ハタラクオトメ
- 2015年04月12日
オフィシャルブログ
文庫「ハタラクオトメ」が発売になります。
4月10日から書店に並び始める予定です。
腕時計メーカーで働くOLの物語です。
以前からOLを主人公にした小説を書いてみたいと思っていました。
日経ビジネスアソシエさんというビジネス雑誌で連載をさせていただくという、またとない機会を得ましたので、OLをどーんと主人公にもってきました。
体重もどーんと100kgある主人公は、ごっつぁんというニックネーム。
このごっつぁんは食べるという行為以外は、さらっとこなすといった生き方をしていました。
が、突如仕事と向き合わざるを得なくなり、様々な障害に直面します。
会社にはたっくさんの障害があるもんです。
頭の硬い上司とか、派閥とか・・・。
唸り声を上げたくなるような日々。
でも、それまでは決して味わえなかった仕事の醍醐味というものを、ごっつぁんは知っていきます。
スポーツ選手や映画スターや、アーティストだけが、キラキラした人生を過ごしているわけじゃない。
会社員にだってドラマはたくさんある。
ぶつかったり、悩んだり・・・そして嬉しくなったり。
そんな身近な生活の中にあるドラマを描けていたらいいのですが。
ウルトラ級の可愛さ満開の装幀になりました。
単行本の時にもお世話になったサカモトキョーコさんに、またお人形を作っていただきました。
個人的には、脹脛のラインと鼻の穴が気に入っています。
女子の心に直球さ・・・といった装幀ではありますが、男性の皆様にも臆することなく手に取っていただければと思っています。
隣のデスクのOLがどんなことを考えているのか・・・知っておくべきでしょ、やっぱり。
であれば、男性の皆様も、ぜひ。
帯にある通り「働く女性は美しい」のであります。
欲しい物があったとします。
ネット注文をし、お金を払って手に入れます。
と、サービスと称したオマケが、同梱されていたりする。
タダだから黙って受け取れや的な気持ちが垣間見えて、ヤな気分がします。
欲しくない物を貰っても、迷惑なだけ。
捨てるだけになるので、エコな世の中の風潮にも違反していると思います。
そもそもサービスというものの本質を、勘違いしていると思えて仕方がありません。
品物の質を向上したり、価格を安くしたり、故障の対応を素早くするよう努力したりするのがサービスであって、客が望んでいない物を押し付けるのは、サービスではないと思うのです。
いいことをしてるなどといった、妙な達成感を覚えてるんじゃなかろうかとの疑念さえ浮かびます。
勘違いに気付かせるために、着払いで送り返した方がいいんじゃないかと思うことも。
ある日、キウイを半分にカットしようと、棚からまな板を取り出そうとした時のこと。
視界に、ちっちゃいまな板が入ってきました。
大分前になにかを買ったら、オマケだと称して勝手に同梱されていた品です。
捨てようと思いましたが、B5サイズ程度の薄ぺったい物で、それほど邪魔にはならなかったので、珍しく棚の隅に収納していたものでした。
使ってみると・・・これが便利。
フルーツをカットする時などに、ちょうどいいんですね。
小さければ洗う時も簡単に済むので「なんだ。これ、いいじゃん」とご満悦。
と、オマケを完全否定していた私が喜んでいていいのかと、我に返りました。
そういえば・・・事務用品を買っているネットショップから、オマケと称して同梱されていたクリップを、試しに使ってみたら便利だったので、それからはそのクリップを買うようになった・・・なんてことがあったけ。
どうやら自分では無意識のまま、まんまとオマケ戦略に嵌っていたこともあったようです。
オマケであってもいらない物だったら、むしろその店への評価を下げるが、気に入れば、購入するようになるということでしょうかね。
これ、ショップからしたら一か八かの賭けってことですよね。
人の好みはそれぞれで、どれだけデータ分析しようが、すべてを理解するなんてことはできない。
だからオマケを同梱したとしても、たまたま気に入ってくれればファンになってくれるかもしれないけれど、気に入らなければ客は離れていってしまうかもしれない。
そんな危険性をはらんでいるってことですものね。
オマケの1つぐらい、なんて気楽に考えていた店主の皆さんは、くれぐれも慎重になさいますように。
花粉症の方には辛い季節でしょうか?
私は通年の鼻づまりなので、殊更騒ぎ立てることもなくこの季節を迎え入れています。
ネットで調べものをしていた時のこと。
画面の端にあった言葉が私の目に飛び込んできました。
「鼻を正しくかみましょう」という文字でした。
正しく?
流派でもあるのでしょうか?
家元制度とかあったら結構楽しいかもしれないなんて妄想をしながら、そのページへ行ってみると・・・。
正しい鼻のかみ方は「片方ずつかむ」「口から十分息を吸い込んでからかむ」「口をしっかり閉じてかむ」「ゆっくり小刻みにかむ」「斜め下を向いてかむ」と書いてあります。
おっとっと。
大変です。
私はこれまで正しくない方法で鼻をかんでいたようです。
そこで、この正しい鼻のかみ方なるものを3度黙読した後、実際にやってみることに。
と、かなりぎこちない。
生まれ始めて自分で鼻をかんだのが、いくつの時だったのか記憶はありませんが、何十年という月日が流れたことは確か。
自己流で何万回もしてきた行為を、変えることのなんと難しいことよ。
ティッシュで左の鼻の穴を押さえ、右の穴を開けておき、口から十分息を吸い込んでから口を閉じ、斜め下を向いてふんっ、ふんっ、ふんっ。
あー、なんと大変なんでしょう。
ホントーに家元でもいらしたら、習いに行きたいような気がしてきます。
注意しなくてはいけない点が多過ぎるのです。
指の押さえ具合とか、呼吸とか、顔の位置とか。
こんなに同時にたくさんのことを意識する時って、そうはないように思うのですが。
が、ネバーギブアップ。
いつかは私も無意識のレベルで、正しい方法で鼻をかめる日がくる。
そう信じて、今日も私はぶつぶつと注意点を呟きながらふんっとやっています。
これ、すでに昔から皆さんちゃんとやってましたか?
どうして私に誰も教えてくれなかったのだろうと思うのです。
毎年人間ドックで頭部のMRI画像に、鼻の周囲が白く写ります。
慢性副鼻腔炎で鼻の奥が硬くなってしまっていて、それが画像に白く写っているとの説明を受けますが、それだけ。
「鼻を正しくかんでいますか?」と尋ねられたことなし。
聞いてみてよ、と私は思います。
それとも、いい年した大人に「自分の名前を書けますか?」と尋ねるのと同じくらい、その質問は失礼にあたるとの判断があったんでしょうか?
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