているぐらいなのだから、仲良しなんでしょうに。
お姉ちゃんの台の方が目が揃うと考えた妹が、交換を要求した模様。
運とかテクニックが、妹よりお姉ちゃんの方があるとは考えないんでしょうかね。

拒絶された妹がどうするかをチラチラ見ていたら・・・姉の台に手を伸ばしました。
スタートレバーを勝手に下げてリールを回すと、またまた勝手にストップボタンを押し始めました。
妹の動きを止めようと、姉がその手を払う。
だが妹は間隙を付いて手を伸ばし続ける。
そのうちに柔道の組手争いのようになっていく。
どうなってしまうのかとハラハラしていたら、突然姉が笑い出しました。
それにつられたように妹も笑い出します。
そうしてしばらくの間、姉妹は笑い続けていました。

姉妹喧嘩も犬も食わないのだと知った瞬間でした。

教室

  • 2023年04月17日

新聞を読もうと開く。
私は未だに紙派。
毎日、新聞紙を自宅に届けて貰っています。

その新聞社からはWEB版に切り替えたら、こんなに便利になりますよといった案内が、頻繁に届きます。
「もう毎日紙を届けるの、止めたいんだよね」という気持ちが、ビンビンこちらに伝わってきます。
でも私は新聞の紙版を購読する最後の1人になっても「紙版がいい」と主張し続けるつもりでいます。
粘る覚悟は出来ています。

で、新聞のどこから読み始めるかというと、チラシ。
これは昔からの習慣です。
いつものようにチラシを見ていたら・・・パソコン・スマホ教室の文字が。
それは教室の生徒を募集する広告チラシでした。
どうやら最寄り駅の駅前に教室がある模様。
そこで新年度の受講生を募集しています。

裏返してみたら「同じことを100回聞かれても、笑顔で丁寧にお答えします」とのキャッチコピーが。
一気に心を鷲掴みにされる。

そうなんです。
1回や2回教わったぐらいじゃ、覚えられないんですよねぇ。
根気よく笑顔で教えてくれるというのなら、スマホを習いたい気持ちは大アリです。

更にチラシを読み込んでみると・・・女性のイラストが描かれ、その人の吹き出しの中に「なにを聞いたらいいか分からない私に、ピッタリでした」との台詞が。
すでに掴まれていた私の心は、今度は大きく揺さぶられる。
っていうか、このチラシを作った人、天才か。
これほどまでに、こっちの心に刺さるキャッチコピーを作れる人を尊敬します。

この台詞の通り、あまりに知識がないので「どういったことをお知りになりたいんですか?」と聞かれても、「さぁ」と答えるしかない状態なのですよ、私も。
こんな私でも通っていいよと言われているようで、うっすらと嬉しくさえなる。

以前スマホショップが開催している教室に通おうかと、真剣に考えたことがあったのですが、そのうちにと言っている間にコロナが流行し、教室は休止になってしまいました。
ムクムクと湧き上がる向学心がある今こそ、トライするべきでしょうか。
まずはスマホショップの教室が再開されているかを調べて、比較検討するところから始めてみようと思います。

街並みが

  • 2023年04月13日

ポストに手紙を投函するため、マンションを出ました。
ちょっとびっくりするほど大勢の人がマンションの前を歩いています。
こんな景色を見るの、今のところに越してきて初めて。
コロナ過で極力外出を控えていた人たちが、外に繰り出したということなのでしょうか。

現在の部屋に引っ越したのは、コロナの第一波と第二波の間。
ずっと静かな住宅街だと思っていました。
でもそれはコロナ過だったからで、どうやら本来は人が結構行き交うエリアだった模様。

投函後自宅に戻り、午後になって今度はポストとは反対方向にある駅に向かうと・・・こちらにも大勢の人の姿が。
こんなに活気のある街だったのかと、口あんぐりです。

駅前には小さな商店がたくさん並んでいるのですが、そうした店々の店員さんたちの呼び込みの声が、これまでの何倍も大きい。
街を覆う活気が店員さんたちの気持ちを上げて、大きな声になっているのでしょうか。

こうした熱気の影響は私にも。
用事を済ませて自宅に戻る途中で、つい足が止まる。
これまでは興味があっても、また今度と素通りしていた店に入ってみる気に。
あれこれ見ているうちにフレンドリーな店員さんに、まんまとのせられて購入。
そうやっていくつか店を回っているうちに、両手には大量の購入品が。
つい財布の紐が緩んでしまいました。
その場の空気って恐ろしい。

もう今日はこの辺でと自分に言い聞かせて、自宅に戻ろうと歩き出したら・・・6、7歳ぐらいの男の子が道端にしゃがんでいる。
その前には母親らしき女性が仁王立ち。
そこはフルーツジュースの販売店の前です。
男の子が大きな声を上げます。
「買って買って買って」と。
女性は「買いません」と拒否。
駄々をこねる男の子。
断固拒否の女性。
その様子を笑いながら見守る、ジュース店店主の男性。
その前を歩き過ぎながら、こういうフツーの生活を私たちはやっと取り戻したんだなぁと、しみじみとしました。

パン当番

  • 2023年04月10日

中学と高校時代、我が学校にはパン当番がありました。
日直がその日のパン当番も、兼務することになっていました。
このパン当番は日直同様2名で当たります。

日直の仕事は黒板を消すことと、授業の開始と終了の際に挨拶の号令をかけること。
この仕事は大したことがありません。
これよりも大変だったのが、その日に担うパン当番をきちんとこなすことでした。

学校には1店だけパン店が入っていました。
当時コンビニはなく持参の弁当か、そこでパンを買うしかありませんでした。
ここでパンを買うのはとても大変。
昼休み開始のチャイムが鳴ったら、猛ダッシュで1階の奥にあるパン店まで、走らなくてはいけなかった。
遅れをとったらラッシュアワーの電車内のような状態になっている店で、延々と順番待ちをしなくてはいけなくなります。
自分の番になった頃には、パンが売り切れていることもありましたし、休憩時間が終わりそうになっていることも。
そこでクラスで注文をまとめて、2時限目の休憩時間までに、注文依頼を済ませておくというシステムが用意されていました。
このクラスの注文分をまとめる役を担うのが、パン当番でした。

パン当番の朝は忙しい。
続々と級友たちから注文が入ります。
注文内容をメモしてお金を受け取り、お釣りを渡します。
この注文は授業中にも入って来ました。
パンの名前を書いた紙で小銭を包むようにしたものが、先生の目を盗んで生徒から生徒へと渡されて、パン当番に辿り着きます。
甘トーストと注文品名は書かれているのですが、肝心の発注者の名前がなかったりする。
しょうがないので、その包みを渡してきた生徒に「今の誰から?」と、先生に聞こえない程度の小声で尋ねます。
聞かれた生徒は、自分に渡してきた相手に「誰から?」と質問。
こうして遡っていく。
これは誰かがパン当番に向かって、自分だと小さく手を挙げるまで続きます。
このようにパン当番になると、授業を受けている暇なんかありませんでした。

そして不思議なことに、大抵計算とお金が合わなかった。
ちゃんと各自から注文の品の代金を貰ったはずなのに、合計してみると金額が合わないのです。
消費税なんてない時代だったので、それほど難しい計算ではなかったはずなのに、大抵お金が足りませんでした。

さぁ、どうするか。
パン当番の相方が真面目な子だと、足りない分は自分たちの財布から出して、補填しようと言います。
しょうがないので、私も財布からお金を出しました。

が、相方がいい加減な子だと「パン店のオバチャンは、気が付かないかもしれないよ」と言い出します。
「足りないと言われたら払おうよ。なにも言われなかったら、ラッキーってことにしよう」と言います。
私は喜んでその提案に乗っかりました。

こんな時の私と相方は、ドキドキしながら注文票と現金を持ってパン店に。
店員のオバチャンに渡してすぐに教室に引き返すのですが、疚しさがあるせいか、若干早足になっていましたっけ。
そして昼休みに。
私と相方は店に、クラスを代表してパンを受け取りに。
棚に並ぶケースの中から、自分たちのクラス番号が書かれたものを探します。
見つけたそれを引っ張り出すと、注文票にはなにも書かれていない。
注文した品はすべて入っているし、また不足分を払えとも書かれていません。
相方とアイコンタクトで無事を祝い合う。
これがパン当番でした。

今思うと・・・見逃してくれてたんですかね。
いつも金額が合わなくてすみませんでした。

文庫「じゃない方の渡辺」はパン店の娘の人生を描いた小説です。
懐かしいパン、勝負を掛けて開発したパン、色々なパンが登場します。
ぜひ小説の中で味わってみてください。

ブログ内検索

  • アーカイブ


  • Copyright© 2011-2025 Nozomi Katsura All rights reserved. No reproduction and republication without written permission.

    error: Content is protected !!
    Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.