「息をつめて」の文庫版の発売まであと2日となりました。
お住まいの地域や、入手方法によって、購入出来るタイミングは前後します。
ご都合のいい方法で入手してください。
子どもを育てるのは親の務めだと人はいう。
では、それはいつまででしょうか。
子どもが成人になっても?
子どもがしでかしたことの責任を、親は永遠に取り続けなくてはいけないのでしょうか。
なにかあると、親の育て方が悪いといったコメントが溢れます。
そうしたケースもあるでしょう。
でも人の性格は先天性のものと、後天性のものがミックスされている。
親がどんなに言葉を尽くして注意をしても、直してくれない子どももいる。
親が願っているようにはならない子どももいるのです。
「息をつめて」の主人公、土屋麻里はこうした苦悩を抱えながら孤独に生きています。
あまりに長い時間を孤独に過ごしてきたために、寂しさに慣れてしまっています。
逃亡者のような生活を送る麻里に、変化が訪れます。
不安を抱えた状態での新生活。
麻里はホームヘルパーになり、様々な利用者の家で働くことに。
利用者たちと触れ合ううちに、麻里はゆっくり少しずつ変わっていきます。
この麻里の生き様を、味わっていただきたいと思っています。

季節は秋。
読書に最適な季節です。
本を開けば違う世界に飛び込める。
これが読書の魅力のひとつ。
誰かの人生を垣間見る体験をぜひ。
11月12日に「息をつめて」の文庫版が発売になります。
この「息をつめて」が、文庫の3ヵ月連続刊行の最後の作品となります。
作家は覚悟を決めて小説を書かねばならない時がある。
そう思っています。
多くの否定的な意見が出るだろうと分かっていても書き、世に発表せねばならない時があるのだと。
「息をつめて」がそうでした。
この小説のプロット案をまとめた時点で、すでに覚悟は出来ていました。
私の覚悟は出来ていても、出版社さんの思いはまた別。
恐る恐るプロットを提出したところ、私の意向を汲み取ったうえで、執筆のゴーサインを出してくださいました。
単行本を発売した際には、意外にも否定的な意見は少なめ。
主人公が下した決断に、理解を示す方が多かったという印象でした。
またタイトル通りに、息をつめて読み終えたといった感想を多くいただきました。
誰が責任を取るのか、どうすれば贖罪になるのか。
こうしたことに悩む主人公を、見守っていただけたらと願っています。

文庫本のカバーは、単行本と同じイラストレーターさんの作品を使ったものに。
静けさの中に柔らかさとドラマ性を含んだ、素敵なカバーにしていただきました。
発売までいましばらくお待ちください。
タイミングを見計らっていました。
なんのって?
エアコンのクリーニングを依頼するタイミングです。
お願いしようと連絡をすると「ただいま大変混んでおりまして」と言われるのがいつものパターン。
1ヵ月以上先の予約しか取れないという事態になるのが例年。
今年こそは早いタイミングで依頼して、綺麗にして貰おうと思っていたのに残暑が長い。
エアコンの掃除は冷房機能を使わなくなった時期がいいと、どこかで聞いた私。
この冷房はもう使わないなと思える時期が、なかなかこない。
タイミングを見ているうちに出遅れて、例年と同じになってしまうのは避けたい。
ということで、今日か? いや、明日か? 明後日なのか? とジリジリした気持ちで天気予報をチェックする毎日でした。
ところが。
季節は突然進む。
もう初冬の雰囲気じゃない? ってな感じになっている。
慌てて予約。
1週間後の予約枠が取れました。
今年は出遅れなかったぜと満足。

で、2台のエアコンのクリーニングをして貰いました。
作業が終わると、洗浄で排出された真っ黒な水を見せられました。
これ、恒例です。
どの業者も、どの作業員も、必ず頼んでもいないのに見せてくれます。
そんな法律でもありますか?
何度見せられても、この排水の黒さにはぎょっとします。
真っ黒だし、なんか知らないものが浮いているし。
アレルギー体質の私は、毎日2回拭き掃除をしているのですが、部屋は綺麗になっていないのかも。
気分をへこませるほどの力をもった、どす黒い排水です。
エアコンのクリーニングは、2年に1度お願いしているのですが、もっと頻繁にやって貰った方がいいのでしょうかね。
それだとお金が掛かって大変です。
テレビのニュース番組を見ていたら、ある通販サイトがランサムウェア感染によるシステム障害で、受注停止になったとの一報が。
そこは私が日頃利用しているサイトでした。
日用品は結構嵩張ります。
トイレットペーパーやティッシュペーパーを買えば、片手が塞がるし、洗剤類は液体が多いので重い。
これを解決する手段として通販サイトを利用していたのですが、そこがダメだとなると、別のサイトを探すしかありません。
そうして見つけた通販サイトで買い物をしようとすると・・・めっちゃ時間が掛かる。
これまで利用していたサイトでは、購入履歴が残っているので、そこをポチっとすればカートに入り、レジに行くまでの流れがスムーズで速い。
が、初めてのサイトだと、大量の商品から普段使っている品を、見つけ出すところから始めなくてはいけない。
これが結構大変。
検索窓に除菌シートと入力すれば、たくさんの除菌シートが出てきてしまう。
その中から見覚えのあるパッケージを見つけなくてはいけなくて、それに時間が掛かるのです。

スピードアップしたいなら、商品名で検索するべき。
でも商品名はうろ覚え。
なんとかティとかいう名前だったような・・・ぐらいの、うろ覚えレベル。
これでは買えないので、洗面所に行き使用中の商品名を確認して、パソコンの前に戻って検索という行為を繰り返すはめに。
こうして10品を買うために、行ったり来たりを10回繰り返しました。
「日用品なんて、なんだっていいじゃないか」とツッコミをしたい方もいらっしゃるかと思います。
が、なんだって良くない。
それまでに何度かトライ&エラーを繰り返した上で見つけたベストな品なので、どうしてもいつも買っているものが欲しい。
たとえ商品名を覚えていなくても。
文庫版が発売になった「結婚させる家」には、私のように日用品にこだわりを見せる人物が登場します。
山本幸弘はバツイチの大学教授で54歳。
結婚情報サービス会社に入会し、50歳の菰田純子と交際中です。
辣腕相談員、桐生恭子の勧めで、豪邸でプレ夫婦生活をすることに。
ある日、幸弘が純子に買い物を頼みます。
メーカー名と商品名を指定した上で、目薬とティッシュペーパーを買うよう依頼します。
果たして純子は、幸弘をメンドーな男だと思うのか、分かり易くて助かるわと思うのか・・・。
詳細は本書でご確認を。