6月12日に小説「残された人が編む物語」の文庫版が発売になります。
文庫版はお手頃価格になっていますので、この機会に是非お買い求めください。
単行本として発売したのは約3年前。
書評欄などでたくさん取り上げて頂きました。
そうしたものを拝読すると、読み方というのは千差万別なのだと改めて思います。
どう読んだのか、どう感じたのかといったことが、人それぞれで、そうした感想は私にとって驚くことばかり。
小説を完成させるまでに、何十回と推敲を重ねます。
自分で作った世界ですし、何十回と読んでいるのですから、次に誰がなにを言うか、どう行動するのかは分かっている。
なのに、同じ個所で毎回泣いてしまう・・・ということがあります。
「残された人が編む物語」にも、そうした箇所が2つあります。
自分で書いておいてなんで毎度泣くねんと、己にツッコミをするのですが、涙は止まらない。
で、こうした箇所が書評で取り上げられるかといえば、そうではない。
私が泣きながら読んだシーンではなく、えっ? そこ? と思うような箇所について言及されていることがしばしば。
作者の思い入れが強い箇所と、読者が強く感じる箇所は同じではないのです。
でも、それでいいんです。
小説を味わうというのは個人的な行為だから。
好きな時に、好きなスピードで、好きな解釈で、好きな登場人物に感情移入して読めばいいのですから。
発売前に私の手元に届いた見本がこちら。

淡く優しい印象のカバーとなりました。
この本には5つの物語が収められています。
共通点は大切な人を失うこと。
その哀しみと痛みを抱えた登場人物たちが、再び歩み出すまでを描いています。
コンテナホテルが人気だという。
工業団地や幹線道路沿いにあるケースが多いらしい。
宿泊代は1泊6千円代からで、ビジネス客の利用が増えているのだとか。
コンテナ1台が1室なので、隣室の音や気配などを気にしなくていいのが、利点として新聞に紹介されていました。
チェックインは機械を使ってセルフで行うシステムで、人手を極力省くことで、この価格を実現していると書かれていました。
インバウンドが増え続けて、ホテルの宿泊料金が高い今、こうしたサービスを喜ぶ人が多いのかも。
私が引っ掛かったのは、チェックインがセルフという点。
私がここに泊まるとなったら、チェックインが大変なミッションになりそうです。
100均ショップのセルフレジで右往左往し、ファストフード店のセルフレジでも金縛りになった私なので。
セルフレジの作業が難しくて、もたもたしているうちに、後ろに人が並んでしまったりする。
こうした圧に、私はすぐに白旗を上げるタイプ。
手続きを中止して、次の人に譲るようにしています。

私の願いは、慣れている人用の機械と、初めての人用の機械の2種類が用意されるような世の中になること。
初心者向けの機械でもたもたしていても、後ろに並ぶ人たちの視線は、優しいのではないかと思うから。
時間が掛かっても、お互い様という気持ちでいてくれそう。
何回か初心者向けの機械でミッションを遂行した後、その機械を卒業する日がくる。
満を持して慣れている人用の機械にトライ。
ミッションを成功させられたら・・・自分を褒めちゃう。
店側も私もハッピー・・・てな具合になると思うのです。
近所のスーパーにセルフレジが1台出現しました。
が、そこを利用している人を見かけたことがない。
いきなりセルフレジは、ハードルが高いと思う人が多い様子。
だからどんなに行列が出来ていても、スタッフがやってくれるレジに並ぶ。
ここにもし、初めて挑戦する人用のセルフレジを用意してくれたなら・・・ファーストペンギンが現れるかも。
最近嵌まっているのはアメリカのテレビドラマ。
2人の探偵が事件を解決していくもので、現在シーズン5を視聴中。
スピーディーな展開と、しっかり練られた脚本の上手さに惹かれます。
この探偵の男女が暮らしているのがニューヨークなのですが、2人ともいつも手ぶら。
男性が手ぶらで出歩いていても、あまり違和感がないのですが、女性までもがいつも手ぶらというのには違和感が。
車で移動しているという設定ならばいいのですが、この探偵たちは車を所有しておらず、移動はタクシー。
それなのに手ぶら。
ニューヨークでは女性も手ぶらが主流なのでしょうか。
ポケットからスマホを取り出すシーンはあるので、スマホが1つあれば事足りると、ニューヨークでは考えられているのでしょうか。
私はといえば、大きめのバッグにあれやこれやを詰め込んで持ち歩いています。
手帳、筆記具、マスク、薬、ハンカチ2枚、ティッシュペーパー、拡大鏡、サブバッグ(コンパクトに畳めるもの)、折り畳み傘、財布、鍵、名刺・・・など。
あ、あとスマホも。

これだけのものを入れるとなると、ある程度の大きさが必要になります。
でもネットショップを、ウインドウショッピングしていると、大きめのバッグが少なくなっているような感覚が。
女性探偵が主流で、私の方が非主流なのでしょうか。
先日たまたま見つけた高級ブランドのサイト。
バッグのページを開くと、とても素敵なデザインのものが。
「サイズの詳細」と書かれたバナーをクリックしてみたら、動画がスタート。
手だけ出演のモデルがテーブルの上にバッグを置き、ファスナーを開けます。
これを真上から撮影している動画でした。
モデルがバッグの中にものを入れていきます。
これぐらいのものが入りますよと、動画で説明する方針の模様。
それはいい。
驚いたのはバッグに入れたもの。
スマホ、二つ折り財布、ヘアクリップ、リップグロスのみ。
このたった4つを収めただけで、バッグは満タン状態。
余白なし。
「それだけしか入らないんかい」と大きな声を上げました。
これが標準スタイルなんですか?
これで充分と考える人が増えているから、大きなバッグが減っているのでしょうか。
まだ5月だというのに、すでに紫外線の強さにビビっています。
肌が弱いので紫外線には注意しています。
日焼け止めを塗らないうちには、カーテンを開けないってぐらいに。
通院している皮膚科のドクターによれば、日焼け止めは必須アイテムなのだけれど、これはこれで皮膚に負担をかけるという。
紫外線をブロックする能力が高ければ高いほど、皮膚への負担が大きいのだそう。
この能力をどう見分けるかといえば、商品のパッケージに表記されているSPFやPAの数値でしょう。
肌弱な人はSPFやPAの数値が高いものではなく、低いものを一日に何回も塗るのがいいと、ドクターから言われた私。
この指導に従い、数値が低い敏感肌用の日焼け止めを朝と昼に塗っています。

外に出る時には日傘をさして、紫外線を99.9%ブロックすると謳う眼鏡をかけます。
これにマスクをするとかなり怪しい人に。
巡回中のお巡りさんとすれ違う時には、職質に合うのではないかとドキドキします。
先日、公園の前を通りかかったら、怪しい女性が一人。
全身黒ずくめの女性。
まず日傘が黒。
帽子は顔と首、デコルテ部分までを覆う布付きで、これが黒。
これは目の部分だけが開いているのですが、それを補うべく、黒いサングラスを掛けている。
そして長袖のカットソーと手袋も黒。
パンツも黒で、スニーカーも黒。
この怪しさ炸裂の格好でベンチに。
彼女の視線の先には5、6歳の男の子が。
ということは、子どもを公園に連れてきたお母さんなのでしょうか。
ハイテンションで滑り台に挑戦する男の子と、苦行に挑戦している母親。
「育児って大変」という女性の心の声が聞こえた気がしました。