コーヒーが大好きでした。
「でした」と敢えて過去形にしています。
本当は今でも好きなので「大好きです」と現在形で書きたいところなのですが、飲まないようにしているのです。
胃が弱く1年に1度の胃の内視鏡検査では、炎症が起きているだの、ポリープがどうしたこうしただと医者に言われ、毎年のように生体検査まですることになります。
医者からカフェインはなるべく摂らない方がいいと言われたので、そのように努めてきました。
我が家からはコーヒーマシンが消えました。
先日のこと。
コーヒー専門店へ入る機会がありました。
セルフスタイルのその店で、ついコーヒーを注文してしまいました。
久しぶりのコーヒーは美味しく、しっかりと飲み干しました。
その晩です。
眠れない。
布団の中で寝返りを打ちまくり、眠気カモンと叫べども全然眠くならない。
そして胃がムカムカする。
あぁ、あの1杯のせいかと後悔。
つい注文してしまった1杯のコーヒーのせいで、こんなに苦しい思いをするはめになるとは。
結局、一睡も出来ずに朝を迎える。
翌朝、鏡を覗いたらゾンビのような顔をした自分がいました。
そしてその日、一日中身体がだるくてしんどい。
そりゃ、そうですよね。寝てないんですから。
以前このブログにも書きましたが、頭痛薬を飲むと、その中に入っているカフェインのせいなのか眠れなくなりました。
そこでカフェインが含まれていない頭痛薬を探しまして、この数年は薬を飲んでも眠れるようになっていました。
このように自分の生活からカフェインを締め出していましたので、耐性のようなものが弱まっていたのかも。
とはいっても、たった1杯のコーヒーに、どんだけカフェインが入っているのかって話ですよね。
胃薬を飲み続けてムカムカする不快さを減らして、やっとことさ、夜になる。
布団に入った数秒後には眠りに突入。
翌朝目覚めた時には「あー、眠れるって幸せ」と呟きました。
つい注文してしまったと書きましたが、本当はなんとなく気が引けたから。
コーヒー専門店で、コーヒー以外の注文をするのは勇気がいる。
私の場合。
メニューの中にあるんだから、紅茶を注文したって、構わないはずだと自分に言い聞かせても、「なんで、うちの店でコーヒーじゃないものを注文すんだよ」と店員さんに心の中で思われてしまうのではないかと、考えてしまう。
そう思ったりしないでしょうし、そう思われたって構わないはずなのに、やっぱりここではコーヒーを頼むべきなのではと思ってしまったのです。
その結果、布団の中で一晩のたうち回ることになってしまったので、これからは店員さんの顔色を窺ったりせず、堂々と「アイスティーをお願いします」と言うようにしようと、強く心に誓いました。
以前、歯が痛くなった時のお話を。
歯が痛み、ネットで近所のデンタルクリニックを探しました。
発見したHPでは、50代ぐらいの女医が優しく微笑む写真が掲載されていて、患者様の不安を無くすように努めていますといったコメントがありました。
更に保険診療外であるインプラント治療を勧めたがるクリニックが多い中で、そこは保険内で出来る治療を探しますと、わざわざ書いてある。
高額の治療費を請求できるインプラント治療ではなく、保険内での治療を考慮してくれるなんて、誠実そう。
なんとなく良さそうな気がして、そこを予約しました。
クリニックのドアを開けると、「こんにちは」と女性の大きく明るい声が。
HPで見たドクターでした。
ここはアタリだなと思いながら診察椅子へ。
するとなにも言わずに椅子を倒し始める。
えっ? と私が驚くと、「あら、ごめんなさいね」と女医は謝る。
あぁ、はい。
と、そこはスルーしたものの、私の歯を見た女医が「汚いわ。臭いです。歯に被せ物をつけるといいですよ。30万円しますが素材がとってもいいんです」と言うのを耳にし、ここ、ハズレかもしれないと思い始める。
取り敢えずその被せ物はパスし、歯についた汚れを取って貰う。
その間に何度となく口をゆすぐよう言われ、その通りにすると、その度に女医がなにも言わずに椅子を倒す。
そして「あら、ごめんなさいね」と繰り返す。
あんた、医者になって相当な年数経ってるんだろうから、いい加減、声を掛けてから椅子を倒すというのを覚えろやと、言いたくなる。
次に歯科衛生士から歯磨きの仕方を教わることに。
私の前で箱から新品の歯ブラシを取り出し、こういう風にとレッスン。
レッスンが終わると「これ、差し上げますので」と歯科衛生士が言ったので、「有り難うございます」と私は礼を述べました。
結局、歯に付着した汚れによって痛みが出たと思われるので、それを除去したから、これで様子をみて1週間後にまた来るようにと言われる。
支払いをして自宅へ戻り、診療報酬明細書をなんとなく見てみたら、しっかりと歯ブラシ代が計上されていました。
差し上げますって、プレゼントするって時に使う言葉なんですけど、と思う。
てっきり好意でプレゼントしてくれたのかと思って、お礼を言ったのに、私がそのお金を払ってたんじゃないのと、ちょっとプリプリする。
痛みはなくなったし、また30万円するという被せ物を勧めたらメンドーなので、電話をして急用が出来たので予約をキャンセルしたいと話すと・・・いつに変更するかと聞かれたので、今は決められないのでまた改めてと言うと、女性スタッフの声が豹変。
ちゃんと治療しないとまた痛くなりますよと、不満そうな声200%で言われました。
「治すならほかでします」と心の中で呟いたもの、口では「そうですねー、改めて電話しまーす」と言って電話を切りました。
病院のHPって当てにならないですね。
インプラント治療は勧めないが、30万円する被せ物は勧めるクリニックだったとは。
その後、痛みは出ませんでした。
汚いとか臭いとか言われて少なからずショックだったため、それからは念入りに歯磨きをするようになりまして、別のデンタルクリニックでは「よく磨けてますね」と言われるまでに。
このようにちゃんと磨けるようになったのは、元をただせばこの女医が汚いとか、臭いと言ったから。
きっかけをくれた女医に感謝出来るような大人な人間になりたい・・・と思います。
新型コロナウイルスの流行の前と後では、色々なものが変わりました。
自宅の隣の隣には、時間貸しの駐車場があります。
3台停められるそこは、平日は大抵すべて埋まっていました。
それがステイホームが推奨されるようになると、そこで車を見掛けることはなくなりました。
まぁ、そりゃそうだよね、車で移動しないんだからと思っていました。
自粛レベルが徐々に解除されていき、車が戻ってくるかと思いきや・・・戻ってこない。
時間貸し駐車場は空いたままです。
まだまだ用心をしているからでしょう。
ではこれから徐々に車が停まるようになるでしょうか。
新型コロナウイルスとは長い付き合いをさせられそうですし、仕事の仕方も、ライフスタイルも変わったので、以前のように常に満車とはならない気がします。
新聞の折り込み広告も、新型コロナウイルスの流行前と後では変わった気がします。
私は割とこの折り込み広告が好きで、じっくり目を通すこともあるのですが、最近は塾のものが増えていると感じます。
幼稚園、小学校、中学校受験のための塾や、学校の授業をサポートすると謳う塾など様々。
休校が続いて学業の遅れを気にする親が多いのか、そういう人たちに向けての広告が目立ちます。
私は中学校受験をしました。
私の生涯における学力のピークは小学六年生だったので、なんとか希望校に合格することが出来ました。
学力を試す問題が出て、それが解けるか、解けないかで点数が付き合否判定が出る・・・とわかり易い。
それでは折り込み広告の中にある、小学校受験のための塾では、どんなことを教えてくれるのでしょう。
そんな私のような人のために、折り込み広告の中には、ある有名学校初等部の出題問題が例として書かれていました。
5人でグループになり手を繋いで一列になる。
この手を離さずに先頭の人から順にフラフープをくぐり抜けて、次の人に渡していく。
スタート地点からゴール地点までは距離があるので、次の人にフラフープを渡し終えた人は、最後尾についてまたフラフープを受け取り、次の人に渡すというのを繰り返す。
これが過去問として紹介されていました。
どうしたら合格するの? と思う。
どういう子に加点され、どういう子が減点されるのかがわからない。
「じゃ、あなた二番目に並んで」なんて仕切る子の方が点数を貰えるのか、言われるままに並んだ子の従順さに点数が貰えるのか・・・皆目見当がつかない。
はっきりとわかっているのは、もし私がこの学校を受験していたら、まず不合格だろうことだけ。
私はかなりぼんやりした子どもだったので、恐らく「えっと」と思っているうちに、誰かに指示をされ、取り敢えずその通りにしようとするのだけれど、ちゃんと理解出来ていないから、手を離してしまったり、フラフープをくぐり抜けられなかったりするでしょう。
この問題を出題した学校は、どんな子どもなら入学させてもいいと考えているのでしょうか。
ぼんやりしている子とか、人見知りな子とか、ちょっと斜に構えている子とか、そういう子はダメですか?
この学校には絶対合格出来なかったであろう私ですが、この年までなんとか生きていますけど。
小学校入試も新型コロナウイルスの前と後では、なにか変わるでしょうか。
新聞の折り込み広告を眺めながら、そんなことを考えました。
サッカーのJリーグはJ1が7月4日から、J2・3は6月27日から開幕予定だそうです。
日常生活からサッカー観戦の時間が抜けてしまい、それはとても味気なかったので、開幕を心待ちにしています。
そして心配なのはオリンピック・パラリンピックの開催です。
今年の初め頃には、6月なんてもうオリンピック・パラリンピック期間に突入したようなものだから、ワクワクし過ぎて、仕事が手に付かなくなっているのではないか・・・と予想していました。
チケットは1枚も当たらなかったけれども、テレビ観戦する気満々でした。
今年の出版のスケジュールも「オリンピック・パラリンピックを避けて」といったフレーズが編集者たちからしばしば聞かれ、実際夏の時期を外した予定を立てました。
しかしながら日本も新型コロナウイルスに襲われ、事態は急変。
オリンピック・パラリンピックは来年に延期されました。
すでに出場の内定を取っていた選手、これから選考会に臨む予定だった選手・・・突然ゴールの位置が1年後にずらされてしまい、ショックだったことでしょう。
気持ちを切り替えるしかありませんが、それは簡単なことではないはず。
それでも頑張って欲しいと思います。
そして来年オリンピック・パラリンピックが開催されることも、強く強く願います。
日本が、また世界がどうなっていくのか見通せない中ではありますが、スポーツの祭典が出来るぐらい落ち着いて欲しいです。
今夏の甲子園大会が中止とのニュースを聞いた時、選手たちだけでなく、日本の全国民といっていいぐらいの多くの人たちが、残念だと思ったのでは。
野球に興味がない人でも、高校球児たちの頑張りはわかっている。
だからその大会が無くなってしまったと聞き、可哀想だし、気の毒だと思う人がほとんどだったのではないでしょうか。
スポーツを楽しめるのは、平和で安心な生活があってのことなのだと、改めて思い知りました。
そして世の中はなにが起こるかわからないし、上手くいかないことばかりだということも。
それでも腐らずに、次の目標を見つけて欲しいと願っています。
簡単じゃありませんよね。
そりゃそうです。
他のいろんなことを我慢して、犠牲にして頑張ってきたんですから。
でもきっと次の目標は見つかります。
だから焦らないで。