買うこと

  • 2023年06月15日

とあるファストフード店に入りました。
知人との待ち合わせ時間まで30分ぐらいあったので、ちょっと一休みをするつもりで入店。

席に荷物を置き、財布を手にカウンターに向かおうとすると・・・大画面のモニターが並ぶ一角が。
そこの上部に<ご注文はこちらで>と書かれたパネルが貼られている。
その横にあるカウンターへ目を向けると、客は誰もおらず店員が暇そうにしている。
暇そうにしているが、カウンターでの注文は許されない模様。
久しぶりに来てみたら、ファストフード店はこんなことになっていたのかと浦島太郎状態。

恐る恐るモニターの前に進み画面をタッチ。
紅茶を1杯注文するだけなのに、何回もタッチして次の画面へ進まないといけない。
カウンターで注文した方が全然早そうなのに。

隣のモニターを使って注文しようとしている女性客が、手こずっている感じ。
すると背後からベテランらしき女性店員が、その客にサポートを申し出て、2人で画面をタッチし始める。
やっぱりカウンターで注文した方が、全然早そうなのに。

自力でなんとか画面を進んで行く。
質問が多いし、やれと言われることも多い。
店内で飲食するか、持ち帰るのかを聞かれるのはまだしも、注文した品をカウンターで受け取るのか、席まで運んで貰うのか、どっちがいいかと聞かれたりする。
わざわざ聞くぐらいだから、席まで運んで貰うと別料金を取られるのではないかと疑うが、モニターに質問することは許されない。
取り敢えず席まで運んで貰うことにしたら、今度はモニターの横にある番号札を取り、その番号を入力しろと指示される。

言われた通りにして、なんとか自力で会計ページに到着。
支払い方法を選ぶ画面を眺めると、現金はダメっぽい。
クレジットカードにしようと思ったのですが、それらしきアイコンを発見出来ない。
IC交通カードのアイコンを見つけたので、そっちで支払うことに。
緑色に光っているところにIC交通カードを翳してみたら、モニター画面が変わったので、私の行為は正しかったみたい。

するとそんなに長いレシートは、生まれて初めて見たというぐらいのものが出て来た。
レシートを受け取ったものの、これでいいのか、正しく注文出来たのか、定かでない。
しばし固まっていたら、さっきまで隣の客に対応していた店員が「ご注文はお済みですか?」と声を掛けてきた。
私は長いレシートを見せて「席で待っていたら紅茶が届くでしょうか?」と尋ねる。
店員はレシートを確認し「はい」と言う。

ほっとして席に戻ろうとカウンターに目を向けたら、店員が暇そうにしていた。
店の運営方法を間違っていないだろうか。
そう思うのは私だけ?
私はギリでなんとか1人で注文出来たけれど、出来ない人は結構いるだろうに。

席に着いた途端、やれやれという声が心の中で漏れる。
ファストフード店で注文するのも、私にとってはアドベンチャーとなりました。

将棋

  • 2023年06月12日

20歳で7冠となった将棋界のスーパースター藤井さん。
将棋がモチーフになっている小説「僕は金(きん)になる」を執筆する際、教室に通ったり、棋士に話を聞いたりしました。
様々なことを勉強したつもりですが、難しさと奥深さを理解するのが精一杯でした。

対局中の棋士たちは他者から見れば「静」ですが、その脳はフル回転中。
頭の中は「動」。
考えまくって、先を読みまくって、次の一手を探し続ける。
一局終わった時には、脳は疲労でぐったりしているらしい。

疲れが早く取れるよう落ち着ける環境を、用意してあげて欲しいと思うのですが、そうはいかないみたい。
対局のために海外に行ったり、対局前夜にはパーティーのようなものに出席したり、対局直後だけでなく、翌日にも記者会見に応じたりしなくてはいけない模様。
お疲れ様です。

天才を引っ張り出して、将棋の普及に結び付けようとする気持ちはよく分かります。
私が広報担当者だったら、藤井さんを前面に出して、パブリシティ効果を最大限にしようと企むでしょう。

でも天才も人間。
1人に将棋界を背負わせてしまうのは酷です。
過度に騒がず、静かに見守ってあげたいものです。

将棋の初心者教室に通っていた頃のこと。
仲間と毎日ように対局して腕を磨くのが勉強だと棋士が言いました。
「将棋ソフトと対局はしないのですか?」と尋ねると、「ソフトだとハンディを最大にしても勝つので、面白くないし勉強にならない」と答えました。

相手が弱いと面白くないのか。
私はソフトと対局して、ごくごく稀にソフトが負けてくれると、嬉しくなって踊ったりしていましたが。

それからソフトも大分改良されて、強くなっているようなので、今ではソフトと対局して面白く感じる棋士もいるのかも。

8冠を藤井さんが取るのか、それともそれを阻止する棋士が現れるのか、将棋界から目を離せませんね。

プリンター

  • 2023年06月08日

我が家のプリンターは不思議ちゃん系。
パソコンで印刷ボタンを押すと、Wi-Fi越しに指令を受け取ったプリンターが印刷を開始する・・・こともある。
スムーズにいくと「あぁ、今日は機嫌が良さそうだ」と思う。
だがプリンターの気分はコロコロ変わるので、油断は出来ない。

数時間後、印刷ボタンを押すと・・・パソコン画面に「ネットに接続してください」とのメッセージが。
プリンターの方のモニター画面を覗くと「Wi-Fiと接続していない」と表示されている。
ついさっきまで印刷出来ていたのに、いつの間にか接続が切れていたらしい。

そこでプリンターのモニター画面にタッチして「Wi-Fiに再接続を試みる」ボタンを押す。
少しして、息を吹き返したプリンターが印刷を始める。

こうしたことが1日に2、3度起こる。
当初はWi-Fi環境が悪いのかと思っていました。
我が家のWi-Fiには強弱の波があって、消えてしまうのではないかと、想像していたのです。

が、詳しい人に相談してみたら、そっちの問題ではないという。
どうやらプリンターの方の問題らしい。
メーカーに問い合わせるか、詳しい人に見て貰うという方法が考えられるのですが、いずれにせよ、ある程度の時間を取られることは確実。
まったく動かなくなったというのであれば、他の予定はさておいて、直すための行動に出ますが、モニター画面にタッチさえすれば、再接続して印刷は出来るので二の足を踏む。
結局、放置することに。

ところが、ある日、再接続にも失敗するように。
もう一度再チャレンジボタンを押すと、今度は印刷出来る。
不思議ちゃんに怠け癖が付いたのか?
だがなにも問題なく印刷出来る日もある。
そんな時には「よしよし」などと褒めてあげたりして、プリンターの機嫌を取ろうとしている自分が。

そして先週のこと。
再挑戦ボタンを押しても機嫌が直らず、2度目3度目としつこくボタンを押し続けていたら、やっとのことでプリンターが動き出しました。

出て来た紙を見てみたら・・・私が印刷したかった書類ではなく、プリンターからのメッセージが書かれていました。
印刷するにはあれをして、これをして、こういう作業をして、プリンターを正しく設定し直せという。

はぁ?
20分前に、あんたは印刷出来ていたじゃないかよ。
それがまるで、こっちが間違った設定をしているから印刷出来ないんだからなと責任転嫁してくるって、どういうこと?
というか、そういうメッセージを印刷出来るのであれば、こっちが欲しかった書類を印刷しろよって話。

その文章には知らない単語が多いし、作業もたくさん書いてある。
無理。
どうしていいか分からない、こんな時、私はひとまず電源をオフにする。
それから電源を入れてみる。
印刷したかった書類の印刷ボタンを、今一度押してみる。
すると・・・プリンターが印刷を始めた。
また責任転嫁の手紙を印刷しているのではないかと、プリンターの前でじっと様子を窺っていると・・・私が欲しかった書類が出て来た。

なんだこれ。
あんたがやれと言ってきたことを、1つもやらなかったのに、印刷出来てるんじゃん。
だったらさっきのはなに?
機嫌か?
虫の居所がいつも以上に悪かったとか、そういうこと?
訳が分かりません。

1つだけはっきりしているのは・・・これから私は、プリンターの顔色を窺いながら過ごすであろうことです。

執筆スタイル

  • 2023年06月05日

ライター仕事をしているA子。
自宅では執筆出来ず、カフェやファミレスなどを転々としながら仕事をする。
周りに人がいた方が仕事が捗る、人恋しい派。

一方の私は自宅派。
人が近くにいたら集中出来ないし、店舗の冷暖房の設定温度は、大抵私の希望とは違っているので身体も嫌がる。
だから自宅以外の場所で執筆することはゼロ。

コロナによって外出が制限されても、自宅派の私は執筆環境に変化なし。
が、A子は違った。
人の気配を感じながら書くスタイルだったのに、店は軒並み休業。
しょうがないので自宅での執筆にトライしてみたそうですが、集中出来ず全然捗らなかったそう。
人の気配の代わりに、テレビを点けてみたり、ラジオを聞いてみたりと色々工夫したようですが、やる気スイッチが入らず、アイデアが浮かばず困ったと言っていました。

それでも締め切りまでに、原稿を渡さなくてはならないので、なんとか捻り出したものを提出したそう。
自分としてはいつもより、質が落ちてしまったと思っていたそうですが、発注主からやり直しは命じられなかったという。

それはそれでショックだったと言っていました。
本人的には明らかにクオリティが低いと思われる原稿が、するっと通ってしまい、それほどのものを求められていないんだなと、感じてしまったからだそうです。

不完全燃焼ではあるものの、なんとかコロナ過を乗り切ったA子。
以前のようにカフェなどで仕事をするように。
やはり書き易い。
そしていいと自負出来る原稿を、発注主に提出したら・・・いつもと同じように「お疲れ様でした」の1行のみの返信だったとか。
「以前のクオリティに戻りましたね」とは言われないまでも、「今回のはいいですね」ぐらいのひと言が欲しかったそうですが、ノーリアクションだったらしい。
A子自身が思うほどカフェで書いたものと、自宅で書いたものに、クオリティの差はなかったのかもしれませんね。

これ、クリエイターあるある。
以前、私は大幅に書き方を変える挑戦をしたことがありました。
本来の自分の文体とは違う文体で書くのは、とても大変だったのですが、その小説にはこの方がいいと信じて執筆しました。

そして編集者に見せたら・・・キャラクターや内容についての指摘や意見は出るのに、文体についてはなにも言わない。
しょうがないので自分から「文体を変えたんですけど」と言ってみたら、「あぁ、そうですねぇ」とさらっと受け流されたことが。
そんな程度なのかと衝撃を受けて、呆然としたことがあります。
創り手側と、受け取る側では感じ方は違うもんです。

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