今更ではありますが、IT関連の知識の欠如をなんとかしたいと思い立ちました。
現在の私がどれくらいのレベルかというと、パソコンでメールの送受信は出来る。
ネットも見られる。
ブログの更新は出来る。
でもこれらの設定は出来ない。
自宅のパソコンの前にいることが多いので、スマホはタイマーとして利用する以外出番なし。
だからスマホは使い慣れていない。
こんなレベル。
なにをどう学んだらいいのか・・・敵が大き過ぎて呆然とする。
取り敢えず検索窓に「IT」「初心者」「教室」と入れてみる。
するとプログラミングがどうしたこうしたといった、ページが出て来てしまう。
ハイキングをしようと思っている私に、エベレストの登り方を教えましょうという人と、マッチングされてしまった感じ。
それじゃない。
次に「IT」のところを「パソコン」と変更して再検索。
すると高齢者向けの教室がたくさん出てくる。
コースメニューにはメールの送り方や、年賀状の作り方などと書かれている。
これも、それじゃない。
資格が取れると謳い、目指せる検定の名前がずらっと並ぶサイトも発見。
それじゃない。

ため息を吐いたその時、思い出しました。
新刊「残された人が編む物語」に、私のようにパソコンがらみに弱い小さな企業を相手に、サポートを定額で行う会社に勤める男性が登場します。
こういうところにお願いすればいいのでは?
調べてみると・・・設定や、動かくなった時のトラブルへの対応を、定額でしてくれるところはありますが、私にレッスンをしてくれるところは見つけられず。
丁度いい教室がないのなら、マンツーマンレッスンを頼めばいいのかと思い付く。
マンツーマンレッスンで検索して出て来たサイトを、あっちこっち見てみたら・・・1時間あたりの金額が結構高いとわかり、脳内にブレーキ音が響きました。
私は何時間で学べるのか・・・検討がつかない。
1時間で済むのか、100時間掛かるのか・・・掛かるであろう時間が読めないので、掛かる費用がわからない。
それは恐ろしいこと。
メラメラと燃えていた「向学心」。
それがみるみる小さくなっていく。
あぁ。
「まぁ、そのうちに」という常套句で、この一件をまとめようとしている自分に気付く。
向学心を維持することの難しさよ。
エアコンのクリーニングをして貰いました。
5月の暑い日。
冷房を入れようとエアコンのスイッチをオン。
30分ほど経つと・・・呼吸が苦しい。
咳が出る。その咳が止まらない。
なんだなんだ。
突然の症状におろおろしながら、もしかしてとエアコンを止めてみました。
するとみるみる呼吸が楽に。
エアコンが原因?

昨年の9月に現在の部屋に引っ越してきました。
エアコンは設置してありましたので、大家さんのものです。
恐らく前の住人が退去した後で、クリーニングをしたでしょうから、そこから1年経っていないはずなのに。
もしかしてクリーニングをしていなかったとか?
それとも私の使い方に問題が?
とにかく息が苦しい状態で暮らしていくことは出来ないので、クリーニング業者に電話。
混んでいるので、最短でも6月中旬になるとオペレーター。
その間暑い日はどうしたらいいのだろうと不安になりましたが、しょうがないので予約。
暑い日にはすぐ横に扇風機を置いてなんとか凌ぎ、その日を今か今かと待ちました。
その待ちに待ったクリーニングが、昨日やっと実現したのです。
お願いすることになった事情を男性作業員に説明すると「ぱっと見たところでは、そんなに汚れている感じはしませんが」という。
私はマスクを着用して別室で待機。
1時間ほどで作業が終了。
作業員が洗浄の際に出て来たという水を見せてくれる。
真っ黒。
作業員によれば結構汚れていたらしい。
カビが多かったという。
「この白い点々がカビです」と教えてくれる。
バケツの中をよくよく覗けば、真っ黒な水に白い粉状のものがたくさん浮いている。
危うく叫びそうに。
作業員はエアコンのクリーニングは、2年に1度お勧めしていると言いました。
だとしたら、我が家のエアコンは汚れるのが早過ぎる。
我が家は普通の家より汚いのか?
ちょっとへこむ。
何故他の家よりカビが発生し易いのかは、ちょっと横に置いておいて、今夏はこれで快適に過ごせると思うとほっとします。

新刊「残された人が編む物語」にはエアコンがちょこっと出てきます。
夏に仕事から戻った登場人物が室内の暑さに気付き、しまったと思います。
家を出る時にタイマー予約するのをし忘れたのです。
ありますよね、これ。
ありませんか?
私はフリーライターをしていた頃、しょっちゅう予約をし忘れて、1日の疲れを自ら倍増させていました。
あまりによく忘れるので、玄関扉の内側に「エアコンのタイマー」とサインペンで書いた紙を貼るようにしましたっけ。
そんな何気ない日常の一コマがある「残された人が編む物語」。
そんな日常の中に潜む喪失感・・・そこまでを描けているといいのですが。
外出するための仕度には色々あります。
メイクをしたり、着替えをしたり。
そうした準備の中で決して忘れずにしていることが。
足にパッドを貼ることです。

私は外反母趾気味です。
近所を歩く時にはブカブカのサンダルを履いています。
これなら外反母趾気味でも大丈夫。
でもぴったりした靴を履くと、親指の付け根辺りの骨が当たって痛い。
親指の付け根辺りの骨が外側に出っ張って、少し角度が付いてしまっているのです。
その出っ張ったところに、パッドを貼るようにしています。
骨と靴の間のパッドが緩衝材となり、あたりが柔らかくなって痛くないのです。
レインシューズなるものを色違いで2足もっています。
フツーのローヒールシューズのように見えるデザイン。
踵の下部から底にかけて一体式のゴムソールになっているため、滑り難く、浸水も防いでくれます。
今の時期は出番が多くなる靴です。
ところが残念なことに、この靴の踵のアーチが私の足とは合っていない。
靴擦れが起きてしまう。
このためこのレインシューズを履く時は、外反母趾のパッドだけでなく、踵部分にもパッドを付けて防御します。
靴を我慢して履いているというコメントを時折見聞きしますが、それは止めた方がいい。
ティッシュペーパーを爪先部分に詰めたり、土踏まず部分にクッションを敷いたり・・・と、自分の足に合わせて調整するといいですよ。
どんな靴でもシンデレラフィットする、なんて人はいませんから。
昔、靴店で働いていた私からのアドバイスです。
新刊「残された人が編む物語」には、靴好きの女性が登場します。
ある男性との出会いも靴がらみ。
彼女がおろしたての靴で足を痛めてひと休みしていたら「靴が合わないの?」と男性から声を掛けられます。
これがきっかけ。
彼女がこの男性とどんな関係を築くのか・・・それは本書をお読みください。
新刊「残された人が編む物語」の入手は出来ましたか?
「買ったよ」という方、有り難うございます。
ぜひゆっくりと登場人物たちの人生を味わってください。
「まだ」という方、お近くの書店にない時には、店員さんに取り寄せて貰ってくださいね。
この「残された人が編む物語」を読んだ方の感想の中では「泣いた」という単語が多いようです。
書いている方としては、泣かそうと思って書いているシーンは1つもありません。
ただ泣きながら書いていることはありました。
登場人物の気持ちに寄り添って、その心情を言葉に変換します。
その時、涙が出てきたのです。
そして泣きながらキーボードを叩き続けました。
途中洟をかんだりしながら泣き続け、書き続けました。
そんな様子を人が見たら、ちょっと怖かったかもしれません。
以前、電車の中でのこと。
平日のお昼頃で車内は空いていて、私は座っていました。
前のシートには50代ぐらいの男性が。
スーツ姿で仕事のために移動中といった感じ。
その男性は本を読んでいました。
こういう時、読んでいる本のタイトルが知りたくてしょうがなくなるのですが、その男性はブックカバーをしていたため、わかりませんでした。
私は中吊り広告を見上げたり、ドアの側でいちゃついている、高校生カップルに心の中で舌打ちをしたりしてから、ふと前の男性に目を戻したら・・・泣いていた。
おお。
本を読んで泣く男性の姿が新鮮で、ちょっと感動。
そして増々彼が読んでいる本がなんなのかを、知りたくなりました。

男性は一旦本を逆さにして鞄の上に置き、その中からハンカチを取り出しました。
そして目元を拭う。
小さく息を吐いてから、本の続きを読み始めました。
電車の中で豊かな時間を過ごしているんだなと、私は思いました。
私が先に電車を降りたので、彼がその後どんな風に本の世界から気持ちを切り替えて、仕事に戻ったのかは不明。
仕事に悪い影響が出たんじゃないかって?
まさか。
誰かに心を添わせて泣けるなら、きっと心が柔らかい人。
そういう人はきっと仕事も大丈夫。
仕事の多くは、消費者や取引先の担当者といった、人間の気持ちや考えを推測することからスタートするから。
それが出来る人だってことですからね。
違います?