興味があることを

  • 2021年05月06日

大谷翔平選手の活躍が素晴らしいですね。
ネットニュースのサイトに上がる記事を読んでは、喜んでいます。

すると次第にネットニュースのサイトにアクセスすると、大谷選手の記事ばかりになっていく。
メジャーリーグが好きとどこかの誰かに判断された模様で、野球の記事だらけになりました。

松山英樹選手の優勝に感動して記事を読んでいたら・・・今度はゴルフに関する記事ばかりが出てくるように。
野球とゴルフが好きな人と判断されたようです。
大谷選手と松山選手の活躍に心を動かされたのであって、そのスポーツのその他のニュースには、興味をもっていないにも関わらず。

個人の嗜好を勝手に分析されて不愉快だわ・・・なんて感じていたのは昔の話。
今じゃ、分析をするどこかの誰かに、私の好みをわかって貰おうと努力するように。
どうするかって?
興味がない記事を、一つひとつコツコツと非表示にしていくのです。
そうすると次第に、野球やゴルフに関する一般的なニュースは掲載されなくなり、大谷選手と松山選手の話題だけが掲載されるようになります。

本の通販サイトでも同様のことが起こります。
購入履歴や閲覧履歴などから、どこかの誰かが分析をして「こんなのどうです?」と薦めてくる。
しかしながら大抵が「はぁ?」と聞き返したくなるような本ばかり。
が、これは分析力が低いせいじゃない。
私のせい。
あまりに広範囲なジャンルの本や雑誌を買っているから。
小説を執筆するにあたって、勉強しなくてはいけないので、様々なジャンルの専門書を購入します。
登場人物たちの趣味のことも、ある程度は知らなくては書けないので、専門雑誌なども買って知識を得ます。
このため小学生が読む雑誌から、七十代以上の人向けの雑誌まで様々なものを買います。
ハムスター、ラジコン、列車、社交ダンス、将棋、盆栽、パン、出汁・・・などの専門書を入手してきました。
ということで、どこかの誰かは私を分析するにあたって、かなり当惑し混乱しているのではないかと想像します。
だから恐竜の本や、自衛隊関連の本などを薦めてくるのでは。
お疲れ様です。
突拍子もない本を薦められる度に画面に向かって、そう呟いています。
このサイトでは興味がなければ非表示にすることで、分析に協力出来る機能がないため、延々と「はぁ?」という本を紹介され続けることに。
でも、これはこれで面白いかなと思う面もあるので、このままどこかの誰かを混乱させ続けたい気もします。

料理を

  • 2021年05月03日

調理キットや本が売れているそうです。
家時間が増えたことで、親子で調理を楽しめるようなキットが人気になっているんだとか。
親にとってはメンドーな家事も、子どもにとっては面白い遊びのひとつなのでしょう。

うちは男の子だから、なんて思った方。
調理を楽しむのは女の子だけなんて思い込みは、捨てましょう。

友人A子が初めて息子さんに料理の手伝いをして貰ったのは、ほんの軽い気持ちから。
小学生だった息子さんが暇そうだから、ジャガイモを潰して貰おう。
そんな思いだったそうです。
息子さんは実験をしているような感覚だったようで、すぐに夢中になったんだとか。
その後息子さんは食品メーカーに就職し、研究者となりました。

友人B子は大病を経験しました。
「それまでは1日3度の食事の用意は、メンドーなことだったけれど、今は丁寧に用意するようになった」とB子は言います。
すべてが手作りとはいかず、出来合いのものなどを織り交ぜながらのようですが、以前よりもきちんと準備をするようになったそうです。
これが最後の食事になるかもしれないから。
と、B子は言います。
B子に感化された私は、彼女のようにとまではいきませんが、食事時間を大切にしていこうと思いました。

友人C男は自作料理の写真とレシピを、ブログで公開しています。
酒の肴ばっかり。
メニューが偏っていると指摘すると、食事系のものも作っているのだが、なかなか成功とまではいかず、レシピを公開するレベルに至っていないのだと言います。

ところが。
ある日、そのブログにチャーハンの写真が掲載されました。
成功したようです。
ブログの料理の写真の下には、チャーハンへの熱い思いが切々と綴られていました。
ちょっと引くぐらい。
チャーハンへの強い思い入れを初めて知りました。

他の料理への興味と比べると、やけにチャーハンへの温度が高い男性が多いように思うのですが、気のせいでしょうか?
女性がチャーハンの作り方を熱く語っているのを、私は聞いたことがありません。
チャーハンを語るのは大抵男性。
なんなんでしょうね。
男性陣が抱くチャーハンへの特別感は。
同じぐらいの熱量でシュウマイや、豚肉の生姜焼きについて語ってみなさいよと思う私は、性格が捻くれていますかね。

テレビドラマの長さ

  • 2021年04月29日

長かった――。
これがテレビドラマ「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~ シーズン1」を観た感想です。

DVDを郵送してくれる、レンタルサービスを利用しています。
何話あるかよく調べもせず、シーズン1を一括で予約リストに入れてしまいました。
だから48話もあると知らなかったのです。
気付いたのは5話まで観た時。
マジか……と思いましたが、しょうがない、最後までいくしかないと決めたのですが……。

オスマン帝国を統治した、第10代皇帝スレイマンの物語。
外交、国内統治、政局、戦争などはあっさり目の描き方で、ハーレムの女たちの争いが丁寧に描かれています。

ヒロインのヒュッレムは、ありがちなヒロイン像とはかけ離れています。
目を剥きギャーギャーと騒ぎまくる。
「性格、悪っ」といったヒロインに、なかなか感情移入し難かったのですが、観ているうちに気持ちは変わっていきました。
ヒュッレムが勝てば嬉しくなり、天敵の皇帝妃が痛い目に遭うとニタっとするように。

制作予算が少なかったのでしょう。
オスマン帝国の皇帝の謁見室が「狭っ」だったり、庭が「小さっ」だったり、街の商店が「少なっ」だったりと、ツッコミどころはたくさんあります。
制作陣は限られた予算の中で撮影をしたのでしょう。
ご苦労様です。

映像作品も小説もそうだと思うのですが、話を広げていくのはそれほど難しくはないのです。
主人公をアクシデントに遭わせたり、昔の知人を登場させたり、事件が起きたり……なんてことを、していけば物語は転がっていきます。
大変なのは広げた話をどうやって閉じていくか。

あと2話でシーズン1が終わるというのに、閉じていく気配がない。
なんか嫌な予感がする。
このまま広げっ放しで、閉じ方を知りたかったらシーズン2を観てね、といった方向へ進んでいる気がしてしょうがない。
そして最終話。
2つの大きな山場が同時進行で起きる。
どうなるの? とドキドキして観ていながらも、ちらっと時計に目が。
1話が大体50分ぐらいなんですが、もう残り5分ぐらいになっている。
なのに俳優さんたちのアップのカットが続く。
そして終わり。
嘘……。
悪い予感が的中。
48話も観てきたのに、肝心な結末は描かれず、次のシーズンを観なくてはいけないのでした。

ネットで調べたらシーズン2は79話もあるとわかり、無理と判断。
公式サイトに書かれているあらすじを読み、どういう閉じ方になるのかを知りました。
それでなんとか気持ちがすっきりしました。

この作品を貶しているのではありません。
長いだとか、制作予算が少ないだとかあれこれ言っていますが、48話を夢中で観ました。
それだけの力が作品にあったからです。
すぐにはトライしませんが、きっといずれシーズン2に挑戦することでしょう。

一部の地域で緊急事態宣言が発令されました。
自宅生活を楽しいものにするのに、こうした長いテレビドラマを観るというのはいかがでしょうか。

インコの思い

  • 2021年04月26日

以前このブログで、インコを飼っていた話を書きました。
そのインコはオスでした。
でも実は買ったのは、オスとメスの一匹ずつでした。
店員さんからは、二匹ともまだ子どもだと言われていたので、いずれカップルになってくれればと思っていました。

自宅の鳥籠に二匹を入れたところ・・・メスがオスを追い掛け回します。
執拗に。
で、オスは逃げまくる。
メスの方が体が大きく、小さいオスを苛めているように見えます。
が、しばらく観察しているとどうも違う感じ。
メスは体を触れ合わせて、イチャつきたいだけのようにも見えてきます。
噛みついたりはしないのです。
ただ引っ付きたいみたい。
でもオスは断固として、それを拒否してる。

オスが止まり木に止まっていると、その隣にメスが来る。
と、オスはすぐに飛び上がりエサ入れの容器の上に着地。
すぐさまメスは羽を広げてオスの隣に移動。
するとオスは水入れの容器の上に逃げる。
即座にメスはオスを追い駆けて水入れの容器に。
これを延々と繰り返している。
メスはしつっこいし、オスの意志は固い。
勝手に擬人化してみて、ちょっと切なくなったりしました。

オスがこれほど嫌がっているのであれば、時間を掛けて仲良くして貰った方がいいだろうと考えました。
そこで別の鳥の雛を育てた時に使っていた小さな籠を出してきて、そっちにメスを入れ、二匹を引き離しました。

翌朝、鳥籠を見たら・・・メスが死んでいました。
ど、どうして?
恋が成就しなかったから?
哀しみのあまり?
オスはメスに追い回されていた時より元気な様子で、エサをついばんでいます。
インコの恋愛は命がけなのか・・・と呟きました。


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