キッチンカーが住宅街に進出しているそうです。
オフィス街で商売をしていたキッチンカーが、働く人の減少に直面し、商いの場を住宅街に移しているんだとか。
それ、いい。
私が住むマンション前にも来て欲しい。
昔、会社員として働いていたオフィスは商業街にありました。
昼食をオフィスの周辺で摂ろうとすると・・・買い物客向けのレストランが多くて、値段が高く安月給の身には無理でした。
当時はコンビニもなく、しょうがないので自作の弁当を持参していました。
自作弁当の問題点は、中になにが入っているかが、わかっちゃっているということ。
だから蓋を開けた時「ワー、今日はハンバーグだ」とか「鮭かよ」といった、サプライズも感動も起こらない。
強いて挙げるなら「冷凍食品最高」の思いしか湧かないのです。
これはコンビニなどで弁当を買う時も一緒です。
透明の蓋越しに中身を見た上で購入しているので、メニューはわかり切っています。
サプライズは起き得ない。
「鯖の味噌煮は渋いな」とか「ここにナポリタンを詰める必要はあったのか」といった感想をもつ程度。
何年も前から昼食用の弁当を取り寄せています。
週に1度7食分の弁当が冷凍便で届きます。
メニューは日替わり。
届いた弁当は冷凍庫へ重ねて入れておきます。
そしてお昼になるとメニューで選ばず、一番上に積んである弁当を取り出します。
そうして取り出した弁当の蓋に書かれたメニューを読む時、サプライズが。
「麻婆豆腐ときたか」とか「今日は唐揚げだ、よしっ」などと思うのです。
これは誰かが作った弁当の蓋を開けた時の、心の動きと一緒。
どんなメニューだって結局は美味しく頂くのですが、今日はなにを食べることになるのかが、わからないといった、ちょっとしたサスペンス感は、生活に潤いを与えてくれます。
だからね、友人A子よ。
毎日旦那に「今晩なに食べたい?」と聞くのは止めて、サスペンス感を味合わせてあげてみてはどう?
あなたの旦那から「毎日聞かれる度に離婚を考える」と愚痴られているんだよ。
終電時間が繰り上げになるようです。
コロナの影響を受けて、利用者が激減しているのが理由だそうです。
でしょうね。
元々私は夜に出歩く機会は多くないのですが、コロナ騒動が起きてからは、そうした機会は更になくなりました。
昔、ライターをしていた頃は、終電での帰宅はざらでした。
当時住んでいた部屋は、最終電車が停まる駅の次の駅にありました。
これはつまり終電になんとか間に合って乗れたとしても、1つ手前の駅で降ろされてしまうということ。
1駅分は歩かなくてはいけません。
徒歩で20分ぐらい掛かります。
今なら迷わずタクシーに乗ろうとするところですが、当時は若かったので、タクシーの「タ」の字も頭には浮かびませんでした。
歩くのです。
ここで1つ問題が。
私の足音は非常に大きいという点です。
当時はヒールのある靴を履いていました。
このヒールが地面に当たる度に「コツ」と音がするのは、他の皆さんと同じ。
ただし私の場合、この音が尋常ではなく大きいのです。
200メートル先から、あなたが歩いて来るのがわかったと言われるぐらい。
体重のせいなのか、歩き方のせいなのかは、わかりません。
普段気にはしているものの、無視出来ているのですが・・・深夜終電を逃した私が、住宅街を歩く時は無視出来なくなります。
深夜なので辺りはしーんと静まり返っています。
そこを「コツコツコツコツ・・・・」と自分でもびっくりするぐらいの足音が響き渡る。
まだ灯りが点いている家、すでに真っ暗な家。
静寂が支配している住宅街を、大きな足音が通り過ぎていく。
ごめんなさい。
素直に謝罪の言葉が浮かんできます。
寝ている子が起きてしまうんじゃないかとの心配も。
そこでなんとか足音を小さくしようとトライしてみます。
ヒールが地面に着く直前にスピードを緩めて、なるべくそっと着地するようにしてみる。
これだと音はかなり小さくなります。
いかんせん一歩足を動かす度に注意するため、時間が掛かる。
なるべく早く家に辿り着きたい。
次にあまり足を上げないようにして、摺り足で進んでみます。
これでもかなり音は小さくなります。
ただ歩く時というのは、自分なりのリズムというのがあるようで、この摺り足にするとリズムが崩れてしまう。
リズムが崩れるとどうなるかというと・・・時々足が乱れてトトトッとつっかえる。
で、「せーの」と自分に声を掛け、摺り足を再開する。
少しすると、またつっかえる。
これを繰り返していると・・・変なスキップをしている女が一丁出来上がる。
深夜に変なスキップをする女が出没すると、その界隈で噂になっていたかもしれない・・・と、今になると思います。
空気が乾燥してきましたね。
季節が進んでいるのを実感します。
私の場合は肌よりも鼻と口の乾燥状態に敏感。
冬の気配を鼻と口が感じています。
そこで加湿器の準備をし仕舞っていた湯たんぽを出して、冬のための準備を整えます。
布団の準備もします。
布団は冬時には2枚を重ねて使用するタイプ。
これがチトメンドー臭い。
まず2枚を重ねます。
2枚の布団の四辺には、ボタンを引っ掛けるような場所がたくさんあるので、その位置を揃えます。
上下の布団の穴同士を合わせて、そこに専用の短い布を通します。
その布の両端にはボタンが付いているの、それで留めます。
それからカバーの中にこの布団を入れるのですが、これも結構大変。
カバーの内側にたくさんの紐が付いているので、その紐を、先ほどの布を通した穴に引っ掛けて結びます。
こうするとカバーの中で布団が動かなくて済むのです。
結ぶ箇所が多いからでしょうか。
それともこういう作業が苦手な私のせいでしょうか。
紐を結ぶ場所がズレてしまって、最初っから遣り直しという憂き目に何度も遭ったりします。
こういうのを代行してくれる人っていないかしらと、真剣に考えてしまいます。
友人A子に冬仕度を尋ねたら・・・お餅の大量購入と答えました。
お餅は1年中食べるものですが、A子は何故か冬になると食べたくなるので、冬が近づくと、大量購入しておくのだそうです。
オヤツとして食べるという割に太っていないので、秘訣を聞いたら、お餅を食べた翌日は早朝ランニングの距離を伸ばすと言っていました。
なるほど。
そういう努力が必要なんですね。
A子は犬を飼っているので、一緒に走っているのかと思いきや、そのマルチーズは走るのが大嫌いなんだとか。
走るのが嫌いな犬がいるとはびっくりです。
ゆっくり歩く散歩でも結構嫌々な感じで、走るとなると完全拒否をするそうです。
子犬の頃に抱っこをして散歩に行っていたせいか、散歩とは抱っこされるものと思い込んでいる節があるんだとか。
すぐに足に纏わりついてきて、抱っこを求められてしまうそうです。
犬は「喜び庭駆け回り」するもんだと思っていましたが、そうじゃない犬もいるんですね。
世の中はデジタル化へまっしぐら。
その方が便利になるという。
そうなんでしょう。
多分。
しかしながらIT弱者の私なんぞは、便利になる前に乗り越えなくてはいけない不便さが、メンドー臭くてしょうがない。
先日服を買いにリアルなショップへ。
初めて行った店でした。
するとまずはアプリをダウンロードして、そこから会員登録をしてくれと言われてしまう。
いきなりドーンと大きな壁が目の前に出現したような感じ。
だったらいいですと回れ右をして帰りたくなりましたが、事前予約をし、雨の中わざわざ行った店だったので、このまま帰るのもなんか口惜しい。
そこで渋々店のソファに腰掛けて、アプリのダウンロードにトライする。
ところが。
慣れていないせいもあるし、老眼鏡を持参していなかったせいもあるのでしょう。
全然登録出来ない。
何度もエラーが出てしまう。
もう嫌。
心が折れそうになっていく。
見兼ねた店員さんが、飲み物を用意してくれました。
その容器からして、コーヒーショップにわざわざ買いに行ってくれたようなので、私はお礼を申し上げるべきところなのですが、会員登録に手こずっていている身。
受け答える余裕がない。
えっと、はい? なんですか? 飲み物? はい。そこら辺に置いておいてくださいって、置く場所がないんですね。受け取ったら片手が塞がってしまいますね。私は片手でスマホを持ち、親指だけで操作なんて出来ませんのでね、えっと、もう少し頑張ってみますので、ちょっと待ってて貰えますか?
といった、いっぱいいっぱいの状態。
「使えない女」感出しまくりで、スマホと死闘を繰り広げることおよそ20分。
やっとのことで登録完了。
この時点で疲労困憊していて、これから服を選ぶとか、試着するとかが拷問に思えそうなほど。
せっかく来たんだからと何度も自分を励まし続け、なんとか買い物を済ませました。
世の中がデジタル化へと進んでいくことを、止めようなどとは思っていません。
ただIT弱者への配慮も頼みますと申し上げたい。
IT弱者の人には、登録しなくても買える手段を用意しておいて貰えると、買い物がしんどいものではなくなるので。